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従来MySQL EnterpriseにはBasic($599/年)、Silver($1,999/年)、Gold($2,999/年)、Platinum($4,999/年)というEditionがあったのですが、新しいStandard Edition($2,000/年)がSilver相当、Enterprise Edition($5,000/年)がPlatinum相当となっています。
Basic相当のものがなくなってしまったのが値上げと判断される主な理由なのですが、Basicについては
・アクティブサポート期間のみのサポート提供 (リリース後2年、MySQL 5.1で2010/12/31まで)・問い合わせで使えるインシデント数が2 (Silver以上は無制限)
と制限がきつく、受託システム開発ではまず使うことのないEditionです。受託システム開発以外でも使いどころは非常に難しいと言えます。Oracleに好意的に解釈すれば、実用性のないEditionを削除したと解釈してよいと思います。
旧Silver相当の新Standard Editionについては、MySQL Enterprise Monitorが外されたというグレードダウンはありますが、元々旧SilverにおけるEnterprise Monitorは機能制限のためあまり役に立たなかったものですから、実害はほぼないと考えます。
逆に今回のEdition変更に伴いサポートポリシーが変更され、これまで2年間だったアクティブサポートが、プレミアサポートと名前を変えて5年間に延長されました。これは他のOracle製品とサービスレベルを合わせたものと考えられます。
通常企業向けシステムは5年程使われることを考えると、従来の2年間のアクティブサポートは十分長いものとは言えなかったのですが、これが5年になりさらにエクステンドサポートも有償で提供されるようになったことから、企業向け情報システムでは非常に採用しやすくなりました。
無償で利用できるCommunity Editionは中身の変更はまったくありませんし、プレミアサポートの延長に伴いより長期間バグ修正の恩恵を受けることが期待されます。
ついでですが、MySQL Clusterは劇的な値下げになっています。
今回のライセンス変更で損をするのは現在Enterprise Basic、Goldを利用しているユーザ、および5ソケット以上のサーバでEnterprise利用しているユーザのみです。それ以外のユーザにとってはいいことづくめだと思いますよ。
今回の改定ではソケット数1-4と5以上で価格が変わるようになっていますが、そこらへんはどうなんでしょうね。以前はソケット数の制限はなかったはずなので、Silver/Gold/Platinumでも5ソケット以上のマシンを使っている場合、実質的にお値段2倍のような。
5ソケット以上のサーバはIAですとまだ出て間もないNehalem-EXにサーバベンダの独自チップセットを組み合わせた構成、あるいはUNISYSのハイエンドサーバぐらいしかありません。そのような構成でMySQLを使う人は普通はいないと思います。
ありうる構成としてはUNIXを含むハイエンドサーバでメインとしてはOracleを使っているが補助的にMySQLも入れている、というパターンですね。これだと確かに高くなりますが、この場合すでにOracleに1億円近く払っているはずで、まあどうでもいいというか…。
単純に疑問なんだが
今回のライセンス変更で損をするのは現在Enterprise Basic、Goldを利用しているユーザ、および5ソケット以上のサーバでEnterprise利用しているユーザのみです。
「のみ」って言えるほど影響は少ないの?
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs
解説 (スコア:5, 興味深い)
従来MySQL EnterpriseにはBasic($599/年)、Silver($1,999/年)、Gold($2,999/年)、Platinum($4,999/年)
というEditionがあったのですが、新しいStandard Edition($2,000/年)がSilver相当、
Enterprise Edition($5,000/年)がPlatinum相当となっています。
Basic相当のものがなくなってしまったのが値上げと判断される主な理由なのですが、Basicについては
・アクティブサポート期間のみのサポート提供 (リリース後2年、MySQL 5.1で2010/12/31まで)
・問い合わせで使えるインシデント数が2 (Silver以上は無制限)
と制限がきつく、受託システム開発ではまず使うことのないEditionです。
受託システム開発以外でも使いどころは非常に難しいと言えます。
Oracleに好意的に解釈すれば、実用性のないEditionを削除したと解釈してよいと思います。
旧Silver相当の新Standard Editionについては、MySQL Enterprise Monitorが外されたという
グレードダウンはありますが、元々旧SilverにおけるEnterprise Monitorは機能制限のため
あまり役に立たなかったものですから、実害はほぼないと考えます。
逆に今回のEdition変更に伴いサポートポリシーが変更され、これまで2年間だった
アクティブサポートが、プレミアサポートと名前を変えて5年間に延長されました。
これは他のOracle製品とサービスレベルを合わせたものと考えられます。
通常企業向けシステムは5年程使われることを考えると、従来の2年間のアクティブサポートは
十分長いものとは言えなかったのですが、これが5年になりさらにエクステンドサポートも
有償で提供されるようになったことから、企業向け情報システムでは非常に採用しやすく
なりました。
無償で利用できるCommunity Editionは中身の変更はまったくありませんし、
プレミアサポートの延長に伴いより長期間バグ修正の恩恵を受けることが期待されます。
ついでですが、MySQL Clusterは劇的な値下げになっています。
今回のライセンス変更で損をするのは現在Enterprise Basic、Goldを利用している
ユーザ、および5ソケット以上のサーバでEnterprise利用しているユーザのみです。
それ以外のユーザにとってはいいことづくめだと思いますよ。
Re:解説 (スコア:1)
今回の改定ではソケット数1-4と5以上で価格が変わるようになっていますが、そこらへんはどうなんでしょうね。以前はソケット数の制限はなかったはずなので、Silver/Gold/Platinumでも5ソケット以上のマシンを使っている場合、実質的にお値段2倍のような。
Re:解説 (スコア:1, 興味深い)
5ソケット以上のサーバはIAですとまだ出て間もないNehalem-EXに
サーバベンダの独自チップセットを組み合わせた構成、
あるいはUNISYSのハイエンドサーバぐらいしかありません。
そのような構成でMySQLを使う人は普通はいないと思います。
ありうる構成としては
UNIXを含むハイエンドサーバでメインとしてはOracleを使っているが
補助的にMySQLも入れている、というパターンですね。
これだと確かに高くなりますが、この場合すでにOracleに
1億円近く払っているはずで、まあどうでもいいというか…。
Re: (スコア:0)
単純に疑問なんだが
「のみ」って言えるほど影響は少ないの?