テスラ、中国で「モデルS」「モデルX」の新規受注を停止 関税応酬が影響か

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テスラ、中国で「モデルS」「モデルX」の新規受注を停止 関税応酬が影響か

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米電気自動車(EV)大手のテスラが、中国で販売する高級EV「モデルS」と「モデルX」の新規受注を停止した。4月11日、中国の公式サイトからこれら2車種の「今すぐ注文する」ボタンが削除され、現在は中国国内に在庫のある新車または中古車のみが購入可能となっている。

中国の公式サイトを確認したところ 、北京や上海など一部地域ではモデルSの在庫車を購入、即時配送をオーダーできるが、モデルXについては在庫車もない状態だ。一方、中国で生産されている「モデル3」と「モデルY」については通常通り購入できる。この件について、テスラは現時点でコメントしていないが、米中政府による関税引き上げの応酬が影響している可能性がある。

テスラが中国市場で販売するモデルSとモデルXは、いずれも米カリフォルニア州のフリーモント工場で生産しており、中国では生産していない。一方、モデル3とモデルYは主に上海のギガファクトリーで生産し、中国やその他の国際市場に出荷している。

米国政府は4月10日、中国からの輸出品に課す「相互関税」の税率を125%に引き上げると発表した。中国政府は報復措置として、4月12日から、米国からの輸入品に対する追加関税を125%に引き上げた。テスラが米国製の車両を中国で販売する場合、高い関税が価格に反映されることになる。

しかし、中国市場ではモデルSとモデルXの販売台数は少なく、さほどの影響はなさそうだ。中国市場における具体的な数字は公表されていないが、テスラの2025年1~3月期の世界出荷台数33万6700台のうち、モデル3とモデルYが計32万3800台と大半を占め、モデルSとモデルXの合計販売台数は全体の5%にも満たなかった。

販売不振を受け、テスラはモデルSとモデルXの日本販売を3月末で終了すると発表した。4月1日以降は在庫車か中古車のみの販売となり、新車のカスタムオーダーも受け付けない。

(36Kr Japan編集部)

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