中国EV「理想汽車」、24年は純利益3割減 50万台販売も粗利益低下が課題

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中国の新興電気自動車(EV)メーカー「理想汽車(Li Auto)」が、2024年10~12月期および12月期通期の決算を発表した。24年10~12月期の売上高は前年同期比6%増の443億元(約9300億円)、純利益は38.6%減の35億元(約740億円)、Non-GAAP(非米国会計基準)ベースの純利益は12%減の40億4000万元(約850億円)だった。12月期通期の売上高は前の期比16.6%増の1445億元(約3兆円)、純利益は31.9%減の80億元(約1700億円)、Non-GAAPベースの純利益は12.5%減の106億7000万元(約2200億円)となった。純利益は減少したものの、9四半期連続で黒字を達成するなど、新興メーカーでトップの業績を上げている。

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2024年の新車販売台数は前年比33.1%増の50万508台に上ったが、車両1台あたりの粗利益率は23年の21.5%から19.8%に下落した。車両の平均販売価格が23年の32万元(約670万円)から27万6800元(約580万円)に低下したことが要因となった。25万元(約530万円)を切るレンジエクステンダーEV「L6」の販売台数が19万2000台に達し、平均販売価格を押し下げた。

理想汽車は2025年の販売目標を70万台に設定している。上級副社長の鄒良軍氏は決算説明会で、2025年は製品のアップグレード、販売網の拡大、マーケティングの強化、海外市場の拡大加速を進め、販売台数の飛躍的な増加を実現する方針を示した。下半期には、新型の純電気自動車(BEV)「i8」と「i6」の発売が予定されている。

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*1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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