ソニー、電機事業黒字化「厳しい」
ソニーが1日発表した2012年4~9月期の連結決算は、最終損益が401億円の赤字(前年同期は424億円の赤字)だった。リストラ効果で営業利益は前年同期から4割増えたが、税負担の増加が響いた。13年3月期通期については最終損益が200億円の黒字(前期は4566億円の赤字)との予想は据え置いた。ただ、主力の電機事業について黒字化は厳しいとの見方を示した。
通期ではテレビ事業の赤字縮小を見込むうえ、金融事業も足元では計画を上回っており、5期ぶりの最終黒字転換を目指す。ただゲーム機やデジタルカメラの販売減は続いているといい、記者会見した加藤優最高財務責任者(CFO)は今期黒字化を目指していた電機事業について「黒字化は厳しい」と語った。
通期の売上高は前期比2%増の6兆6000億円と、従来予想から2000億円引き下げた。
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