麻生副総理、改憲巡る「ナチス政権」発言を撤回
麻生太郎副総理・財務・金融相は1日午前、財務省内で記者団に、憲法改正を巡り戦前ドイツのナチス政権時代を例示した自らの発言を撤回するとの談話を発表した。
副総理は「憲法改正については、落ち着いて議論することが極めて重要と考えている。この点を強調する趣旨で、十分な国民的理解や議論のないまま進んでしまった悪しき例として、ナチス政権下のワイマール憲法に係る経緯をあげた」と発言の意図を説明。「誤解を招く結果となったので、ナチス政権を例示としてあげたことは撤回したい」と語った。
副総理は7月29日夜の講演で、憲法改正を巡り「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。あの手口を学んだらどうか」などと発言していた。