本紙前ソウル支局長公判

あの元側近が人事介入? 世界日報が報道 大統領府またも激怒 社長ら6人を告訴

 【ソウル=藤本欣也】韓国紙、世界日報は28日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の元側近で、旅客船セウォル号の沈没事故当日、大統領と会っていたとの噂があった鄭(チョン)ユンフェ氏が、朴政権の高官人事に介入していたとの疑惑を報じた。

 大統領府の総務秘書官ら8人は同日、報道は事実無根として、同紙社長と編集局長、社会部長、記者ら6人を名誉毀損(きそん)容疑で告訴した。

 鄭氏は朴大統領の国会議員時代の秘書室長。朴大統領の弟らと「マンマンフェ」という組織を作り、大統領府に影響力を保持し、人事などに介入していると野党勢力が批判している。

 産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が、ウェブのコラムで取り上げたのも鄭氏。加藤前支局長はコラムで、沈没事故当日、朴大統領が鄭氏と会っていたとのうわさの存在を取り上げたところ、ソウル中央地検の取り調べを受け、10月、情報通信網法における名誉毀損で在宅起訴された。

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