
2010/02/26 - 2010/03/02
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satkiさん
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2010年2月26日、ブラジル・サンパウロに到着。
パラグアイのアスンシオンで飛行機が遅れに遅れて、
結局乗れたのは10時前、サンパウロに着いた時には、深夜12時を過ぎていました。
さすがブラジルのサンパウロだけあって、空港は大きく、しっかりしています。
タクシーに乗って予約しておいたホテルへ移動。
昨日おとといでなんとか見つけたホテルOriental Plaza Hotelは中国系のホテルで、
サンパウロの日本人街にあります。
日本人街にも興味があったし、地球の歩き方にも載っていたので、かなり安いけど大丈夫だろうと思ってここをチョイス。
空港からサンパウロの中心地までは1時間弱。お代は約US42ドル。けっこう遠いです。
夜中だし疲れたし、知らない街だしで、早くベッドに入ろうと、ホテルに着くと、
ホテルの入り口は鍵が閉まっていて、中は薄暗い…。
え…と思っていると、中の人が気付いて鍵を開けてくれました。
ロビーの雰囲気は田舎の旅館を小汚くした感じ。
タクシーから荷物を下ろし、今日予約をしている者だ、と言うと、なんと英語が通じない!!
それでもホテルでは基本的な動作。
名前を言うと、リストを調べてくれて、鍵を渡されました。
4階までエレベーターで上がると、真っ白で薄暗い廊下は、まるで病院のよう。
部屋のカギを開けて中に入ると、これもまた真っ白な部屋で、タイル張りの床にいきなりスロープ。
すべての荷物を部屋の中に引きづり込んで中を見回すと、
ダブルベッドとその上に使い古された感じの毛布、カーテンのない窓、その窓際に真っ白くて大きな冷蔵庫、
棚とクローゼットは日本っぽい感じ。
お風呂はシャワーカーテンもなく、水の出が悪く、
トイレのシンクの上にトイレットペーパーがぽつんと置かれています。
なんじゃこりゃー?!!!!!
念のため、冷蔵庫の中もチェック。
中は空っぽで古い冷蔵庫の匂いがします。
なぜ? なぜここに冷蔵庫があるだか?!
なんだかこの部屋とホテルの色んなものに恐怖を感じて、あまりのストレスに母に電話。
おかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーさーーーーーーーーーーーーーんっ。
母は一言、「他のホテルに行けばいいじゃない。」
そうなんですがっ!!
もう夜中の1時。
初めて来た時サンパウロでチェックインしたばかりのインターネットもないホテルから、
どうやって他のホテルを探せと?!
涙目で着替えてベッドに入ります。
今日はとにかく寝て、明日の朝、一番にここから出よう。
ベッドに入ってアイポッドで「心を落ちつけて眠くなる曲」集(勿論自分で編集)を聞くものの、
なぜかドキドキして寝付けません。
ねぇ、なんでカーテンないの?
ねぇ、なんでこの部屋、冷蔵庫があるの?
2012年2月27日、
朝、昨日セットしたままの目覚ましがなって目が覚めます。
窓が閉まらないので、外気がもろに入ってきて、朝から凍えています。
うー寒いよ〜。
カーテンのない窓を見ると、青空が広がっていて、少なくとも東向きではなかったな、
と寝起きの頭でボンヤリと思います。
昨日の夜、あまりの居心地の悪さにドキドキして眠れなくて(冷蔵庫から誰か出てくんじゃないかと)
今朝は一刻も早くここから出ようと地球の歩き方のホテルのページを開きます。
掲載されているホテルは高級〜格安ホテルまであって、でも今日泊まったオリエンタルプラザホテルより
安いところはもう怖くて泊まりたくないので除外。
中級ホテルの掲載は今回に限ってあまり載ってなくて、やはりインターネットのない状況でホテルを探すのは限界が。
それでもここから一刻も早く脱出したくて、2〜3軒のホテルに電話をしてみます。
1軒はもう部屋がいっぱいで、もう1軒ポルトガル語しか喋れなくて、ガチャ切りされ、
最後にかけたエクセルシオールホテルが1日だけ空きがあるとの事。
170レアル(約US85ドル)とちょっと高めですが、も〜この際っ!!
ここから出れるならなんでもいいや、と予約をお願いして、
さっそくシャワーを浴びて、荷造り。
シャワーを浴びようと蛇口をひねったものの、出てくるのは水に限りなく近いぬるま湯。
やー、これを頭からかぶるのは無理かも〜。
仕方ないので足と顔だけ洗って再び荷づくり。
濡れた足でタイル張りの室内を歩くと、ツルツル滑って、
なぜか部屋の中にあるスロープを通る時なんか、ガチでドキドキします。
こんなところで滑って転んで、頭打って死にたくない…。
朝食を頂きに、階下に行くと、現地民ぽいオバちゃん達がポルトガル語で何やら盛り上がっています。
並んでいるビュッフェの内容は新鮮さには欠けるものの、パンやプリン、フルーツなど、
けっこう色んなものがあります。
コーヒーは美味しいとは言えないにしても、アメリカンに近い薄めのもの。
しばらくヨーロピアンに近い濃いめのコーヒーばかり飲んでいたので、ここぞとばかりに2〜3杯おかわり。
なんでも良いところがひとつはあるものだ…このホテルのコーヒーはホテルほど悪くない!
薄いコーヒーに満足していると、ケータイが鳴りました。
サンパウロにいるクリスからかと思いきや、なんと母。
しかもなんだか、かなりシリアスな感じで、「もしもし?! サト??」と言われ、
なんだなんだ? 誰か死んだか?
「大丈夫なの?!」
――ん?何が?昨夜ホテルが最悪だと電話でグチったばかり。
ホテルの事か? ブラジルの事か?
と思ったら、なんとチリで地震があったとか。
「地震ってナニヨー?」と聞いたら、
チリでおっきい地震があって、何千人も人が死んでんのよー!!
と怒鳴られてしまいました。
地震の規模や死者数なんかはよくわからないと言います。
ネットで調べようにも、このホテルインターネットつながってないし。
ほんっと使えねぇ、このホテルッ!!
朝食を頂いたら、すぐにチェックアウト。
1階の受付に行くと、今度は英語を話せるこのホテルの娘かと思しき子が通訳として現れて、
支払いは現金のみだと言われた。
ウソでしょー?!
昨夜は飛行機が遅れて、夜中過ぎに空港に着いたので、両替する時間もなく、
持っているのはチリとアルゼンチンとウルグアイとパラグアイのお金。
ど、どうしよう、と思っていたら、持ってたよ、アメリカドル。
南米でのアメリカドルの普及率は半端ではないので、なんとか現金での支払いOK。
ついでに両替をしてあげようと提案されたので、次に泊まるホテルまでのタクシー代として
US40ドルほど両替してもらい、速攻でホテルを飛び出します。
次のホテルは街の中心街にあって、ホテルの隣はマクドナルド、
玄関にいるポーターさんがタクシーから荷物を取りに来てくれるような、ちゃんとした「ホテル」。
受付は大理石でつくられていて、Wi−fiはもちろん、
な…なんとバスタブ付き!!
旅も半分を終えて、今日は夜までゆっくりしようと、通常の12時より早くチェックインをさせてもらい、
部屋に入るとなんとベッドが2つあって、ツインルームだったかと値段の高さに納得。
それに部屋がいっぱいと聞いていましたが、ここは一番上の12階。
サンパウロの街が見渡せます。
これは贅沢!!と圧力の強い熱いシャワーを浴びて、ふかふかのベッドに横になります。
昨日のベッドは大きいだけで、ベッドは板のよう、枕は3〜4年使い古したような感じのものだったので、感動もヒトシオ。
昨夜ゆっくりできなかったので、少し寝ようとベッドに入ったものの、結局寝れたのは30分ほど。
メールチェックをしたり、ブログをアップしたり、チリの地震のニュースを見たり。
チリの地震はマグニチュード8.8だったそうで、津波がハワイを襲って崩壊するかもしれない、とか、
日本に何時に到達するとかの情報が溢れていて、ハワイや日本での混乱ぶりが伝わってきます。
チリのサンティアゴで行ったワイナリーのガイドのお兄さんが、1985年のチリの大地震では、
ワイナリーの樽が大量に壊れて、ワインが流出したのだと言っていたことを思い出します。
今回の地震では樽が壊れていないといいのだけれど。
私が泊まったホステルやサンティアゴ以外の街を廻ると言っていた人たちの事を思い出します。
地震の近況を伝える写真や映像では、建物が崩壊し、ニュースを見るたびに死者の数が増えていきます。
空港は閉鎖、生き埋めになった人たちの救出が急がれているのだと、報じられています。
そういえばハイチで大きな地震があって、たくさんの死者が出たばかり。
今年の冬は各地で冷え込みが激しかったり、大雪が降って交通が麻痺したりと地球はおかしくなるばかり。
お腹がすいたし、銀行にお金を下ろしに行こうと、ホテルを出ました。
HSBCは「各国のローカルバンク」と唄うだけあって、サンパウロにもたくさん支店があります。
海外(アメリカ以外の銀行)でお金を下ろすと11レアルかかるそうで、
手数料の高さにイラリとするものの、200レアル(約US100ドル)おろして、街を歩きます。
両替所を探して歩くものの、今日は週末ということもあり、まったく見つかりません。
歩いている間に、インフォメーションと両替所とレストランの入った建物を見つけて中に入るものの、
ポルトガル語との言葉の壁に阻まれて困っていると、男の人がやってきて、
片言の英語で、どうしたの?大丈夫?と聞いてきてくれました。
おぉ、英語が喋れるだか!と思って喜んでいたら、
彼は片言の英語で一緒にビールを飲みたいかと聞いてきました。
は? あまりのKYっぷりにイラリ。
こんな大都市なのに、ここまで英語の普及率が低いかとイライラしながら、
結局ホテルの隣の庶民的なレストランに入ってみます。
せっかくのブラジル滞在、ブラジル料理を試してみたいもの。
入ってみると片言の英語とポルトガル語で、このレストランはビュッフェ形式だから、
自分でご飯を取ってこいと説明されます。
お米やらパスタやらサラダも充実していて、ワクワクとご飯を取ってきて、
席に座ると、大きなテーブルの2つ隣の席にブラウンの肌の男の人が座っていました。
なんだよ、会い席か微妙な位置座ったもんだ、と思いながらご飯を食べていると、
キッチンの方から大きな肉の塊を持った男の人がやってきて、これを食べたいか、と聞いてきました。
普段、野菜と鶏肉と炭水化物だけで生きている私にとって、そんな大きな肉を見せつけられると、
なんだか気持ち悪くなって、いやいっす、と手を振ります。
さっき自分でとってきた野菜やら炭水化物やらを食べていると、再び肉を持った男の人がやってきて、
これを食べたいか、と聞いてきます。いやいっす、というやりとりを
肉を持った男たちと10回以上続けているうちにだんだんイライラしてきて、
NOと言うのも、手を振るのも疲れて、首を振ると、ん?食べるか?と向こうも引きさがりません。
むはーっ!!
顔が見えなくなるくらいフルスピードで首を振ると、さすがに男は去りますが、この工程も席を立つまで続きます。
料金は22リエル(約US11ドル)。
お腹いっぱいなのにイライラしたままお店を出て、ホテルに戻って、外出の準備。
テレビではMTVでルームメイトのエディたちとNYでよく聞いていたレディガガのバッドロマンスが流れています。
一瞬、NYがどうしようもなく恋しくなって、帰りたい衝動に駆られていると、
今度がJAY−Zのエンパイアステイトが流れて、NYの名所が画面に出てきて、もう涙目。
ダメよ、旅人は泣かないの!!
今回の旅で初めて化粧をして、オシャレをして、アルゼンチンで買ったヒールを履いて、準備万端。
サンティアゴのホステルで会ったブラジル人のクリスが、FACEBOOKで
今夜9時半にホテルに迎えに来ると言っていた通り、9時半過ぎに部屋の電話が鳴って、
受付のオッサンが友達が来ているよ、と言いました。
さぁ、久しぶりのパーティタイム!!
いつもより気合いが入ります。
1階のロビーに降りていくと、クリスが居心地悪そうに立っていました。
知らない土地で迎えに来てくれる知り合いというのは、本当にありがたいもの。
会えた嬉しさも5倍増しです。
クリス!!また会えてうれしいわ!!
迎えに来てくれて、本当にありがとう!!!!
クリスは友達と車で来ていて、これからバーに行き、
その後は、NYでお世話になっているピンクエレファントというクラブのプロモーターをしている
おじいちゃんが紹介してくれた同系列のサンパウロ店へ行くことになりました。
おじいちゃんの紹介してくれたクラブのオーナー、ジュリアーノが電話に出てくれなくて、
本当にちゃんと行けるのかどうかちょっと心配だけど、まぁまぁ大丈夫でしょう!!
クリスの友達はサンパウロに住んでいて、イタローと言いました。
「イタロー」なんて日本人の名前みたいだねー、なんて話しながら、サンパウロの六本木、
「ポリスタ」という地区に連れて行ってもらいます。
この辺りで友達と合流してバーに行くそうなのですが、
週末で車が混んでいるということもあり、ポリスタの場所がなかなか見つかりません。
バーに行くまでにクラブのオーナーのジュリアーノとなんとか電話がつながって、
12時過ぎに彼のクラブに行くことに。
サンパウロはNYとどう違うのか楽しみです。
彼らの友達の女の子と待ち合わせしては行った「バー」は、デリのような所。
ハンバーガーやタコスなんかがメニューにあります。
えっ?!ここバーなの?と聞くと、クリスはうん、そうだよ、なんか違った?
と逆に聞かれてしまいました。
そうか…サンパウロではこういう所がバーなのか。
そのうち彼らの友達が集まってきて、テーブルはどんどん大きくなり、
最初は私に気を使って英語で話してくれていた会話も徐々にポルトガル語になり、
やがて二度と英語に戻ってくることはありませんでした。。
NYで色んな国の言葉のコミュニティにいるとはいえ、
さすがに2〜3時間コレはキツイかも。
最初は頑張って会話を拾おうと思ったものの、やはりポルトガル語なんて無理だと気付いて、
2時間が経過するころには、紙の切れはしにブログの下書を書き出す始末。
クリスやイタローはゴメンネ、と言いながら、みんなとの会話に戻ってしまいます。
あ、おかまいなく。私そんなことくらいじゃめげませんから♪
イタローは可愛い感じの顔で、女の子大好きそうな感じ。
女性とのコミュニケーションもなんだか口説くような感じです。
1時半を過ぎたころ、さすがにそろそろクラブに移動しないとな、と思い、
クリスに12時過ぎに行くって言っちゃったから、とささやかに急かしてみます。
その頃には10人以上集まっていた人たちも5人くらいになり、ポツポツと消えて行きます。
2時過ぎに「バー」を出て、クリスとイタローとクラブに向かいます。
この辺り一帯はいい感じのバー(あるじゃん!)やクラブがたくさんそろっていて、なんだかいい感じ。
その一角にそのクラブはありました。
ピンクエレファントの前では、真っ赤なポルシェやらなんやら映画とかで見るような変な形の車が
たくさん乗りつけられて、そこにイタローの軽がサクッと侵入。
入口で名前を言うと、今日はジュリアーノからゲストリストを貰っていないとの事(⇒ジュリアーノが招待したゲストはいないという事)。
電話になかなか出ないだけでなく、ゲストリストにも載せてくれないだか!おじいちゃんに言いつけてやる!
と、ジュリアーノに電話やメッセージを送るものの、時間はもう2時くらい。
盛り上がっている頃なので、気付くのは難しい時間です。
仕方がないのでNYのおじいちゃんに電話をして、ジュリアーノが電話に出てくれないの!と言ってみました。
おじいちゃんはNYからじゃどうしようもできないけど、とりあえず彼に電話してみるよ、と言ってくれました。
それから少しして、ごめんごめん、今セキュリティーが迎えに行くから、
というメッセージがジュリアーノから来て、ようやく中に入ります。
セキュリティーに連れて行かれるままに、どんどん奥に入ると、IDチェック(NYと同じシステムだ!)
と何やらよくわからないチェックをして、そのままテーブルのひとつに連れて行かれました。
セキュリティーは1人の男の人に耳打ちすると、その男の人はやぁ、よく来たね、さっきはごめんね、今日は…で、
ウッカリしていたよ(よく聞こえなかった)、と勢いよく話しかけてきました。
貴方がジュリアーノ?と初対面の挨拶をして、一緒に来てくれたクリスとイタローを紹介します。
ジュリアーノの目に私がどう映ったかは知らないけれど、飲み物を頂いたり、
この店ではNYとサウンドシステムが違うんだ、なんて軽い世間話をしました。
彼もNYのおじいちゃん同様、たくさんの人との話が忙しくて、なんだかせわしない感じ。
初対面でテーブル席に居着くのもなんとなく気まずくて、クリスとイタローと一緒に中央のフロアに行って、
NYとの違いを楽しみに行きます。
水着や下着姿で踊る女の子がたくさんいるNYと違い、ここではDJブースの両側に女の子が2人いて、
水着というかレオタード的な格好でかなり激しく踊っています。
おぉ、なんかプロのダンサーっぽい!
客層はNYとほとんど変わらず、土曜の夜というだけあって、押し合いへしあい、たくさんの人がいます。
クリスとイタローは踊ることを楽しむわけでもなく、なんだか煮え切らない感じで近くにいてくれました。
ねぇ、楽しんでる?大丈夫??
なんだか心配になる彼らの表情に、何度となく質問。
クラブで楽しくないなんて、最悪じゃないですか。
4時過ぎ頃にNYとの違い探しにも飽きてきて、というかほとんど同じような感じで、
楽しんでいなさそうな2人にも申し訳ないし、とクラブを出ることにしました。
ジュリアーノに挨拶して、お礼を言って、クラブを出ます。
帰り道車の中で、なんだかお腹がすいたねぇ、なんて話になって、みんなでマックに行くことに。
時間はもう5時。
いつ夜が明けてもおかしくありません。
クリスがアップルパイならぬ、バナナパイを試してみろと、勧めてきたので、マックのバナナパイを一口。
うん、バナナだ。
マックにもこんなのあるんだな〜。
クラブの感想を聞いたら、イタローが、
違うよ、アレは楽しんでいなかったんじゃなくて、ああいうクラブに行ったことがなかったから、
場に慣れるのに必死だったんだ、と言いました。
そっか、そうなのか。
帰り道、明日サンパウロを出て、ブラジルの北にある地元に帰るというクリスと別れる時に、
イタローがスターバックスに行きたいなら、明日連れて行ってあげる、と言ってくれました。
おぉ!知り合いが知り合いを呼ぶ!
明日も楽しくなりそうです。
2010年2月28日、
朝、今日もホテルを移動しなければならないので、早めに起きて荷造りをしたいと思っていたのに、
寝たのは空が明るくなった6時過ぎだったから、寝る時間が…。
チェックアウトが12時なので、ギリギリまで寝てやろうと思ったら、8時半におとといセットしていた目覚ましがなり、
9時半に母から電話が来て、なんだかもう眠る気力もなくなります。
荷造りをして、メールチェックをしていたら、もう12時を過ぎてしまい、慌てて1階に降ります。
今夜からこのホテルの近くのホステルに泊まる予定。
こうも毎日宿が変わると、なかなか疲れもとれません。
ホステルではネットが使えるらしいけど、Wi−FiなのかホステルにあるPCを貸しているだけなのかわからないので、
チェックアウト後もホテルのロビーで2〜3時間粘ってネットを使わせてもらい、
ようやく3時過ぎにタクシーを呼んでもらってホステルに移動。
ネットでホステルの場所を調べた上ではそんなに離れていないと思ったのですが、
よほどわかりにくいのか、住所を見せてもタクシーの運転手さんは反対方向に行ってみたり、広場をぐるぐるしてみたり。
そのうちメーターを止めて、お金の心配はしなくていいから、ちょっと待って、という真剣ぶり。
えー?そんなにわかりにくい場所なのかい…??
ようやく着いた時には、もう4時近くで、受付でチェックインをします。
サンパウロホステル(Sao Paulo Hostal Dowmtown)は、4人、6人、シングルルームなど、
色んな種類から選べて、受付の人も英語を話せます。
私がチェックインした時の受付のお兄さんは明らかなゲイで、
NYに住んでいる私としては珍しくないけど、サンパウロにも普通にいるんだなーとしみじみ。
宿を変えてばかりな上に、寝不足だったので、
ホステルにしてはちょい高のシングルルーム(1泊78リエル=約US39ドル)を選び、再び荷物を広げます。
このホステルではWi-Fiが使える場所が建物の一番上の7階だけなので、
パスワードを貰って、ノートパソコンを持って行ってみます。
言われた通りに操作してみるものの、エラー続きで、
なかなかネットにつながらず、パスワードを何回入力しても、再起動してみても、
ネットはつながらないったらつながりません。
7階で同じようにノートパソコンを持ち込んでいる人に聞いてみますが、
その人も何で私のパソコンがネットにつながらないのかわからない始末。
その中に日本人の男の子がいて、おぉ、この街で日本人って初めて会った〜、なんて話をします。
それにしても、今日はこれからイタローにスタバに連れて行ってもらう予定なのに、
ネットが使えないんじゃ、どうやって連絡するのさ〜?!
1階の受付の人に聞いてみるように言われたので、ノートパソコンを持って、階下へ移動。
さっきチェックインをしてくれたお兄さんが受付にいて、忙しそうに仕事をしています。
ネットがつながらないんだけど、と言うと、
「ちゃんとパスワード入れた?
じゃわかんないよ、アンタのパソコンが悪いんじゃん?」
と言われ、寝不足も手伝ってカチン。
ネットをすぐに使いたいのなら、ホステルのパソコンを使えば?有料だけど、
という提案にもカチン。
Wi-Fi使えるっていうから、チェックインしたんじゃん、その上ネット代を払えっていうなら、
さっき払った宿代返して!!も〜出てってやる!!
と言うと、見ての通り今受付には僕1人しかいないから、君と一緒に7階に行って、
ネットを確認することはできないんだよ、とお兄さんが言った瞬間、
受付のオジさんの1人が帰ってきて、事情を説明、見てもらえることなりました。
気まずい感じで1階から一緒にエレベーターに乗って、最上階に行き、
ケンカ腰でノートパソコンを開きます。
さぁ、どうよ?!
ところが兄さん、私のパソコンを見るなり、日本語でわかんないよ、と言い出しました。
だから横から全部通訳してんじゃん!!
通訳で状況は読めたらしいものの、じゃマイコン開いてよ、と指示が出てきて、
いや…いんだけどさ〜、なんつーか…非協力的に感じるのは私だけ?
兄さんの言う通りに進めていくと、途中少し詰まったものの、
ネットは無事につながり、私的にはオヤ〜?と言う感じ。
いずれにしてもありがとう、とお礼を言い、なんとなく気まずい感じでお兄さんを見送ります。
まぁつながって良かったよね。
昨日会ったイタローがスタバに連れて行ってくれる予定だったのに、
時間はすでに夕方5時を回っています。
慌ててMSNで連絡をして、夜8時に迎えに来てもらうことになりました。
一安心して、メールチェックをしていると、さっき話をした日本人の男の子が通りかかり、ちょっと世間話。
彼は半年ほどヨーロッパや南米を廻り、各地で1か月ほど牧場なんかで働いたりして小金を稼いだりしながら、
旅をしているのだそうです。年齢は22歳、大学を卒業したて。
この後、ホステルの人たちとご飯を食べに行くんだけど、と誘ってもらいましたが、
今日は予定があるので、と明日のランチに誘ってみました。
イタローとの待ち合わせの8時前に階下に行こうと、日本男児に別れを告げて、
ロビーで待っている間、NYのおじいちゃんに紹介してもらった彼のサンパウロに住んでいる友達、
ジュリアーノ(ピンクエレファントのオーナーとは違う人)に電話をします。
なんの情報もないまま、電話番号だけ渡されて、連絡するのって、なんだか出会い系みたいだな、
でもせっかく紹介してもらったし、と思いながら、
電話すると、明日の午後、ホテルに迎えに行くよ、と言ってもらえました。
それから、30分ほど遅れて、イタローがやってきました。
彼も道がわからなかったようで、遅れてごめん、かなり迷った、と言われました。
ホステル自体は悪くないけど、この辺りの地区は治安も悪いみたいだし、かなり分かりにくい場所のようです。
サンパウロに着いてからずっと降り続いている雨の中、イタローの車に乗ってスタバに連れてってもらいます。
やった!!ついにコーヒーが飲める!!
今や私のMSNの名前は"Sato misses Starbucks coffee"(サトはスタバのコーヒーが恋しいよ)。
わくわくしながら土砂降りの雨の中、スタバに着いて、アメリカンコーヒーをオーダー。
私はブラウニー、イタローはキッシュを頼み、込み合う店内でテーブルを探して、
大きなテーブルの端っこに椅子を運んで座ります。
雨が降り続けるサンパウロでついにあっついコーヒーを一口。
んまーい!! 幸せっ!!
さっき椅子を運んできた時から気になっていたのですが、
目の前にアジア系の男の子が座っていて、テキストを開いて、何やら一生懸命勉強をしています。
イタローと美味しいね、なんて話している間も、彼の存在が気になって、
これは話しかけてみるべき?!と自問自答を繰り返しているうちに、向こうも聞いていたi-podのイヤホンを外しました。
あぁ、これは神様が話しかけろと言っている!!
こういうタイミングってなんかあるんですよ。
英語で話しかけてみると、案の定、彼は日本人で、サンパウロの日本領事館で働いているのだそうです。
彼の名前はユースケ。
ユースケはすぐに話に乗ってくれて、私が南米を旅しているのだと言うと、
これから行く先、リオデジャネイロの情報だけでなく、
彼がペルーのリマに行った時に泊まったお勧めのホステルなんかを教えてもらいました。
ユースケはイタリア語の勉強をしていたそうで、
英語は苦手なものの、ブラジルの公用語のポルトガル語とスペイン語を使いこなすそうで、
私に持ってないものを頑張って勉強している面白い奴だな、と思いました。
連絡先を教えてもらって、Facebookでリオデジャネイロにいる彼の友達を紹介してもらえることになり、
やっぱり話しかけてよかったなぁ、としみじみ。
ユースケは英語があまり得意ではないので、私とユースケは日本語、
ユースケとイタローはポルトガル語、私とイタローは英語でコミュニケーションするのでちょっと大変。
だけどイタローは日本人に興味があるらしく、ユースケと連絡先を交換して、
日本語を教えてもらうんだ、と言いました。
面白かったのは3人で話した内容。
まずは、ブラジルはNYと同様、色んな肌の色の人がいるのだけど、NYの方が色的人種差別は強いのではないか、
という事に対して、ブラジル人のイタローは、黒人やブラウンの肌に対して、ちょっとした偏見はあるけど、
実際身内が黒人や白人と結婚して、甥や姪がブラウンだったりするから、ウッカリ人種差別はできないという話。
それから、ブラジル人男性は「彼女がいるの?」と聞かれても、必ず特定な人はいない、とか、
今はいない、と答えるのだそう。
この答えの実情は、「今」この瞬間にいないというだけで、実際は彼女がいることも結構あるのだそうです。
ユースケがイタローにこの質問をしてみたところ、イタローは特定の人はいないと答えていました(笑)
同じように、ブラジルでは彼女に内緒で男性がクラブに行くと、それイコールほぼ「浮気」というくらい罪は重いのだそう
(事前に話してもダメと言われるみたいだけど)。
また、サンパウロの日本人街に興味があって、最初の夜に泊まった、と言うと、
そこは今はすごく治安が悪いところで、「日本人街」と言いつつ、
その実は中国人と韓国人に占拠されているとかで、もう既に住んでいる日本人はほとんどいないのだそう。
これまでの南米の旅で感じるのは、中国人とイタリア人とブラジル人は世界中色んなところで、
自分たちの街を作り、移住し、自分の国の料理や文化を強く広めているのだな、という事。
チャイナタウンは各国の各地域で見るし、イタリアンレストランなんて世界中でない所なんてきっとないし、
南米に限らず、ブラジル人との出会いの多さとその情熱(イタリア人然り)は世界的にも周知の事実。
そんな話をしていたらイタローはイタリア人とブラジル人のハーフだと言う事がわかり、
おおっなんて濃い血なんだ!!とビックリ。
聞けばイタローはまだ23歳。
濃い顔でわからなかったけど、実は若いんですね。
こんな濃い血を持っていて、将来どんな風になるんだろ?
怖いような、楽しみなような…。
話は盛り上がり、2杯目のアメリカンを頼む頃には夜11時を回っていました。
明日から仕事の2人はそろそろ家に帰って寝る準備をする時間。
3人でスタバを出た時には激しく降っていた雨はすっかりあがっていました。
イタローにホステルまで送ってもらい、再びネットを使いにホステルの7階に行きます。
スタバのコーヒーを飲めたことにスッカリ満足して、
パソコンが立ちあがるのを待っていると、知らない男の子がやってきて、ネット使えてる?と聞いてきました。
立ちあがったパソコンは確かにネットを認知しておらず、どうやらホステルのWi−Fiが止まっているようです。
その子に受付に電話してもらって、ネットの状況を確認してもらい、修復を待っている間、話をしました。
彼の名前はジョアンと言って、ブラジルの北の方にある大学でPhD(ドクター)コースで勉強をする傍ら、
先行の哲学を大学で教えているのだそうです。
話していると確かに頭の回転は速いようで、ついつい話が盛り上がってしまい、
なんと夜中の3時になってしまいました。
毎晩毎晩、よく色んな出会いがあるものだ、とジョアンにオヤスミを言って、
今夜は一人部屋。グッスリ眠れそうです。
2010年3月1日、
昨日ジョアンと3時半まで話をしていたから、せっかくゆっくり眠ろうと思ったのに、再び機会を失います。
だけどせっかく会えた人との出会いやその人からもらえる情報も大事なもの。
ジョアンにお休みを言って、部屋に戻ってシャワーを浴びようとしたら、出てくるのは水に近いお湯だったりして、
もう今日は顔を洗って寝ちゃいます。
部屋は1人部屋だし、けっして悪いところではないんだけど、
外から吹き付ける雨と風で窓が激しくガタガタいうので、うるさくて眠れません。
i-podで安心して眠くなる曲集(主に槇原敬之;))を聞いてみても、音のせいで何度も目が覚めて、熟睡できず。
なんかもーNYに帰るまでずっとこんなんなんかなー?
それでも11時にかけた目覚ましが鳴るころには、なんとなくスッキリしていて、少し楽になっていました。
今日は12時に昨日ホステルで会った日本人の男の子とランチの予定。
シャワーを浴びて、PCを持って7階に行き、メルチェックをして、12時ジャストに待ち合わせの1階の受付前に行きます。
アレ?いない。
もうちょっとメルチェックしてからまた戻ってくるか、と15分後に戻ってきても、まだいない。
あっりゃー、すっぽかされた!!
とりあえずPCに戻ってメルチェックやら明日の飛行機のチケットなんかをチェック。
昨日はイタローとスタバで会った日本人のユースケに散々ブラジル内の1人旅について脅かされて(大事なことなんだけど)、
朝起きる前から、今後の旅のプランが心配で、色々確認。
たとえば明日サンパウロからリオデジャネイロまでバスで行こうと思っていたら、
4時間と想定していたバスの乗車時間が6時間、ないしは渋滞によってもっとかかると言われ、
PCを持っているのも危険、との事で、飛行機を勧められたのです。
でも、今日の明日で飛行機のチケットなんて取れるんかい!!
そんでもって、一体どれだけするんだろう、と思っていたら、なんと片道なら65〜75ドルくらいで、
色んな時間も選べるので、一安心。
よしよし、それでは、いざメルカド市場にランチへ!!
地球の歩き方に載っていたサンフランシスコの大きな市場では肉厚なサンドイッチなんかがあるのだそう。
これは試してみねば!!
小雨の降りしきる中、タクシーを捕まえて市場まで連れてってもらいます。
うっデカイ!!
でも屋根が付いてるから、雨でも安心!!
中に入るとさっそくイベリコ豚やサラミ、チーズなんかが干してあるお店がならび、とっても賑わっています。
すごーいっ、たのしー♪
肉屋では切りたてのパーツがぶら下がり、色とりどりのフルーツがあちこちに並んでいます。
大きな屋根の下に小さなお店がたくさん並んでいるので、雨の日にぶらつくには最高の場所。
なにはともあれ、お腹がすいているので、レストランに並ぶという市場の2階へ。
ケーキが並ぶカフェや、サンドイッチ、ステーキのお店などなど…。
すっげー!!どこで食べよう!?
おもちゃ屋に連れてきてもらった小さな子供みたいにはしゃぎながら辺りを一周。
ワクワクと席に着きます。
ブラジルのご飯って、1人分が日本人の感覚でいう約1.5〜2.5人分で、
この旅で、どんどん太りつつある私としては最悪の場所。
だけど…だけど…いーの!!
食べちゃうっ!!
値段が安めのサマーパスタというのをペンネで頼んでみると、
クリームソースの絡まったペンネにトマトとモッツアレラがのったお皿が出てきました。
ほーうまそー…。
一口食べると、ボーノッ!!と叫びたくなる程のうまさ。
スゴイスゴイ!! 大満足です。
お腹いっぱいになって、再び1階の市場に戻って歩き回ります。
デザートにケーキやアイスクリームやらフルーツなんかもあるのですが、お腹がパツパツな上に、
かなり寒いので、そのままタクシーをひろってホステルに戻ることにしました。
タクシーをつかまえる時に、多分ここ結構危ない地区なんだろうな、と思ったのが、
市場のすぐ横を走る幹線道路の向こうにある2棟の大きなアパートの壁面に、これでもか!
っていうくらい落書きがしてあって、窓もあちこち割れています。
ビルはおそらく35階建くらいなのに、丁寧に一番上まで均一に落書きが施してあって、ある意味スゴイな、と感心。
感心してたらタクシーに遠回りされて、指摘するとスペイン語で色々弁解されたので、
ささやかに「ふざけんな!」プレッシャーをドライバーに送ってみます。
ふふん、言葉が喋れないからなんだ!
さて、ホステルに戻って、少しお昼寝します。
なんだかちょっと寒くて、冬眠モード。
旅も半分を過ぎて、だいぶ疲れができてました。
寝れる時には寝ておこう、とウトウトしていると、部屋の電話が鳴った音で目が覚めました。
慌てて電話に出てみると、○×△○…, thank you.と言って切れてしまいました。
なんだなんだ、間違い電話か?
ヤレヤレ、と思って再び眠りに落ちる頃、また電話が鳴りました。
も〜、今度は何?!
受話器を取ると、前回と同じように、○×△○…, thank you.と言って電話は切れてしまいます。
いよいよ何かおかしい、と1階の受付に行くと、あなたにまた電話がかかってきているよ、
と受付の上にある電話を取るように言われました。
あ、電話がかかってきてたのか、と受話器を上げると、昨日電話をしたNYのおじいいちゃんの友人、ジュリアーノでした。
これから仕事でちょうどそっちの方に行くから、40分後に行くよ、との事。
イタリアタイムで40分って、1時間半くらいかなぁ、でもブラジルに住んでいる人はどうなんだろう?と
部屋に戻って、出かける準備をします。
おっと、明日リオに行く飛行機のチケットを予約しないと。
7階に行って大急ぎでネットを立ち上げて、チケットを探します。
サンパウロの空港だったらどこでもいいや、と思って検索すると、出てきたのはコンピナス空港という所。
う〜ん、今回の旅では聞いたことないな〜と思い、近くを通ったホステルの人にこの場所を聞いてみます。
コンピナスってどこ?遠い?
聞くと、コンピナスという街は遠いけど、空港はタクシーで40分から1時間くらいだとの事。
スペイン語まじりの会話だから、本当に意志の疎通ができたのかどうかはわからないけど、
彼を信じて(?)、コンピナス空港からリオデジャネイロ行きのチケットを1枚予約しました。
予約している間に、1階の受付から電話がきて、ジュリアーノが到着したとこの事。
慌てて、予約を済ませて、部屋にパソコンを置き、出かける準備をして、1階に降ります。
出かける気満々で受付に鍵を渡し、ジュリアーノに挨拶。
あ、ハゲだ。なんか自営業の匂いがする人だな〜。
がっしりした体形に、迫力のある顔が乗っています。
アレ?
でも、どうやら外出する感じじゃなさそうです。
コーヒーにでも、と言うと、ジュリアーノはこの後打ち合わせがあって、すぐに行かなきゃいけないから、と言います。
仕方がないので、ロビーに座って話をすることに。
おじいちゃんから彼について何の話しも聞いていないので、探り探りな感じです。
だけどおじいちゃんの知り合いなだけあって、なんとなく迫力があって、迫力負けしないように、頑張って話してみました。
ジュリアーノはブラジル育ちのイタリア人なのだそうです。
つまり…在日ならぬ、在ブラ イタリア人?
初対面の印象って大事だし、おじいちゃんに紹介してもらっている以上、変な子だと思われないようにしないと。
20分ほど話して、私がサンパウロの街をまともに観光していないと知ったジュリアーノは、
夜10時過ぎにパイクで街を案内すると言ってくれました。
ありがたい〜。
おじいちゃん様々です。
ジュリアーノが去った後、部屋に戻ろうと、受付で再び鍵を貰おうとすると、
一部始終見ていたゲイのお兄さんがあきれた様子で鍵を渡してきました。
昨日から毎日違う男子が来ているからな〜。
こればっかり見てたら、呆れられてもしょうがないかも…。
誰ともヤマシイ事は何もないのに…。
というかヤマシイことなさすぎだし!!
いや、もしかしたら、奴らは彼のタイプだったのかも?
悶々とそんなことを考えながら、部屋に戻って少し横になって、
小雨降りしきる中、外にご飯を食べに行くのも面倒くさくて、パラグアイで買ったビスケットをつまみながらダラリ。
夜9時過ぎに起きて、出かける準備をしながら、部屋でゴロゴロしていると、
夜10時を過ぎて、10時半になっても電話の一本も来ません。
夕方はあんなに正確に来たのに!!
こんなに遅くなって出かけられるのか?!
バイクで出かけるとの事だったので、昼間でも寒いこのサンパウロでNYで着てきたダウンジャケットを
バックパックの一番下の真空パックになっている袋を取り出します。
コレ着てもいいだろうか…?
南米の…ブラジルの…この街で、ダウンジャケット!!
10時半過ぎに一度、ジュリアーノに電話をしてみました。
打合せが遅くなったから、11時過ぎには迎えに来てくれるとの事。
ジャケットを持ってホステルのロビーで待っていると、
ジュリアーノがスクーター?的なバイクに乗せてくれました。
おぉっ!!な〜んか相手が相手だったら「ローマの休日」みたいじゃね?!
微妙に気持ちが盛り上がりながら、出発です。
サンパウロの夜の冷たい空気の中、ジュリアーノは"このエリアは…"と都度説明してくれます。
ちょっとした歴史なんかも含まれていて、ここはNYで言う5番街、
君が今泊まっているホステルのあるエリアは治安が悪いけど、この辺りにはホームレスとか居ないでしょ?
サンパウロのイメージがそれじゃ困るからね、どう?少しは見直した?
この教会なんかいいね〜、という私に、ここは街で一番結婚式をするのに人気の教会だから、
君が結婚する時には、僕がアレンジしてあげよう、とか、
お尻がちょっぴり痛かったけど、ジュリアーノのナイトツアーはなかなか面白くて、
最後にブッフェスタイルのカフェでご飯を食べさせて頂きました。
帰り際に名刺を貰って、じゃNYに来たら教えてね!
とお礼を言って部屋に戻ります。
今日もクタクタでべッドに横になると、あぁ…耳が痛い。
i-podの聞きすぎかなぁ?
2010年3月2日、
お昼近くまでゆっくり寝て、今朝は目覚めもスッキリ。
なのに今日も外はどんよりと雲がたれこめて、小雨が降り続いています。
今日はリオデジャネイロに移動する日。
この寒い都会の街、サンパウロはこれが最後です。
荷物をまとめてロビーでチェックアウト。
昨日、私に呆れていたゲイのお兄さんはまだいないようです。
飛行機が2時出発なので、そのままタクシーをよんでもらって、
コンピナス空港まで、と空港の名前と、飛行機の時間などを書いたノートを見せると、
タクシーの運転手はスペイン語で何か言い、タクシーを降りて、ホステルのロビーに戻ってしまいました。
なんだか尋常じゃない感じがして、私も後を追って、ロビーに行くと、
さっきチェックアウトをしてくれたホステルのお兄さんが、通訳してくれました。
コンピナス空港はここから1時間で着くような所ではなく、渋滞があることを考えると、
とても2時の出発には間に合わないからタクシーの運転手は私を連れていくのは嫌だ、と言っているそう。
なんだとー?!
1時間足らずで行くんじゃなかったの?
何度確認してもコンピナス空港は無理、と一点張り。
仕方がないので、ロビーで荷物を預かってもらって、7階に行き、ノートパソコンを開きます。
今から乗れる飛行機で、コンピナスじゃないところ…。
いくつかある飛行機の予約を試みるものの、予約が完了まで辿り着きません。
どうしたらい〜の…?
エクスぺディアのスカイプで無料通話サービスで問い合わせると、
当日の航空券はネット上で見れるものの、予約はできないのだそう。
リオデジャネイロのホステルの予約はすでにしてしまったし、
今日行かないともったいない!!
オペレーターにゴリゴリ押すと、彼女は直接航空会社に電話したら?と電話番号を教えてくれました。
そのままスカイプで航空会社に電話をすると、なんとか夜9時の便の予約に成功。
う〜ん、成せばなるもんだ…。
かなり危なかったけど。
予約が完了すると、空港に行くまでの予期しなかった時間をどう使おうか、はたと考えます。
疲れてるから…ちょっと横になりたいな、と一瞬思うものの、既にチェックアウトした後。
お腹もすいたし、近所でご飯を食べるため、外に出ます。
ホステルから3〜4ブロック離れた所にある、ブッフェスタイルのレストランで、
ブラジル料理をお腹いっぱい食べて、外に出ると再び雨が降り始めました。
冷たい雨の中特に行くあてもなく、ホステルに戻り、
凍えながらブログを書いたり、メールチェックをしたり。
なんだかサンパウロは満喫できてないな〜なんてちょっといじけてみたりして。
夜6時過ぎに今度こそタクシーに乗って、サンパウロの街から最も近い空港へ行きます。
予定より時間がかからなかったばかりでなく、チェックインへの列でもそんなに並ぶことなく、
あっけないくらい簡単に飛行機に乗り、一路リオデジャネイロに飛びます。
おとといくらいから痛い耳は、今ではi-podのイヤホンも入らないくらいで、
大人しく1時間のフライトを過ごします。
もう雨は降らないといいな…。
リオデジャネイロは山のてっぺんにキリスト像が建っている地として有名なところ。
今回の南米旅行の中でもかなり楽しみにしていている場所のひとつです。
何よりもこの雨続きで、南米にいるというのに、まさかの寒さ続きで、ちょっとウンザリ。
早くあったかいところに行きたいのよ〜ぉっ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ラタム航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
謎の冷蔵庫。
-
刑務所か!とツッコみたくなるバスルーム。
シャワーカーテンないんです。 -
謎の冷蔵庫とベッド。
窓にはカーテンがないので、だいぶ眩しいです。 -
カーテンのない窓から見た部屋。
-
サンパウロ一泊目で悲惨だったので、つい泊まってしまった高級ホテルの部屋。
-
バスルームにはなんとタブが!
-
ブラジル料理!
ボリューム満点、うまい!! -
ホテルの部屋から見たサンパウロの夜景。
-
ホテルの真下はこんな感じ。
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ブラジルのビール♪
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サンパウロの「バー」。
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クリスとイタローの友達。
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サンパウロのクラブ。
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サンパウロのピンクエレファント。
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クリスと朝マック!
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サンパウロでついにゲットしたスタバのコーヒー!
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サンパウロの市場。だいぶデカいです。
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雨で寒いので、カッパ着てる。
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美味しすぎる市場のランチ。
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市場の2階にレストランが並んでます。
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2階から見た市場。
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チョコレートが回ってます♪
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市場の横に立っているマンション。
すべてにくまなく落書きがしてある。 -
サンパウロの市場、正面。
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階数に関係なく、落書きが。
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