ロボット犬が巡回、危険現場に防爆ロボ⋯中国・重慶市、エンボディドAI産業を推進

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中国西部の一大製造業拠点、重慶市は現在、エンボディド(Embodied=身体性を有する)人工知能(AI)ロボットを新興産業クラスターの発展と強化の重要な足がかりとすることに意欲的で、スマート技術が主導する変革が進行しつつある。

早朝、1匹のロボット犬が西南部石油化学プロジェクト現場のパイプラインの間を巡回し始めた。落ち着いた様子で「小さな頭」を動かして周囲の状況を判断し、「4本の足」が素早く反応して、その場で360度回転し、階段を登るなどの動作を立て続けにこなした。

これは同市両江新区のロボットメーカー、七騰機器人が開発した4足歩行防爆ロボットで、エンボディドAIロボットとして、4足歩行ロボット全体の防爆技術障壁を初めて打ち破り、今では石油や化学工業などの防爆作業シーンに応用されている。

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同社の張喆企画総監は「当社の製品の自社開発率は96%に達し、発売後は注文が途切れず、2024年には国内売上高が9億元(約189億円)に上った」と述べ、海外からの受注も伸び続けており、サウジアラビアやカナダ、マレーシアなどに販売していると明らかにした。

こうした光景は同市内のあちこちで見られる。ハルビン工業大学重慶研究院の実験室では、橋やトンネルの検査に特化した新型特殊ロボットが最終評価段階に入った。

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同研究院特殊ロボット研究開発部の責任者、李冬冬氏は「このロボットは、飛行・吸着・ほふくの統合された動作、梁への接近検査、バックヤードでのデータ自動処理などの機能を備えている」と述べ、特殊ロボットの市場潜在力は大きく応用範囲も幅広いと説明した。

重慶市経済・情報化委員会智能終端(スマート端末)処の胡運良処長は、同市はすでにエンボディドAIロボット発展の基礎を備え、今後も引き続き重要技術の研究開発への支援を強化し、AIやビッグデータ、第5世代移動通信システム(5G)など次世代情報技術とロボット技術の深い融合を推進し、製品のスマート化レベルと市場競争力を高めていくと表明した。【新華社重慶】

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