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Posted by スターリンクさがみ運営事務局  at 

2017年03月24日

言いたいのです

・・・・・・っということで、ぼくの不満を整理しますと、ステップクラスのレベル設定への不満であって、それから派生してフィットネス社会全体への不満であります。

もちろん、自分のレベルの低さは高い棚に預けたままでものを言っています。

さて、我がクラブは入門→初級→中級→上級→最上級の5段階に分かれています。

驚くなかれこの上になんと有料のクラスが設けてあるのです。

さらに金を払ってまで激辛ラーメンを追い求める心理となんら変わりがございません。

ぼくにはそんな神の領域(悪魔の?)にははなっから関心はありません。

あくまで初級→中級に変化する、低次元の問題に拘っています。

その間に格差があり過ぎだろぉ~という問題であります。

・・・・・・・

何事も進化するものです。

ステップもエアロビクスも進化してきました。

それ自体は実に喜ばしいことであります。

進化は時代のニーズに応えてこそ起きるのであって、それなしには退化あるいは滅亡するのみであります。

エアロビクスに限っても、ずいぶん進化しました。

進化を洗練と言い換えてもいいでしょう。

しかしながら、その進化の過程で置き去りにされたものもあるのです。

その中には大事なものがあったのじゃないかと言いたいのです。

それは元気さ、心地よい疲労、そして大汗じゃないですか?

そもそもエアロビクスって「有酸素運動」だったじゃないですか。

・・・つづく。  

Posted by にむに  at 16:35Comments(0)

2016年06月23日

特に夢中にな


時間というのは、欲しかった時にはなくて、ある時には使い切れない。
やりたいことがあるからこそ、時間は足りなくなり、特に夢中になれることがないと、時間は余ってしまう。そして今、余っている。
もったいない。ああ、もったいない。
10年、20年前、もっともっとと欲しかったひとりの自由な時間が、今ここにあるのに、あの頃したかったことが、今はそれほどしたくない。
なんならもう、21時にはお風呂に入って寝てしまいたいけど、さすがにそういうわけにもいかない。

と、書いていてふと怖くなったのだけど、10年後には「早く寝たい時には寝られなくて、いつでも寝られるってなったら寝られない」みたいなことになるのかしら。

今日のこと。同じ会に参加していた人が辞めてしまったこと、ギターの先生がしてくれた話について思ったこと、読み終わった『夏に凍える舟』のことなど、どれについて書いてもいいのに、どれもどこかに書きにくい部分がある。自分の線引きがシビアすぎる(自意識過剰である)とたびたび思うのだけど、染み付いてしまったルールは変えられない。その辺り、同じ頃にネット始めた人には何となく分かると思うのだけど、なんというか、……まあ、いいや。

そこをなんとかして、うまく書くのが楽しかったんだけど、その努力が、なんだかもう面倒くさくなってて、書かない方を選んでしまうのだなあ。  

Posted by にむに  at 11:03Comments(0)weeuti

2016年01月29日

食べることで


今年1月マイあさラジオの健康ライフの放送川島隆太東北大加齢医学教授のお話をネットで聞いた。

スマホや電子辞書はすぐに答えが見つか吉隆坡自由行るので便利で楽である。これが問題で、紙の辞書を使うことより学力が低下する。これは能動的に脳を使うためであり、IT機器により脳発達は20世紀で終わり退化し始めているという。

ではどうすればいいか、頭の良し悪しは前頭前野の働きで決まる。1~120まで数えたり、5ケタのランダムな数字を順序良く言ったり,逆に言ったりする脳トレである鑽石能量水。毎日日記をつけるとか、計算を早くする脳トレで作動記憶を向上させる。

これには、料理をすることで鍛えられる。一つ一つ作っていては時間がかかりすぎる。一度に2つや3つの料理をこなすと短時間で済ませる。意欲や想像力が培われる。が、パンだけの朝食では食べないのと同じで、昔は厳しい仕事や受験には甘いものがいいといわれたが、ご飯におかずをしっかり食べることでバランスの取れた食事から、学力体力が2割上がる。

また、受験で朝の1時2時まで勉強するとDiamond水機、うちの大学(東北大や東大)には入れないという。入学する学生は11時までに終え、十分な睡眠を取っていると。睡眠が短いと脳の海馬が働かず、記憶力も低下する。

夜更かしをすると、メトコンドリヤス(体内の細胞にある)の能力が低下して、疲れやすく、朝ご飯を食べない人は仕事を先延ばしにする傾向があるという。

成功のカギは、バランスのいい食事、十分な睡眠、そして適当な運動で受験も、仕事も成し遂げられる。  

Posted by にむに  at 12:45Comments(0)weeuti

2015年11月19日

感じなかったよな


小っこいのは、この頃忙しい。
朝からつくしと一緒にバタバタと行動を共にしている。

「おーたん あしゃですよー おちてくだしゃーい」
オイオイ優纖美容、落ちてどうする?

「つばしゃー ねぇねはいっちくるからね。いい子いい子ちててねー」
すっかりお姉ちゃん気取りで翼に声をかけている。

‥…って、おい、どこ行くんだよ?
日曜日の朝、小っこいのに予定あったけか?
今日は珍しく俺も一日休みだ。
家族4人で、のんびりまったり過ごす筈だった気がすんだけど??

つくしが、ひょっこり現れ俺の???を解決してくれた
「うふふっ、結ね中五數學、この前行った幼稚園の体験が余程楽しかったみたいで、お家でも幼稚園ごっこしてるんだよー」

今春から英徳幼稚園に通う結。先月から始まった体験教室が楽しくて楽しくて仕方がなかったようで、タマの部屋を幼稚園に見立て、そこに通っているんだとか‥… ってか、タマ迷惑じゃネーのか?
まぁ、つくしが見てるからそこは大丈夫か。

「あっ、今日一日お休みだったよね?うふふっ、覚悟しといた方がいいかもよーー」
楽しそうにつくしが笑う。
朝から、すげぇー輝いてるお前を見てDream beauty pro 好唔好、ぐいっと引き寄せてキスをしよ‥…しそこねた。
待ち構えていたみたいに、翼が泣き叫ぶ。

「翼ー お腹すいたかなー? 男の子はやっぱりおっぱいよく飲むね〜」
アイツ‥…ぜってぇーわざとだ! もう少しだけ待てねぇーかよ。
こんな事思ってるなんて、つくしに言ったらぜってぇー怒られるから言わねぇーようにしてんけど。
アイツ‥…ぜってぇー邪魔してる。

ハァッーーーー 結が赤ん坊の時はよぉー こんな風に感じなかったよな?
泣いても笑っても、つくしそっくりでよぉー んとに可愛くてよー まぁ今はもっともっと可愛いけどよ。
翼は、つくしにコレぽっちも似てねーでやんの。俺のコピーか?って位に俺にそっくしだ。
顔はまだいい。俺にそっくりだろうが何だろうが、つくしの腹ん中から出て来たのは間違えねーんだし。ただだアイツの性格がこれまた俺そっくりなのが問題だ。0歳児の癖して、つくしラブ♡結ラブ なんだぜ。
ハァッーーーー またライバルが増えちまった。
  

Posted by にむに  at 13:19Comments(0)wise

2015年09月14日

電動ダイヤル


25年くらい前だけど1回だけ霊現象?体験したわ
親父が小さい居酒屋(今で言う焼酎バーみたいな?)
をやってて俺、ちょくちょく遊びに行ってたんだけど
げっそりとした細身の女性がいつも一人で決まって
月初めの土曜にやってきて隅の席にひ新娘化妝 入行っそり腰掛けて深酒にくれてた
酔うと「生まれ変わったら黒い猫になりたい」といつもつぶやいていたそうだ
親父は「美人だけどちょっと病んでる」ってあまり深入りしなかった。
そしてある土曜に俺が店のテレビを点けたとき怪現象は起こった
当時のテレビはリモコンも無いダイヤル式のチャンネルだったんだけど
ダイヤルにふれて番組を選ぼうとした時に、勝手にダイヤルがガチャガチャ!
とまわりだしたのだ謝偉業醫生!!電動ダイヤルじゃないのに勝手に
まわるはずは無い。奇妙な現象に腰を抜かしていた。
その出来事があって、しばらく経ち、親父が
フォーカスっていう事件、事故、スキャンダル記事の雑誌を
見てとき、「あ、このひと!」って叫んだんだけど
見出しが「生まれ変わったら黒い猫になりたい...」

それは当時近くで起こった壮絶な焼身自殺の現場の写真と
記事だった言語治療。聞き覚えのあるコメントが
遺書にびっちり書き込まれていたらしい
俺は子供ながらにピンときた「あ、あの人死んだんだ」って
事件があった日はちょうどいつも店に来る日だったようだ
あのチャンネルが回りだした出来事に後から恐怖した
彼女は何を伝えに来たのだろうか、そして彼女は
黒い猫に生まれ変わる事が出来たのだろうか
  

Posted by にむに  at 12:35Comments(0)wise

2015年07月14日

風味が落ち


価値観は、時代によって変わる。

「もったいない」から「大量生産&大量破棄」「飽食」の時代になり、
やがて、「省エネ」へ。

「ケチ」は、節約、もったいない精神として美徳と解釈されることもある。
食べられない時代があったのに、今は飽食の時代。
賞味期限、消費期限天妍專業紋繡中心・・・これはおおまかに、製造年月日を確認するものであるが、
腐っていなければ、多少風味が落ちようが、昔なら気にせず食べていたものも、捨てる。

食べ物だけではない。

モノのなかった時代に育った人は、モノを捨てない。
集めて集めて、ゴミ屋敷に母乳餵哺
今の人は、モノのない贅沢を味わう。
モノは、アンチ贅沢というわけだ。

コレクター、収集家は、どうなる?
欲しがる人がいるなら、モノで持たずに、データ化して換金すべき、という考え。
持っておくな。モノが増える。
モノは、なるべく持たないのが、洗練・知的生活のステータス。

ロココ調のゴテゴテ猫足家具なんかは、どうなる?
代々伝わる、家具は?

大きなお屋敷、広大な庭は歐亞美創醫學集團
たくさんの洋服、バッグ、靴は?

要らないものは、捨てろという考え。
今は、その考えが主流になりつつあり、モノを必要以上に持つと、罪悪であるかのごとく。
物理的側面での断捨離から、精神的側面からも、ときめかないモノは、捨てろ、と、
さらに年齢が高くなると、終活へと、世間では、ますます断捨離に拍車がかかる。
モノへの執着は、老醜のごとく、醜いものでもあるかのように。

「要らないもの」の定義が、キーである。
そこに、各自の価値観が大きく顔を出す。


「使わないもの」「必要ないもの」は、捨てる、処分する。
子供たちと話していると、世代間ギャップを感じる。
というか、世代というよりは、個人の考えの相違だろう。
しかし、個人の考えは、時代の流れを反映する要因もある。

義母なんかは、どうなる?
昔、昔、大昔のモノを所持していることに誇りを感じている。
結婚当初、わたしが、古いものが好きだということがわかり、義母は、喜んだ。
叔父が「処分したら?」と言おうものなら、烈火のごとく憤慨する。

美術品は、美術館で観るものであって、個人が所有するものではない、と、
お金に換えたら?という、またまた、お金主義。
家もモノも、すべて、不良債権化を未然に防ぐ。
子孫に美田は残さない。おカネも残さない。それがいいと言われている、
なのに、手入れができない家を残されても、困り果てている人が、全国に多くいる。
家は、住んでこその継承、住まないと愛着はわかない。
土地、地域そのものに、愛着がないと、住まいにも当然、愛着はない。
家は家族の歴史や文化を入れるもの、箱である。
ソフト面で継承されない家は、住んでいた人がいなくなったら、ただの箱だ。

コンパクトに身奇麗にしろ、という。
墓も持たない人がいる。
後々、面倒をかけるのは、しのびないからと。
これは、いつから、こうなったのだろう?

確かに、墓掃除、墓参り・・・面倒である。
たいして信心もしていないのに、負担が大きい。
葬式も、実質本位になってきている。
母たちの世代からすると、晴天の霹靂(へきれき)だろう。
家は、修理を重ね、長く大切に使い、愛着と誇りのシンボルである。
いかにお金がかかるか、と、愚痴を装いながら、じつは、プライドが大いに満たされている。
わたしの世代は、まあどうにかなるとして(どうにもならないかも知れないが)、
子供たちの世代にはバトンタッチされず、消滅しているものに対して、お金をかける気にならない。

わたしは、つい最近まで、いかに世代間継承をすればよいか、そればかり、頭を悩ませていた。
しかし、子供たちのドライな発言を聞くと、
大切にしていたものも、時代の波とともに、ぷつんと切れることがある。
母たちには、そんな考えを聞かせるのは、酷なので、
なにも伝えず、価値観を否定され、継承されない今後のことであっても、
なにも知らないまま、この世を去ってもらおうと考えている。
ひょっとして、ひょっとすると、自分自身も、古い価値観が色あせて見えてきているのかも知れない。

それと・・・
目上の勢力、お年寄りたち・・・
価値観のズレや、考えが合わないことも出てきているが、あといくらかの年月が経つと、いなくなるので、
あえて衝突はせず、耐えて、待つ。
そうやって、わたし自身も子供たちから、指折り数えて、じっと我慢されて、自分の方針を貫くのかも知れない。
自分がいなくなった時は、あとのことは知らないんだから、それでいい。
自分がいる間は、ガンコを貫く。

知ることばかりが幸せとはいえない。
知らない幸せもある。
わたしとて、自分の目の黒いうちは・・・などとガンコに頑張っていたとしても、
自分がいなくなったら、すべて処分されている可能性は、大、大、大である。
ガラクタや、モノは、自分で断捨離したとしても、家、墓、そういったものも、処分されているかも知れない。

せめて、負の遺産を残さないよう、頑張るか。
孫のお守り、ちょっとぐらいは、お手伝いしてあげなくっちゃ、と神妙な顔になってみる?

  

Posted by にむに  at 17:42Comments(0)lieoroot

2015年06月05日

葉奈を手招きし


みどりには、自分が心の中で祈ったことが、神様に聞かれたように感じられた。その祈りのために、一朗が助かったかのような 香港機票網
 しかも代わりに取ってもいいとさえ思った貴いお胎の子の命も、変わらず守られた。この子を身籠ったことを知った時よりも、更にこの子の命が何かに与えられたと実感した。
 星一にさえもそれを話さなかった。話してしまうと、大切なものが損なわれるような気がしたのだ。宝物のように、ずっと胸にしまっておきたいと思うのだった。

「まったく、怪我の功名だよな」と、星一が言った 減肥方法
「そう、痛い思いはしたけど、葉奈がずっと一緒にいてくれるし、動けないでいたら何でもしてくれる。こうやったら、キスしてくれるし」と、葉奈を手招きした。
 葉奈はキスこそしなかったが、近寄ってその手を取った。
「明日は葉奈も休んでくれて、退院したらこれ出しに行くんだ」と、一朗は嬉しそうに、婚姻届を見せた。
 その場にいる者が拍手して、一朗と葉奈を祝福した
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 四人の拍手はいつまでも二人を温かく包んでいた。
 その拍手が残っていたかのように、翌日はもっと多くの拍手に囲まれた。
 退院したその足で、役所を訪れ、婚姻届を出した二人への、思い掛けない役所の職員たちからの、祝いの拍手だった。その場にいた人も、拍手に加わってくれて、波のように繰り返されていくようだった。

 さて、この一朗の事故がきっかけで、橘家にも、大きな変化が起こった。突如、別居していた母と弟が実家に戻って来たのだった。
 事故後すぐに葉奈が弟の七海(ななみ)にメールを打っていた。彼は母に電話で知らせて言った。
「今、一朗さんが死んじゃったら、姉ちゃんどうかなっちゃうよ。あれほど姉ちゃんのことを理解して俺たちのことまで気遣ってくれるのは、一朗さんくらいしかいないよ。
 俺も思うんだ。ちゃんと長男の役目を果たさないとって。母さんには悪いけど、家に帰ろうかと思ってる。一朗さんにも言われてたから」
 家に戻ることを先に言ったのは、七海だったが、実行したのは常葉(とこは)の方が早かった。
 一朗に以前言われた言葉が、どうしても心を離れなかったのだ。
「お父さんと、お母さんは、葉奈の根っこなんです。切花にして根から切り離しても、ずっと咲くことは難しい」
 七海からの連絡の直後、常葉は葉奈から直接電話を受けた。葉奈は泣きながら言った。
「お母さんお願い。いっちゃんのために祈って。
 …今朝、なんか嫌な予感がしていたの。いっちゃんにもらったお花を花壇に植えてたんだけど、花が咲いた後元気がなくて、枯らしちゃったみたいなの。…どうしよう、いっちゃんがこのまま目を覚まさなかったら…。お願いよお母さん…」
 葉奈は泣いて、それ以上言葉にならなかった。



  

Posted by にむに  at 11:07Comments(0)lieoroot

2015年05月29日

軍服を身に着けた


その少し前、慶喜は容保だけを連れて天守にいた。
大切な密議を行うゆえ、誰も入って来るなと人払いをしていた。
金モールの付いたフランス式の軍服を身に着けた慶喜は、思い詰めた目をしている。
この小心な(言い換えれば思慮深い)男は、こういうものが自分に似合うと知っている。

「上さま。密議とはいったい何でしょうか?」
「うん。その事だがな、余升學顧問はこれから東帰しようと思う。」
「東帰?まさか。戦は始まったばかりではありませぬか……!?」
「会津公と桑名公(容保の弟、桑名藩主)は余に従うように。直ぐに城を出る。」

容保は仰天した。
数日前に、会津兵は大阪城を出発して、京へ向かっている。

「上さま。会津兵はまだ京で戦っております。すぐに伝令をやっても、ここまで兵を引くには時がかかりましょう。」

慶喜は視線を彷徨わせた。
さすがに面と向かって江戸に逃げ帰るから供をせよ、と口に出来ない。

「いや、京の兵は置いて行くことにした。東帰するのは我らだけじゃ。誰にも気取られないよう秘密裏にな。」
「は……?しかし……大阪湾にいる旺角通渠軍艦は、海上から薩摩に砲撃をするために待機していると聞き及んでおります。上様も一旦、兵を大阪に集め反撃する御心積もりだったのでは?」
「ああ、榎本の軍艦か。その心づもりではあったが、今は東帰すべきが肝要と思う。榎本が乗って来た船で江戸へ帰る。」
「榎本殿は御存じなのですか?」
「いや。このことは、誰にも告げていない。」
「……お言葉なれど、東帰は承服致しかねまする。大阪城には軍資金、武器、兵糧も十分揃っております。籠城されるおつもりならば、どこまでもお供仕りますが、どうしても東帰されるなら、上様だけがお帰りになればよろしかろうと存じます。肥後には京都守護職をお引き受けして以来、苦楽を分かち合ったわが藩兵を見捨てるような真似はできませぬ。」
「肥後守……頼む。聞き分けてくれ。」

慶喜は涙ぐんだ。
容保の手を取り、余にはその方だけが頼りなのだと咽んで見せた。
芝居がかっている……と容保は思った。

「余に同道してくれ。今は親藩も譜代も信用できぬ。余には会津だけが……保科正之公以来、徳川第一に支えてきた会津松平家だけが頼りなのだ。江戸尖沙咀通渠城に帰れば、余の深謀を明かそう。肥後……諾(うん)と言ってくれぬか。」

容保はどう返答するべきか、思案を巡らせた。
逃げ帰った先に、どんな策があるというのだろうか。今も京で、会津兵は死に物狂いの戦場にいる。
会津守護職を拝命して6年、藩士たちが命がけであたった激務さえ、慰労するどころか、幕閣などは愚直なまでの容保の仕事ぶりを、露骨に揶揄するありさまだった。
その場にいた慶喜は、会津の苦労を知りながら、家柄だけの良い傲岸不遜な彼らをたしなめたりもしなかった。
直ぐに意見を変えるこの短慮な男に、深謀など本当にあるのだろうか。

「上さま、肥後は……」

容保はきっぱり断るべきかどうか、逡巡していた。

「肥後守。保科公なら、きっと迷うことなく余の供をするはずじゃ。」
「家訓……」

藩祖の遺訓が、どこまでも容保を苦しめていた。
会津松平家に養子に入った日から、容保は日々、江戸家老から会津藩主になるための教育を受けた。
容保にとっては、何よりも重く身に染みた家訓だった。
結局、容保は徳川宗家、慶喜を見捨てられず供をすることになる。

大君の儀、一心大切に忠勤に励み、他国の例をもって自ら処るべからず。
若し二心を懐かば、すなわち、我が子孫にあらず 面々決して従うべからず。

(徳川将軍家については、一心に忠義に励むべきで、他の諸藩と同じ程度の忠義で満足していてはならない。
もし徳川将軍家に対して逆意を抱くような会津藩主があらわれたならば、そんな者は我が子孫ではないから、家臣は決して従ってはならない。)

「ああ……」

容保は空を仰いだ。  

Posted by にむに  at 12:25Comments(0)

2015年05月06日

て断言できな

もかく正しいこと、しかも100%正しいことを言うのが好きなひとがいる。
非行少年に向かって、「非行をやめなさい」 とか 「シンナーを吸ってはいけ
ません」 とか忠告する。タバコを吸っている人には、「タバコは健康を害しま
す」 という。何しろ、誰がいつどこで聞いても正しいことを、言われた方はと
しては、 「はい」 と聞くか、無茶苦茶でも言うより仕方がない。後者の場合
だとすぐに、「そんな無茶を言っdermesてはいけません」 とやられるにきまっている
から、まあ黙って聞いているが得策ということになる
ーーーーーーーーーーーー省略ーーーーーーーーーーー

ある宗教家が、「死にたいという人に、康泰領隊本当に死ぬ人はいない」 と思いこみ
(こんなことは決して断言できない。「死にたい」 と言って自殺する人は沢山
ある)
 「自殺したい」という人に、それなら自殺の仕方を教えてやろうと詳細に死に
方を教えてやると、びくつい康泰領隊てしまって自殺を断念した。それに味をしめて、そ
の宗教家が次の人にも同じ手を使ったら、その人が言われたとおりの方法で
自殺してしまったので、自殺の方法を教えた宗教家は、すっかり落ち込んでし
まった。

 これは極端な例であるが、このようなことは、あんがいよく生じる。
 これは一回目の時には、相当に自分を賭けて言っているのに、ニ回目にな
ると、前のようにうまくやってやろうとと思って、慢心が生じたり、小手先のこと
になって、己を賭ける度合いが軽くなっているために、うまくゆかないのである。  

Posted by にむに  at 11:07Comments(0)

2015年02月26日

仙人になっち



少欲知足「遺教経」
_______少しの、小さな欲でもって満足を知りなさいというような意味なのですが”無欲”とおっしやらないところうが、ほんとうにお釈迦さまらしいと思いませんか?
まったく無欲だったら、仙人になっちゃわないと、この世で生きていけないでしょう。だからいろいろなことに対してたえず少欲をもっておく。勉強だって最初
からノーベル賞をとろうとかの太欲をもっていては挫折するでしょうし、就職のときだって最初から社長にしてくれっていっても笑われますよ。豊臣秀吉じゃありませんけど、最初は草履取りで満足して、上司である殿様の草履を懐ろに入れて温めるという真心を加州健身中心もつ。それで少し上の役についたらまたそこで一歩だけ進んだ少欲を抱く。
仕事、恋愛、家庭生活、なんでも同じことですね。
無欲になれといわれても無理ですが、少欲をもって満足を知っていけば、心はやすらぎますし、そこから次の少欲へと、また一歩前に進んでいくのではないでしょうか。
昔からよくいわれる言葉に、

無理せず楽せずあてにせず

というのがございますね。
無理に自分の望みを通すな体も無理するな。また楽したい楽したいと思うな。
そして他人をあてにすると常に不満が残るから、あてにしてはいけない__という意味ですが、これも根っこのところで”少欲知足”とつながっていますね。

お釈迦さまは、人間の弱さを本当によくご存じだったんだなあと、私は思います。  

Posted by にむに  at 11:20Comments(0)lieoroot