概算要求で「日本版GPS」が最高評価 宇宙政策委
政府の宇宙政策委員会は24日、2013年度予算で各省庁が概算要求した宇宙政策に対する4段階の評価結果を公表した。「日本版GPS」として期待される準天頂衛星システムなどが最高評価。国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の運用費は最低ランクだった。結果は予算編成に反映される。
約100件のうち最高評価の「最重要事業」は8件。準天頂衛星のほか、事実上の偵察衛星である情報収集衛星や気象衛星などが選ばれた。小惑星探査機「はやぶさ2」の開発は2番目の評価の「重要事業」だった。
費用対効果が低いとみなされた有人宇宙活動や宇宙探査などは軒並み厳しい評価を受けた。ISS関連や月面探査計画は最低評価の「事業の見直しが必要なもの」となった。