アブダラ・アル・オマーリはシリア難民だ。2011年にシリアで始まった戦争のため、故郷を離れ、ベルギーへ移り住んだ。
アーティストであるオマーリは、1年半以上をかけ、ある作品を生み出した。それは、世界各国の首脳を難民として描いたものだ。
ドバイで開催中の展示会の作品解説で、オマーリはこう語っている。「首脳たちを一人の弱い人間として描きました。そのことで、弱い立場にいる人たちの生き様や力強さを知ってほしいと思いました」
オマーリは『The Vulnerability Series』の一部を、BuzzFeedにシェアしてくれた。
『Donald』2016
『Vlad』2014
『The Mediterranean』2015
『Abdelfattah』 2016
『Barack』2015
『Erdogan』2014
『Angela』2015
オマーリは、難民としての体験と怒りから、この連作を描き始めた。制作していくうちに、立場や力が取り除かれた権力者たちの姿を描きたいと思うようになったという。
「難民には、個人の物語を語る機会がありません」と話すオマーリ。その状況を首脳たちに伝えなければならないと感じたという。「首脳たちには、シリア難民を生み出した責任が一部あります。この絵を見れば弱い立場になるとはどういうことなのか、感じてもらえるかもしれません」
この記事は英語から翻訳されました。担当SOKO