Inc.:経済的に成功する要因の85%は、スキルや知識ではなく、対人能力や人から信頼や尊敬をされることだと推測している専門家もいます。
初対面での数秒の印象が、その後その人を好きになったり、信頼したり、尊敬したりするかどうかを大きく左右します。就職活動でも、資金集めでも、組織を率いることでも、良い印象を与えることが間違いなく大事です。
今回は、30秒で相手の心をつかむテクニックをご紹介しましょう。
喧嘩腰にも弱腰にもならない
初対面のときは本能的な反応に突き動かされます。誰もが、ほんのわずかな時間で無意識のうちに、どの程度安心できるかということを中心に相手を評価しています。自分が発する反応や仕草に気をつけ、攻撃的だとか、とっつきにくいと思われないようにしましょう。
相手の距離感を大事にする
人との距離感に気をつけ、相手のパーソナルスペースを尊重しましょう。それがうまくわからない場合は、相手に合わせるようにします。相手がグッと近寄ってきたら、こちらも近寄り、相手が後ろに引いたら、同じようにこちらも引きます。適切な距離感やパーソナルスペースは、文化によっても違うということを覚えておきましょう。
期待を外れ過ぎない
仕事の場合、第一印象は期待や先入観で決まることがよくあります。評判や電話やメールなどからつくりあげた、頭の中のイメージ通りであることを相手に期待します。そのイメージと違った場合、少しがっかりしたり混乱したりすることがあります。自分の新しい一面を見せて驚かせるのは、初対面の時ではない方がいいです。
ボディランゲージに気をつける
ボディランゲージは、初対面の相手に対する印象の半分以上を占めています。身振り手振り、仕草、態度といったものは、言葉よりも雄弁なのです。ですから、ボディランゲージには極力気をつけ、心を開き、媚びずに親しみやすい表情を保ち、相手の目を見て話をしましょう。
常にポジティブでいる
頭の中の言語というのは、映像や写真、音、感情、それに少しの匂いと味で成り立っています。ネガティブなものは、ポジティブなものよりも、脳が好むイメージに変換するのがかなり難しいです。できるだけポジティブなもので説明するという姿勢で、人と接するようにしましょう。
意識して態度を変える
初対面の相手の場合は、その人の発しているエネルギーに無意識的に反応します。疲れきっている時は、落ち着くように努めましょう。気が散っている時、集中できない時は、積極的になってみましょう。相手に良い印象を与えるだけでなく、自分の気分にも影響します。
反応をコントロールする
怒りっぽくて傲慢で短気な人より、温かくて熱意や自信がある人に、人は惹きつけられます。どんなことが起こっても、それに対する反応を自分でコントロールできていれば、相手に与える印象は良いです。
言葉や態度に一貫性を持つ
言葉選び、トーンや話し方、ボディランゲージ、すべてが同じメッセージを発するように気をつけましょう。メッセージに一貫性が無いと相手は離れ、一貫性があればわかりやすく信頼されます。
感覚的な言葉を使う
相手の感覚を呼び起こし、自分のイメージと合わせて、相手にぶつけましょう。どんな時もできるだけ、自分の言いたいことに、視覚的イメージ、音、感触、動き、感情を加えて説明しましょう。
興味と好奇心を持ち、心を開いて接する
相手が話をしている時に、きちんと聞いて話を続けてもらえれば、相手はあなたのことを気に入るはずです。相手に興味を持ち、心を開いて、相手の想像力を刺激する質問をすれば、会話は弾みます。
自分のスタイルを見つける
自分がどんな人間かを表現し、言いたいことが伝わるような、自分らしいスタイルを見つけましょう。外見や格好、見た目全体がメッセージを伝えると思ってください。
言いたいことを準備しておく
自分の言いたいことをきちんと準備して覚えておけば、自分のやっていることや言いたいこと、どうしてそれが大事なのかを、簡潔かつ雄弁に伝えることができます。営業トークのようなものではなく、魅力的でよく練られたちょっとしたプレゼンだと考えましょう。
このようなテクニックを駆使すれば、素晴らしい第一印象を与えることができるはずです。
最後に
すべての人との関係を、今までで一番大事なもののように扱ってみてください。もしかしたら、本当にそうなるかもしれませんよ。
How to Impress Anyone in 30 Seconds or Less|Inc.
Lolly Daskal(訳:的野裕子)
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