本書はJava言語をJava言語たらしめている「よい部分」、すなわちJava言語の初期から備わっていたコア機能がどういう意図で作られているかを解説するものです。なぜその機能がJavaに導入されたのか、どのように使われることを意図しているか、そうすることでどのような効果が得られるのか、あるいはその設計判断により生まれた罠をどう避けるべきかを、Java言語開発当初から関わったベテランエンジニアのJim Waldoが説明します。Java言語の設計思想を知ることで、Javaの秀でた魅力を実感し、「Javaらしい」プログラミングを体得できるでしょう。
Java: The Good Parts
Jim Waldo 著、矢野 勉 監訳、笹井 崇司 訳
- TOPICS
- Programming , Java
- 発行年月日
- 2011年02月
- PRINT LENGTH
- 208
- ISBN
- 978-4-87311-487-3
- 原書
- Java: The Good Parts
- FORMAT
目次
目次 監訳者まえがき はじめに 1章 Javaについて 1.1 Javaはどのような処理に向いているのか? 2章 型システム 2.1 基礎 2.2 なぜ3つもあるのか? 2.3 内側と外側 2.4 注意すること 2.5 真の問題 3章 例外 3.1 基礎 3.2 なぜそうなっているのか? 3.2.1 どのように機能するのか? 3.3 利用と誤用 3.4 暗黒面 4章 パッケージ 4.1 基礎 4.2 パッケージとアクセス制御 4.3 サンプル 4.4 パッケージとファイルシステム 5章 ガベージコレクション 5.1 基礎 5.2 ガベージコレクションとリファレンス 5.2.1 メモリリーク 5.3 その他のリソース 6章 Java仮想マシン 6.1 基礎 6.2 セキュリティ 6.3 ポータビリティ 6.3.1 ポータビリティの罠 7章 Javadoc 7.1 基礎 7.2 例 7.2.1 実装ドキュメント 7.2.2 パッケージドキュメント 7.3 スタイルガイド、エディタ、そして終わりのない議論 8章 コレクション 8.1 基礎 8.2 パラメータ化型 8.3 高度なトピックス 8.4 ランダムアクセス 8.5 最後に考えること 9章 リモートメソッド呼び出し(RMI)とオブジェクトシリアライゼーション 9.1 基礎 9.2 オブジェクトシリアライゼーション 9.3 RPCシステムにおけるサブタイプ 10章 並行処理 10.1 基礎 10.2 同期 10.3 アトミックなデータ 11章 開発者のエコロジー 11.1 IDE 11.2 JUnit 11.3 FindBugs 11.4 その他のツール 索引