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Jリーグ ナビスコ杯も改革 若手強化とJ2チーム参加へ

[ 2013年9月13日 06:00 ]

 Jリーグが、リーグ戦と同時にナビスコ杯も15年度から改革を計画していることが12日、明らかになった。すでに「Jリーグ戦略会議」で討議されており、若手の出場機会が増えるよう規定を設けることや、J2の上位2チームを加え大会方式も変更する方向で調整。20年東京五輪の招致も決まり、若手育成の切り札として注目されることになりそうだ。

 Jリーグが検討しているナビスコ杯の改革案は、東京五輪に向けた強化にも大きな役割を果たしそうだ。出場選手の中に、若い選手の起用枠を義務付けるような規定を設け、より若手がプレーしやすい大会にする方針。実際、昨年までのデータでも23歳以下の選手が出場する機会がJ1リーグより多く、「もともと若手の登竜門というイメージもある」と関係者も認識している。20年東京五輪開催も決まり、日本サッカー協会でも若手強化に力を入れる方針を固めているだけに、ナビスコ杯を若手育成の切り札にすることも可能だ。

 さらにJリーグでは新たにJ2も参加させる方針を固めている。現在はACLに出場しないJ114チームが2組に分かれて総当たりで予選リーグを行い、各組の上位2チームが予選を通過。ACLに出場するシードの4チームと合わせた8チームで決勝トーナメントを行っている。J2の2位までを加えた16チームを4組に分け、地域性を考慮して組分けをすれば、移動の負担も軽減されるメリットもある。

 ナビスコ杯はJリーグ開幕前年の92年から開催され、優勝賞金は1億円。各チームの大きな目標になっているが、予選リーグは観客動員も伸び悩み、費用対効果の面からも手直しが検討されていた。すでにJリーグは15年度から2ステージ制に移行し、上位2チームと年間最多勝ち点チームが出場するチャンピオンシップの創設を決めている。ナビスコ杯も改革することで相乗効果も期待できそうだ。

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サッカーの2013年9月13日のニュース