もうただのノートじゃありません。
Evernoteは先日のEvernote Conference 2014で数多くのアップデートを発表しました。その中でも特筆すべきがコンテキストとワークチャットの2つの機能です。
それぞれに最適化した情報を見せてくれるコンテキスト
Evernoteのコンテキスト機能によって、ウォール・ストリート・ジャーナル、TechCrunch、LinkedInなどの提携サービスからユーザーのノートの内容に合わせて必要な情報が表示されるようになります。
自分の仕事にはもちろん、ビジネスユーザーで共同作業している場合も資料にピッタリの情報をえることができます。
もともと検索や関連情報にとても強いEvernoteだからこそできるサービスですね。Evernoteがかかげている「脳の外部化」がこれからは自分一人だけでなく一緒にプロジェクトを進める人や外部ニュースソースにまで広がり繋がるということになります。
ノートを開きながらチャットができるワークチャット機能
これまで資料を開きながらチャットをするとなるとQuipやGoogleのドライブ、ハングアウトなどのサーヴィスしかありませんでしたが、今度からはEvernoteでそれができるようになります。
今までEvernoteとチャットは全くつながっておらず、どうしてもチーム間で仕事を進める場合にタイムラグや共有の隔たりができていたので、今回のアップデートは本当に嬉しいです。
コンテキストと同じく2014年終わりに対応する予定で、モバイルはもちろん、ブラウザ版のEvernoteもWork Chatができるようになります。リマインダー機能も合わせるといろいろ仕事が効率よくできそう。
新たなプレゼンモードやウェブ版・アプリのアップデートも
他にも作ったノートをプレゼンしながらそのまま編集できるプレゼンモードや新しくシンプルなデザインになったウェブ版のEvernoteなども発表されました。
プレゼンモードと新しいウェブ版を見て感じるのはEvernoteがこれまでのように何かを保存するというよりはむしろ積極的に何かを作る方向に向かっているということです。
そしてそのためのチームの共同作業や記憶・情報を取り出す環境もEvernoteさえあれば整っているぐらいに単なるノートではなく、仕事をするための中心的なサーヴィスになりそうです。
これまでもポスト・イットやモレスキン、ひらくPCバッグなどとのコラボを発表し、デジタルとアナログ・パーソナルとワークの垣根をこえてきたEvernote。今後の進化からますます目が離せません。
source: SlashGear
(ケンタロー)