知っている人には当たり前すぎるけれど、知らなければまったく使うことのない、キーボードショートカット。米誌『The Atlantic』によると、コンピュータユーザの90%が、キーボードショートカットの定番である「Ctrl + F」で何ができるのか? を知らないそうです。そこでこちらでは、覚えておくと便利なキーボードショートカットをご紹介しましょう。
まず、個別のキーボードショートカットを見ていく前に基本をおさらい。
「CTRL」キーは、「Control」の略で、Windows PCでキーボードショートカットを使う際のメインのキーです。Macにも、「Command」という同様のコントロールキーがあります。「Alt/Option」や「Shift」は変換キー。これらのキーだけを押しても何も起こりませんが、他の文字キーや数字キーと一緒に押すと、コンピュータの操作が素早くできます。
では、代表的なキーボードショートカットを6つご説明しましょう。
Control + F、Command + F
「Control + F」(Macなら「Command + F」)は、検索コマンドのキーボードショートカットです。たとえば、ウェブページでテキストを検索するとき、「Control + F」をたたけば、検索ボックスが表示されます。ここにキーワードを入力すると、指示したテキストの位置が検索可能です。このキーボードショートカットは『Microsoft Word』など、他のアプリケーションでも同様に使うことができます。
Control + N 、Command + N
「Control + N」(Macなら「Command + N」)は、新規作成のコマンド。ウェブブラウザなら、新規ウィンドウが立ち上がります。また、Word書類の作成や画像編集、その他ドキュメントベースのアプリでは、新規ドキュメントの作成のためのキーボードショートカットです。
Control + S、Command + S
「Control + S」(Macなら「Command + S」)は、ドキュメント保存のためのキーボードショートカット。最初の保存時は、別ウィンドウが開き、ファイル名と保存場所を指定することになります。すでに保存しているファイルの場合は、このキーボードショートカットをたたくことで、変更を保存できます。こまめな保存が、転ばぬ先の杖になりますよ。
Control + P、Command + P
「Control + P」(Macなら「Command + P」)は、印刷画面を開くキーボードショートカット。この画面から設定を確認したり、プリンタを選択することができます。印刷の準備ができたら、プリントボタンをクリックしましょう。このキーボードショートカットは、ウェブブラウザなど、プリント可能なコンテンツを持つアプリケーションのほとんどで使えます。
Alt + F4、Command + Q
「Alt + F4」(「Control + W」、「Control + Q」、Macなら、Command + Q」)は、現在のアプリケーションを終了するキーボードショートカット。Windowsでは、現在開いているアプリを終了。Macもたいていは同様ですが、そうでないこともあります。Macの場合、キーボードショートカットを実行するとき、どのアプリケーションが終了しようとしているのかを、メニューバーの左上(アップルメニューのすぐ右)に表示されるソフトの名前を確認しましょう。
Enter 、Return
「Enter」キー(Macなら「Return」)は、非常に便利なキー。たとえば、ダイアログボックスで「OK」もしくは「キャンセル」を選ぶ場合、「OK」ボタンをクリックする代わりに、このキーボードショートカットが使えます。また、ウェブページのフォーム画面を実行するときにも、Enterキーが便利です。Windowsでは、Enterキーにどのボタンが対応しているか、ボタンの内側にある点線でわかります。一方Macでは、ボタンがブルーで表示されます。
コンピュータの操作にあまり慣れていない、お父さんお母さん世代でも、これらのキーボードショートカットなら使いこなせそうですね。ちょっとしたことですが、知っているのと知らないのとでは利便性が大きく変わるかも。「こんなの当たり前じゃん!」と言わず、周りの人々にも、ぜひ教えてあげてください。
Crazy: 90 Percent of People Don't Know How to Use CTRL+F | The Atlantic via Boing Boing
Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)