仕事や寝るタイミングの違いで、パートナーとすれ違ってばかりのあなた。スケジュールが合わないからといって、別れる必要はありませんよ。多少の努力は必要ですが、2人で力を合わせれば、必ず乗り越えることができます。

一緒に住んでいる2人でも、生活パターンがかみ合わないと、起きている間まったく顔を合わせないなんてこともあります。あなたが遅く帰宅するとパートナーはすでに夢の中で、翌朝あなたが起きるころにはすでに家を出ているというパターンもあれば、仕事のスケジュールは同じでも睡眠習慣が正反対で、あなたは早く布団に入るのに、パートナーは夜更かしというパターンも。どちらも難しい問題ですが、バランスを見つけることは不可能ではありません。

ほんの少しでも、一緒に過ごす時間を作る

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不可能に思えても、一緒にスケジュールを立てることから始めましょう。週に数回の食事でも週に1日の休日でもいいので、相手に合わせて時間を作ってください。

Huffington Postで、シンプルなアイデアが紹介されていました。

映画鑑賞や食事など、何でもいいので、2人が家で一緒にいられる時間を作るようにしましょう。さらに、月に1回は外でデートをすること。デートは、仕事の休憩時間に抜け出してホットチョコレートを一緒に飲むだけでも構いません。とにかく、2人がつながれる時間を作ることが大切です。

このような受け身の時間だけでなく、もっとたくさんの時間を作れるとなおよしです。長い週末を一緒に過ごす、仕事後に夜のデートをする、共通の友達と一緒に集まるなど。オフの時間をハイライトしたGoogleカレンダーを共有するのもオススメ。これらの方法は、付き合い始めのころは、お互いにパートナーの意思と自分のスケジュールを合わせようとするからそれほど難しくないのですが、だんだんお互いの存在があたりまえになると難しくなってきます。そうならないためにも、継続的な努力が必要なのです。

ちょっとした行動で気にかけていることを示す

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誰にも会わない日が続くと、孤独を感じやすくなります。そうならないためにも、ちょっとした行動で、気にかけていることをパートナーに示しましょう。

わざわざ素敵なギフトを買いに行く必要はありません。職場に花を送る、食事を作って冷蔵庫に入れておく、電話で気にかけていることを告げるなどの方法で十分。ほかにも、お弁当を作る、メモを残すなど、相手を大切に思っていることが伝えられるのであれば、何でもいいのです。何も得られないように思えるかもしれませんが、そんなことこそ、相手の記憶に長く残るのではないでしょうか。

不満タイムを作る

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会えない日が続くと、苛立ちが募ってきます。ゴミの日にゴミが出されていない。シンクに洗い物がたまっている。寝室に衣類が散らかっているなどのちょっとした苛立ちが、雪だるま式に巨大化していくのです。これをほったらかしにしておくと、せっかく作った2人の時間が、議論の時間になりかねません。

バカバカしいようですが、議論のための時間は、また別に用意しましょう。2人で会えるチャンスが少ないカップルほど、その時間を確保するだけの価値があります。Psychology Todayで、議論をうまく行うためのアドバイスが紹介されていました。

まずは、相手の習慣について、小さいけれどイライラが募るような不満をお互いにシェアしましょう。その後、徐々に大きな不満に移行します。攻守を交代する理由は、自分がイライラのもとであると言われたときの気持ちに双方が共感できる必要があるからです。それに、ハッピーな愛をずっと続けていくために、立ち向かうべき課題が平等に割り当てられるので、双方が平等な「成長のチャンス」を感じられるでしょう。

この種の会話を持つことで、小さなイライラが爆発に至るのを防ぐことができます。不満をリストアップしておいて、スケジュールが許すときにぶちまけましょう。ただし、建設的に伝えることを忘れずに。また、2人とも意見を言い合うことと、相手の主張をあまり個人的に受け止め過ぎないことを心がけてください。

睡眠空間を再構築する

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寝るタイミングが合わないと、関係が急速に悪化しやすくなります。一方は寝たいのに他方が夜更かしをしていたり、逆に一方がまだ寝ているのに他方が早く起きてうるさくしたりすると、安眠が妨げられて愛情が急降下してしまうのです。

睡眠習慣の違いに対処するには、問題にピンポイントで対応して、双方に適したソリューションを見つける必要があります。例えば、睡眠エリアを変える、寝る時間を譲歩する、ベッドを分けるなどの方法が考えられます。ほかにも、読者から募集したいくつかのアイデアを紹介します。

  • 話し合いでお互いの妥協点を見つける。例えば、早起きをするのであれば、静かにすることを約束するか、できるだけ外出する。夜更かしをするのであれば、できるだけ静かにするか、ヘッドホンを使う、違う部屋で過ごすなど。寝室にテレビがあるなら、別の部屋に移した方がいいでしょう。昼間に眠る必要があるなら、遮光カーテンを導入してください。問題は際限なくあるので、思いつく限りの対策を。
  • 睡眠スケジュールの変更を考える。睡眠習慣を変えるのは簡単ではありませんが、試してみる価値はあります。その他のスケジュールに影響ないようでれば、1週間お試しで、パートナーの睡眠スケジュールに合わせられないかどうか、検討してみてください。
  • 妥協点が見つからなければ、ベッドを分けるか、別の仕事場を設けましょう。夜更かしや早起きをして仕事をしたいのであれば、その時間に合ったコワーキングスペースがないか、探してみてください。
  • 早起きをする場合、あなたの目覚ましが相手の睡眠を妨げないような配慮も必要です。例えば、多くのフィットネストラッカーには、振動による目覚まし機能が付いています。

何にでも効く魔法の対策はありませんが、対話をするうちに、解決策を見出すチャンスが訪れるはずです。

愛の時間を確保する

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2人の時間が合わないことでもっとも影響を受けるのは、セックスです。時を同じくして布団に入ることが少ない2人には、特に当てはまります。

そのような場合、行為を途切れさせないよう、愛の時間を決めておく必要があります。Psycology Todayは、これを「Bic Cure」と呼んでいます

Bic Cureとは、週に1度のデートと月に一度のロマンチックな逃避行を、消せないインクでカレンダーに書き込むこと。紙のカレンダーを使っていない場合、デジタルなものでも構いません。

Bic Cureを成功させるには、ロマンティックな時間をカレンダーにインクで書きこんで、必ずそれを実行することが必要です。2人の良好な関係の維持に費やす時間は、人生のその他の時間と同様に欠かせないもの。家族の幸福を育むために、不可欠かつ神聖なものとして確保しなければならないのです。デートは、クライアントとの約束、歯医者への通院、小児健診などと同じくらい重要であると考えてください。

本来であれば自然に発生すべきことの時間を決めておくというのは、ムードを壊すと思うかもしれません。でも、同じ時間に同じ場所にいることがない2人の間に、自然発生が起こることはありません。それに、スケジュールを決めてセックスをすると、2人の関係性はぐっと良くなることも示されています。愛情の再確認だけでなく、その日を楽しみに日々を過ごすことができるのです。ここでは、2人にとって最適な時間を選べばOK。朝の方が都合がいいのであれば、それでも構いません。たまたま昼休みが長めに取れるのであれば、その時間に落ち合って、昼間からストレスを発散するのもいいでしょう。

すれ違いを受け入れる

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悪い状況を利用してしまうという手もあります。2人のスケジュールが合わないことを逆手にとって、やりたかったけれどずっと先延ばしにしていたプロジェクトに挑戦する時間にしてしまうのです。

すれ違いカップルは、裏を返せば自分だけの時間があることを意味します。せっかくなので、これらの時間を利用しない手はありません。

確かに、さみしいと感じることはあるでしょう。でも、その間に生産的なことに取り組めると考えれば、ポジティブに考えられるはず。

とは言うものの、問題の元凶が仕事にあるのなら、他のソリューションを考えた方がいいと思います。辞められるのであれば、辞めるのがベスト。家族より大事な仕事などないはずです。

Thorin Klosowski(原文/訳:堀込泰三)

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