最近はWi-Fiに対応したデジカメが増えました。撮影した写真を、Wi-Fiを使ってPCやウェブサービスに転送している方も多いかもしれません。

私もWi-Fiに対応したデジカメを最近購入したのですが、期待ハズレのものでした。どこが期待ハズレだったかというと、撮影した写真を自動転送しないところです。ケーブルレスはいまどき当たり前なので、常時接続できる特性を活かして、頃合いを見計らって自動転送してほしいのです。

加えて、数多くの写真をPCに転送するとHDDを圧迫するので、保管場所はクラウドストレージが使えて、どこからでもアクセスできるのが理想です。

この理想、「Eye-Fi」と「Bitcasa」を組み合わせて使うことで叶えられました。いくつかのアプリを使って環境を構築するので、設定のポイントを紹介していきます。

Bitcasaの設定

以前も紹介しましたが、Bitcasaは、ギガバイトクラスの容量が使えるオンラインストレージサービスです。写真の最終保管場所はここなので、クライアントアプリをMacにインストールして使います。

デジカメ写真を保存するフォルダーを作成する

Bitcasaのスマホアプリで、カメラの自動バックアップ機能をオンにすると、「Uploads」フォルダが作成されて、ここに写真が保存されます。デジカメの写真もこのフォルダに保存しても良いのですが、スマホの写真と区別するために、Bitcasaドライブ直下に「Camera Uploads」フォルダを作成しています。

140215_dc01.jpg

Eye-FiとEye-Fi Center Softwareの設定

Eye-Fiは、無線LANを内蔵したSDカードです。

私は前世代の4GBモデルを使っています。デジカメに入れるにしては容量が少ないと思うかもしれませんが、以降で紹介する「エンドレスモード」を活用すれば、空き容量を気にすることなく使えます。

転送アプリは、専用の「Eye-Fi Center Software」をMacにインストールして、以降のように設定して使っています。

写真のアップロードフォルダを設定する

Eye-Fi Centerを開いて[写真]タブをクリックします。

パソコンタブで、[有効にする]の「すべて」にチェックします。この時に、[管理]で[写真のアップロード先]を「フォルダ」に設定してBitcasaドライブの「Camera Uploads」を指定します。指定したフォルダの下には、日付ごとにフォルダが作成されて写真を保存できます。

140215_dc02.jpg

写真の自動転送設定をする

[転送モード]タブをクリックします。撮影した写真が自動転送されるように、[選択転送]タブにある「自動」を選択します。

140215_dc04.jpg

エンドレスモードの設定をする

SDカードの容量のうち、指定のパーセンテージを超えた場合、送信が完了している古い画像を削除する「エンドレスモード」を有効にします。これで、SDカードの空き容量を気にすることなく使えるので、4GBの容量でも十分というワケです。

設定は[転送モード]タブの[エンドレースモード]で、「エンドレスモードを使用する」をチェックします。私は「70%」に設定しています。

140215_dc05.jpg

複数のアプリを組み合わせて使うので、設定に少々手間がかかりますが、一度限りなので根気よく設定してください。デジカメは、カメラの性能も重要ですが、写真をPCに保存するところまで気持ちよく使えるようにごだわって、メーカーがもうひとがんばりしてくれれば良いのですが、検討をいただけませんかね。

Bitcasa

Eye-Fi

(傍島康雄)