【5月8日 AFP】フランス・プロサッカーリーグ連盟(French Professional LeagueLFP)の規律委員会は7日、バランシエンヌ(Valenciennes FC)戦後にアレクサンドル・カストロ(Alexandre Castro)主審に対して暴力行為を働いたとされるパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のスポーツディレクターを務めるレオナルド(Leonardo Nascimento de Araujo)氏に対し、追って通知されるまで活動停止を命じると発表した。

 また、同試合で退場処分となったチアゴ・シウバ(Thiago Silva)に対しては2試合の出場停止が科された。シウバは前半43分、カストロ主審の胸を手で突いて退場を命じられたが、レオナルド氏はこの判定に納得がいかず、試合後の通路でカストロ主審に対し、故意に肩でぶつかったとみられている。

 LFPは声明で、「主審と試合主催者からさらなる報告を受けた結果、規律委員会はレオナルド氏の行為に重大な問題があったと判断し、この件の調査に入るとともに、同氏に対しては5月8日水曜日以降、追って通知があるまで活動停止を命じる」と発表した。処分の決定日時については明示していない。

 レオナルド氏は6日、AFPに対して、自分はカストロ主審の方へ押されただけだと語り、疑惑を否定した。

「主審と話したかったから通路で待っていた。そうしたら控室へ向かう一団が戻って来て、カストロ氏も現れたのだが、試合主催者の一人が立ちふさがって、私を押しのけようとしたんだ」

「それで背中がカストロ氏とぶつかってしまった。そのままの映像ではわかりづらいかもしれないが、スロー再生してもらえればわかるはずだ」

 活動停止期間中のレオナルド氏は、ベンチや選手控室に入ることの他、クラブの公務を行うことも禁じられる。(c)AFP