「世の中には、大きく分けて、二種類の人間が存在する。それは、文系と、――理系だ。」
4Kテレビもすっかり普及してきた感じがありますが、今年10月、ひかりTVが国内初の4K映像のVODサービスをスタートしました(ギズで以前紹介した記事はこちら)。このサービス、スポーツやドキュメンタリーがより高精細・大迫力の映像で楽しめるというだけではなく、配信作品にもおもしろそうなものがたくさん。
なかでも、理系女子の私が気になっていたのが、オリジナルドラマ「理系の人々」。
サラリーマンSEよしたにさん(伊藤淳史さん)と、薬学部の院生おのでらさん(真野恵里菜さん)が主人公の二本立てショートドラマシリーズで、理系の「日常あるあるネタ」が描かれているそう。
しかし、理系たるもの、そう簡単にはあるある判定はしない。本当にあるあるさせてくれるのでしょうか? これを検証すべく、理系女子会を開いて、みんなで見ることに。
メンバーは、ほそたに(農学部。自分で作った野菜でおつまみを作ってくれる)、まりちゃん(建築学部。一級建築士を目指して日々徹夜している)と、私、さいとう(工学部。カーボンナノチューブの研究をしている)。では、「理系の人々」女子会スタート!
そうして見てみた結果…予想以上に、「あるある」連発でした。このドラマ、登場するキャラクターもネタも、「こういう人いるなあ」、「こういうことやっちゃうなあ」と思ってしまうツボを確実に抑えています。それもかなり細かいところまで。
というわけで、理系女子のわたしたちが「あるある」と思ったポイントをお届けします。
合コンはない
合コンに行ったことがないおのでらさん。でも行ったときはうまくふるまえると主張していましたが、山手線ゲームのシミュレーションで困惑する姿に、「その気持ちわかる…」。ところで、みんな合コンってあるんですか?ほそたに「ない」
まりちゃん「ないよね」
「一度だけあったけど、何を話していいかわからないうちに終わった」というのは、やっぱり理系の性(さが)なんでしょうか。
ラボ泊
おのでらさんが実験中に研究室のソファで寝てしまい、朝になって先輩に起こされるシーン。ここは全員が「わかる!」と盛り上がりました。
まりちゃん「家が遠いから、帰るより製図室で寝たほうがラクかな」
ほそたに「みんな歯ブラシとかシャンプーは置いてるよね」
男女関係なく、みんな忙しいと研究室に泊まってしまう(=ラボ泊)みたいです。私も、朝早く研究室に行って、床で寝ていた先輩を起こしてしまったことがあります。
団地がかっこいい
SEのよしたにさんが上司と外回りをしていた時に見つけた団地に見とれてしまうエピソード。ここは、建築学部のまりちゃんが熱く共感していました。
まりちゃん「建物の配置でパブリックスペースがどう使われるかが変わるから、それによっていい団地になるかが決まる」
建築学部の人々は、「いい団地」を発見するとみんなで見学に行くそうです。同じ理系でも、熱くなるポイントが違うんですね。
理系あるあるは続く
ドラマを見終わったあとも、あるある話は盛り上がりました。
■理系女子のオシャレ薬学部のおのでらさんはいつも白衣を着ているのですが、みんなどんな格好で研究してるの?という話から、オシャレの話に。
ほそたに「オシャレな服は着ない。やぎ当番の日とかは洋服がくさくなっちゃうし、どうせ土で汚れるから」
さいとう「うちも機械に巻き込まれたりして危ないからアクセサリーは禁止だし、必要がないので化粧もしない」
まりちゃん「化粧品の美容成分とかは、ちょっと疑っちゃうよね」
ほそたに「わかる!あと、オーガニック食品についても飲み会で激論が起こる」
ドラマ「理系の人々」のなかでも、よしたにさんが「迷信、迷信」と言いながら夜中に爪を切っているシーンがありました。裏が取れていないものは信じたくない、これもあるあるですね。
■「理系の人々」で改めて感じた理系まりちゃん「学部の男子のほうが理系っぽいし、自分はあんまり理系っぽいって思わない」
ほそたに「自分は文系寄りだと思ってるよね」
と言っていた女子たちですが、ドラマを見ると、やっぱり私たちって「理系の人々」だったんだーと思いました。感想を聞くと、「研究室の人たちと見たい! 絶対盛り上がる」とのこと。「自分たちのあるある話に、ニヤニヤしてしまう」というのも、「理系あるある」なのかも。だって見てる間、ずっとニヤニヤしてたんだもん。
マンガが原作ですが、こうして複数人で同時に楽しめるのも映像のいいところ。ああだこうだいいながら見るのもオススメですよ。
オリジナルドラマ「理系の人々」は、フレッツ光回線とひかりTVがあれば見ることができます(4K映像を見るには4K対応機器が必要)。公式サイトでも、少しだけ公開されていますよ。
私たちは4K機器がなかったのでHD画質での鑑賞でしたが、できれば4Kで見て「理系の人々」の世界にもっと没入してみたかったです。
ぜひ理系の人には、ドラマを見て、このニヤニヤ感を味わってほしいです。本当に思わず「あるある!」って言ってしまいますよ。文系の人も「理系ってこんなこと考えてるんだ」って気づきがあると思います。
(斎藤真琴)