歴史は繰り返すのか。
4Kテレビなんてまだまだ買えないし…と興味がなかった人にとっても、これは聞き逃せない話です。実は、ソニーで4Kコンテンツを買うと、それはソニーのテレビでしか再生できないんです。同様に、サムスンから買った4Kコンテンツはサムスンのテレビでしか見られません。つまり、4Kって美しいものなのに、またあの醜いフォーマット戦争が始まりつつあるんです。
CNETでGeoffery Morrison記者がこう嘆いています。
DVDの初期に、自分の持っているテレビ専用のディスクしか買えなかったとしたらどうなっていただろうか。好きな映画がふたつあったとして、それぞれが違うテレビ用、違うDVDプレイヤー用の仕様になっていたら、ユーザがアップグレードする速さはどれほどだっただろうか。
過去にもいろんなフォーマット戦争があったのに、企業側は学習していないようです。学習能力がないのか、傲慢なのか、その両方なんでしょうね。
特にソニーには、独自フォーマットをユーザに押し付けては、うまく行かなくなると葬り去ってきた伝統があります。メモリースティック然り、MD然り、電子書籍リーダーのReaderでは自分の持ってるコンテンツを読み込めなかったりしました。そしてもちろんベータマックス、それからDAT…。ソニーの独自フォーマットに関する失敗をあげればキリがありません。
サムスンもこの種のゲームには慣れっこです。彼らの最新スマートウォッチGear Fitは、Galaxyシリーズのスマートフォンの一部としか連携できません。サムスン独自のスマートフォンプラットフォームBadaは、その後Tizenに取って代わりました。
フォーマットをロックダウンして、ユーザーが深く考えずにそれを喜んで使うことを願うなんて、企業の傲慢さの中でも最悪の部類です。そもそも4Kテレビを見るのに何十万円も払うんだから、おかしな制約なく、見たいものを見せてほしいものですね。
source:CNET
Pranav Dixit-Gizmodo US[原文]
(miho)