ドイツのスポーツ用品大手アディダスはこのほど発表した2024年12月期決算で、中国市場が引き続き業績向上の重要なエンジンとなり、現地化戦略の下、大中華圏市場の売上高は2桁増を実現したと明らかにした。

為替変動の要因を除く世界売上高は236億8000万ユーロ（1ユーロ＝約162円）、うち大中華圏は前年比10.3％増の34億6000万ユーロだった。地域別では、北米市場を除くすべての市場でプラス成長を実現した。

ビョルン・ガルデン最高経営責任者（CEO）は中国市場について、巨大な潜在力を秘め、同社にとって極めて重要だと強調した。中国の経済成長によって中所得層の規模拡大が進む中、スポーツ参加の度合いが著しく向上し、ファッション消費に対する需要が増加しているとし、これらが中国市場での投資拡大の推進要因になるとの見通しを示した。

「中国市場のビジネスモデルは極めて魅力的で、利益ポテンシャルも非常に大きい。サプライチェーンのサイクルがより短く、全体的な運営効率も一段と高いからだ」と説明し、「中国で、中国のために」という現地化戦略を通じ、中国市場を揺るぎなく深耕する方針を明らかにした。
【新華社ヘルツォーゲンアウラッハ】