税理士法人を脱税で起訴、大阪地検特捜部
大阪地検特捜部は8日、税理士法人「ナイスアシスト」(大阪市浪速区)の法人税約4500万円を脱税したなどとして、実質経営者で大阪国税局OBの税理士、細名高司容疑者(61)=兵庫県西宮市=ら3人を法人税法違反罪で追起訴、同税理士法人を起訴した。
日本税理士会連合会によると、税理士法人自身の脱税事件が起訴されるのは極めて異例。
起訴状によると、細名被告らは共謀し、売り上げの一部を除外するなどの方法で、2009年から3年間の所得計約1億5000万円を隠し、法人税約4500万円を免れたなどとされる。
また特捜部は、所得税などの滞納処分の執行を免れるため役員報酬4600万円を隠したとして、ホストクラブ運営会社「紫苑」(大阪市中央区)の実質経営者、井上敬一被告(37)=同市浪速区=と、細名被告を、国税徴収法違反(滞納処分免税)罪で追起訴した。