同社は数年、ソーシャルゲーム『しろつく』などのヒットで好業績を続けてきましたが、競争の激化によるユーザー数の減少や新作のヒット作不足により平成24年5月 第2四半期から赤字基調となっています。新規タイトルも開発が遅れており、決算資料で触れられている上期の新展開は『くにつく』のMobageでのリリース、dゲームでのリリースという移植のみです。
第1四半期と第2四半期のPLを比較すると、売上高が6億6100万円→5億1800万円と約1億5000万円減少しているのに対して、人件費等の売上原価は2億9200万円→2億9900万円、販売費・一般管理費は3億8400万円→3億6700万円とほぼ横ばいで、それがそのまま営業損失1500万円→1億4800万円の拡大に直結しています。他社と異なり、ケイブは好調時の急拡大は行なっておらず、売上の上下がそのまま利益の上下に繋がるという構造のようです。次なるヒット作が待たれます。
ケイブでは第1四半期決算時に未定としていた通期の業績予想を、売上高25億円、営業損失2億円、経常損失1億7000万円、当期純損失2億1000万円と公表しています。