中国EV「NIO」、24年は増収も赤字拡大 コスト削減で黒字化急ぐ

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中国の電気自動車(EV)メーカー、蔚来汽車(NIO)は3月21日、2024年12月期通期の決算を発表した。売上高は前の期比18.2%増の657億元(約1兆4000億円)だった。販売台数が38.7%増の22万1970台と大幅に伸び、売上高を押し上げた。一方、純損失は8.1%増の224億元(約4700億円)と赤字が拡大した。

同時に発表した2024年10〜12月期の売上高は前年同期比15.2%増の197億元(約4100億円)、純損失は32.5%増の71億元(約1500億円)だった。販売台数は45.2%増の7万2689台で、うち新ブランド「ONVO」が1万9929台を占めた。

ONVO「L60」

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NIOは2014年の創業以来、赤字経営が続いているが、24年12月期通期の粗利益率は9.9%と、前の期の5.5%から大幅に改善した。李斌(ウィリアム・リー)最高経営責任者(CEO)は決算会議で、コスト削減策が粗利益率の向上につながったと説明した。

同社は2025年の販売目標を24年の2倍にあたる44万台超に設定している。李CEOはコスト削減・販売拡大・利益率向上を三本柱とし、10〜12期の黒字化を目指す方針を明らかにした。

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(36Kr Japan編集部)

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