グーグルのサーチクオリティ担当者が答えるグーグル検索Q&A

Webスパムやリンクの疑問について、グーグルの考えをもとに回答 | グーグル公式Q&A #最終回

最終回ではWebスパム関連の質問3つにお答えします。
グーグル サーチクオリティチーム 2013/3/7 8:00 |
グーグルのサーチクオリティ担当者が答える“グーグル検索Q&A”

前回から半年以上の間があいてしまいましたが、最終回では自作自演リンクや隠しテキストなど、Webスパム関連の質問3つにお答えします。

今回のQ&A
  • ECの商品説明にメーカーの文章をそのまま使うと、検索結果の順位が落ちてしまう?
  • 自作自演のリンクも有料リンクのようにペナルティが発生しますか?
  • デフォルトでは表示されないコンテンツをHTMLに記述すると隠しテキストになる?

ECの商品説明にメーカーの文章をそのまま使うと、
検索結果の順位が落ちてしまう?

ドロップシッピングの商品説明にメーカーと同じ説明文を載せると、検索エンジンの順位が落ちてしまう場合があるというのは本当ですか?

まずGoogleでは、Googleの検索結果においてランキングやインデックスに変動をもたらす対応(検索結果からの削除を含む)がとられる可能性のある不正行為について、ウエブマスター向けガイドラインの「品質に関するガイドライン」として公開していますので、Google検索からの集客を考えるのであれば、一読されることをおすすめします。

いただいた質問については、以前、Google ウェブマスター向け公式ブログに掲載した記事「アフィリエイトを導入されているウェブマスターの皆さまへ」が参考になると思います。

しかし、ここでお伝えしたいのは、ガイドラインに違反するかしないかを意識するのではなく、ユーザーに対して独自の価値を提供しているかどうかを意識することが重要だということです。ドロップシッピングやアフィリエイトサービスプロバイダから提供されている商品説明のみで構成されているサイトは、ユーザーに独自の価値を提供しているとは言い難いでしょう。

商品の使用感覚がわからないため、どうしてもメーカー側の説明が必要になる

という場合もあると思いますが、サービスプロバイダから提供されている商品情報は、一般的に他のサイトにも掲載されているケースが多いでしょう。

あなたのサイトに同じ情報を掲載した場合、他のサイトではなくあなたのサイトにユーザーが来る理由は何でしょうか

もし、この質問に答えられないのでしたら、ぜひ他のサイトにはない、ユーザーの役に立つ独自コンテンツを作ってあなたのサイトならではの価値(たとえば、自身の使用感や実体験に基づく商品の比較など)を提供していくことをおすすめします。

自作自演のリンクも有料リンクのようにペナルティが発生しますか?

日本は欧米と違って、どうしても自発的な被リンクが集まりづらい。有料リンクはともかくとして、自作自演のリンクは避けて通れないのが現実ではないでしょうか。どのように考えていますか?

まず「ウェブマスター向けガイドライン」に違反するような自作自演のリンクについては、ガイドライン違反として対処しています。

自発的なリンクが集まりづらいとのことですが、多くのユーザーの支持を集める良質なコンテンツを持ち、自然なリンクを集めているサイトは日本でも数多く存在しています。また、自然リンクを得るためのTipsを、過去に公式ブログの記事「良質なリンクを得るには」で紹介しています。

たとえば、サイトができたばかりであまり知られていない場合は、そのサイトのテーマに関連するコミュニティに積極的に参加することが、サイトの評判を上げ、良質なリンクを得るのに有効です。ただし、他の参加ユーザーに対して迷惑となる行為やあからさまなサイトの宣伝などは慎むようにして、参加ユーザーにとって有益な投稿を心がけて交流しましょう。

重要なのは、良質なリンクを得るにはそれなりの時間が必要だということです。ブログでは、この他の方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

デフォルトでは表示されないコンテンツをHTMLに記述すると
隠しテキストになる?

ページにタブで内容が切り替わるコンテンツを配置したいと思っています。次のような対応では、どちらがGoogle検索に対して望ましいでしょうか?

  1. JavaScriptなどで制御し、HTMLソースコードにはデフォルトで表示される領域部分の内容のみ記述する。
  2. デフォルトでは非表示となっている領域の分もすべてHTMLソースコードに記述する。

(1)と(2)のどちらが望ましいか、ということについては質問の情報だけで回答するのは難しいですが、検索エンジンを意識するのではなく、ユーザーを意識してHTMLソースコードを記述していただければと思います。

ポイントは、そのテキストがユーザー向けであること

と、「隠しテキストについてのブログ記事」にも記載しました通り、HTMLソースコード内のテキストが、検索エンジンが存在しなくてもユーザーの利便性のために必要なものである場合、おそらくそれはガイドライン違反ではありません。

◇◇◇

これまで5回にわたり、みなさまからのご質問に回答させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。この企画が少しでも疑問の解消につながれば、と願っています。

さて、最後になりますが、Googleのサーチクオリティ チームは、ウェブマスターのみなさまをサポートする新しいチャネルとして、Google+のビデオチャット機能であるハングアウトを利用したウェブマスター ハングアウトを開始しました。ここではウェブマスターのみなさまの様々なご質問に答えることに加えて、モバイルサイトの制作のポイントのようなサイト制作のTipsなどもお伝えしていきたいと思いますので、ぜひご覧ください!

ウェブマスター ハングアウト

今後のウェブマスター ハングアウトの告知は、「ウェブマスター ヘルプフォーラム」、Google+の「Google Japan for Business アカウント」を通じて行います。ぜひチェックしていてください。

用語集
HTML / JavaScript / SEO / アフィリエイト / インデックス / グーグル / スマートフォン / ドロップシッピング / リンク / 検索エンジン / 被リンク
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