魚沼産コシヒカリ急落が映す日本農業の構造問題
2012年産のコメの価格が変調を来している。仕入れ量確保のため、昨年秋に全国農業協同組合連合会(全農)や民間の集荷業者が農家から高値で集荷したが、価格の高止まりで消費量は低迷。流通業者が在庫整理に動いたことで今春以降ようやく値下がりに転じた。総論はこうだが各論は異なる。銘柄別でみると下落幅に大きな差があるばかりか、一部の銘柄は値上がりしているのだ。
豊作の恩恵ようやく消費者に
「下落というよりも...
モノやサービスの値段にまつわる「なぜ?」を様々な角度から掘り下げる連載。商品の種目ごとに細かく担当を受け持つ日経記者が、その担当の商品・サービスの値段の変化がなぜ起きたのか、日本だけでなく世界のトレンドまで鋭く切り込みます。