宮城県で製造されたセシウム入り牛乳が店頭に 明治乳業と雪印メグミルクに要注意
スーパー等、お店で売られている牛乳にもセシウムが含まれているものがある。独自検査するメーカーもあるが、国の基準値以下なら公表しないので結局同じ。 |
- Digest
-
- WHO基準値を超えた牛乳が流通
- 製品名や流通ルート「教えられません」
- 放射性物質は足し算で蓄積される
- 明治乳業と雪印メグミルクは宮城県の工場で生産中
- 雪印メグミルクは福島産の原乳も使用
- 製造場所を確認する方法
新潟県が公表している食の安全インフォメーションのHPより。宮城県産の牛乳からセシウムが検出された。 |
WHO基準値を超えた牛乳が流通
放射性セシウムに汚染された牛肉のニュースが世間を騒がせている。しかし汚染されているのは牛肉だけのはずもなく、同じく牛から生み出される牛乳も汚染されるはずだ。調べていると、新潟県が公表している数値の中で、7月9日に、宮城県で製造された牛乳から13.5ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されていた。
→参照:新潟県 食の安全ホームページこの13.5ベクレル/kgという数値は、日本の暫定基準値200ベクレル/kg以下だが、世界基準であるWHO(世界保健機関)の基準値10ベクレル/kgを上回っている。
→参照:WHOの飲料水ガイダンスの203〜204ページを参照ドイツ放射線防護協会では、子供は4ベクレル/kg、大人は8ベクレル/kgを摂らないように、と警告している。
→参照:震災後の3月20日にドイツ放射線防護協会により出された「放射線リスク最小化のための提言」まずは、牛乳の流通過程を確認しておこう。
酪農家さんが牛の乳を搾って集められた生乳は、各地方の農協がタンクロータリー車でそれぞれの酪農家さんの牧場を周って、集荷してくる。もちろんこの段階で、各生乳の検査は行わない。集まった生乳は、農協が持っているクーラーステーション(CS)という保存施設に入れて、保存される。クーラーステーションは幾つか大きさがあるが、平均して生乳が100トンほど入る。そこに県の調査団体がきて、2リットル程採集し、放射能検査を行っている。
この検査で1kgあたりの国の基準値である200ベクレルを越えなければ、その生乳は農協の販売団体をへて明治や雪印などの大手製造メーカーに買われ、各社の製造工場で薄められるなどの加工をされ、紙パックなどに入れられた後、スーパーなどのお店に並ぶ。クーラーステーションの場所と、メーカーの製造工場の場所は、距離的に近い場合も多いが、はるか遠い場合もある。
製品名や流通ルート「教えられません」
新潟県は、今回の原発事故を受けて、独自に県内に流通する製品の調査を行い、発表している。牛乳・乳製品については、週に5検体だけを抜き打ちでチェックしている。
今回、既にお店で売られていたパック入り牛乳を検査した所、13.5ベクレルのセシウムが検出され、その牛乳のメーカーの製造場所が、宮城県内だった、というわけだ。新潟県に聞いた。
--今回、検出された13.5ベクレルという数値がWHOの基準値やドイツ放射線防護協会の基準値を上回っているのですが、問題ないのでしょうか?食の安全推進係「私どもは国の基準に従っておりまして、国の基準値を下回ったものにつきましては安全だと認識して流通させています
この先は会員限定です。
会員の方は下記よりログインいただくとお読みいただけます。
ログインすると画像が拡大可能です。
- ・本文文字数:残り5,600字/全文6,859字
うちの娘も好きだった明治乳業の牛乳だがセシウムが入っている可能性があることが分かった
製造年月日の右に記されているアルファベットと数字が、製造された工場を示している。『骨太』は宮城県でも製造中。
Twitterコメント
はてなブックマークコメント
「子供4ベクレル/kg、大人8ベクレル/kgという数値を上回っており、安全かどうかは議論が分かれる。」 それはそうとして、明治は今回の粉ミルクの件で、同じトップに表示していた牛乳の安全性に関する文言を外したぞ。
明治ステップのセシウム問題を見てここを見たら、まぁ「放射脳」扱いしてる安全厨の多いこと多いこと…。
久々にのぞいたら相変わらずひどい。
これを危険というなら一切の医療行為を拒否すべき。
セシウム134が13.5Bq/Kg の牛乳(比重1.032として計算)を一日500ml、1年飲み続けて、そこから50年間の総内部被爆量は48μSv=0.048mSv。一方、1年間の自然被爆量が2.4mSv。あとは各自でご判断を。
帰ったら確かめる
“日本の暫定基準値200ベクレル/kg以下だが、世界基準であるWHOの基準値10ベクレル/kgやドイツ放射線防護協会が提言する数値、すなわち子供4ベクレル/kg、大人8ベクレル/kg”
13.5ベクレル/キロでこの騒ぎとは仰天。レントゲン1回撮ったら皆死ぬのかい。
宮城県で製造されたセシウム入り牛乳が店頭に 明治乳業と雪印メグミルクに要注意:MyNewsJapan
facebookコメント
読者コメント
基準値以下とか関係ないからね。
放射性物質って体に取り込むと遺伝子を切断する。
ベクレルが増えるごとに危険性が高くなり。
安全は0ベクレルです。
学校給食の牛乳はMミルクなので子供には飲ませていません。
何故なら、暫定基準値以下であれば、ぎりぎりの数値でも出荷する。との回答でした。耳を疑いましたがこれが事実です。(昨年メーカーに確認)
心配するしないは個人の判断です。でも、毎日食するものは牛乳だけではないのです。子供の安全は親が守らないと。。。
消費者が常に疑いの目で商品を観る。これが最低限の自衛手段です。パニックに陥らぬ程度に騒ぐことは大事です。為政者や権力者たちは常に情報操作をしてる由、おとなしくしてたら何をされるか分かったものではありません。
国の基準は補償のための基準に過ぎないからな。
大手乳業も、補償してもらえないから、余計なコストはかけたくないってことだネ。
牛乳にもやはり影響が・・・どの製品に影響があるのかもっと知りたいものだ。
記者からの追加情報
会員登録をご希望の方はここでご登録下さい
新着のお知らせをメールで受けたい方はここでご登録下さい(無料)
企画「食の安全」トップページへ
本企画趣旨に賛同いただき、取材協力いただけるかたは、[email protected]までご連絡下さい。会員ID1年分進呈します。