絶対SIMPLE主義

国家公認の処刑事務所に配属されたモンド・ザッパが、
仲間達とともに摩訶不思議な依頼を解決していくアクションゲーム。
モンドの武器は日本刀！
そしていい感じのメカになっている左腕のマッセルバック！
マッセルバックは銃に変形させて敵を蜂の巣にしたり
ドリルに変形させて敵や壁を吹き飛ばしたり、指紋認証をハックして一発で解除したり
特に変形とかさせずにそのままぶん殴ったりととてもロマン溢れる武装。
日本刀との合わせ技で暴れまくりだ。

マッセルバックには99の秘密機能があるらしいがゲームではすべて見ることはできないのだ……。
多分すっげーどうでもいい機能も含まれてるんだろうな。



陰影をドギツく強調したグラフィックは
好みが分かれそうなところだが雰囲気出てて実にカッコいい。
ステージ中だとちょっとジャギーも目立つけどね……。



ゲームの流れはマップ画面で次にプレイするミッションを選択。
メインミッションクリアでストーリーが進行。
ストーリーに関係ないミッションも多数存在。

メインミッションは1話完結形式で進行するが、
チュートリアルやボス戦だけ、演出だけのミッションも含めて12なので少なめ。
メイン以外では一度クリアしたステージを舞台に違った目標に挑むサブミッションが10。
モンドガールを口説くミニゲーム的なジゴロミッションが3。
敵を決まった順番で倒す、特定の攻撃のみで敵を倒す、
などの条件下で戦うチャレンジミッションが20存在。
イージー～ベリーハードまでの難易度と、ミッション毎の評価も存在。



戦闘はＹボタンでの刀攻撃とＢボタンのガード、Ｂ+方向スティックの回避の3つが基本。
敵の攻撃をジャストなタイミングでガードすれば相手の体勢をくずして反撃可能。
ジャストで回避できればXボタン連打で一定時間敵を斬りまくるドッジバーストが発動。
これでコンボ数をバリバリ稼いで敵をザクザク倒せる。
ドッジバーストをどれだけ発動できるかがキモだな。
遠くから銃を撃って来る敵も出てくるが、
弾丸をジャスト回避すれば銃を打ち返してヘッドショットだ！
銃攻撃は射線が表示されてから撃ってくるので視界の外からでも対応しやすい仕様。

敵もただ切られているだけじゃなくガードもしてくるので、
Yボタンでのガードブレイクや、避けで後ろに回りこんでの立ち回りがも必要。

敵を攻撃したり倒した時に飛び散る血を浴びることでブラッドゲージが溜まっていき、
これを大量に消費することでアドレナリンバーストを発動できる。
Rトリガー押しっぱなしにして準備、方向スティックで撃つ敵を決め、Yボタンで発動。
これだけの簡単操作だが体力最大の敵も一撃で両断可能と非常に強力！
盾を持っている敵や鎧を装備した敵は剥がしてからじゃないと当てられないが、
大半の敵は一撃で倒せる。しっかりゲージを溜めれば連発も可能だ。

Ｌトリガー押しっぱなしでマッセルバックを変形可能。
最初は銃だけだが、
サブミッションをこなすことでドリル、冷凍弾、チャージショットの3つが更に使用可能になる。
こちらもブラッドゲージを消費する武器で、
遠くにいる敵を銃撃で直接倒してもいいし、鬱陶しい敵を冷凍弾で足止めしたり、
ザコをチャージショットでまとめて倒したりも出来る。
ボス戦で距離をとりつつ銃撃して体力を削ったりもなかなか有用。
まあ基本はジャスト避けが軸なので補助的な使い方がメインかな。

敵を倒した時に落とすアイテムを回収することで体力とゲージが成長したり、
新しいスキルのゲットやマッセルバックの強化が可能。
スキルのヒーリングは非常に使いやすいのでマメに使うようにすると格段に楽になる。

ジャスト回避やジャストガードで強烈なカウンターを叩き込む！敵は死ぬ！
それでゲージを溜めて超強力な一撃必殺攻撃を連発！敵はもっと死ぬ！

そんな感じのシンプルながら実に爽快なアクション。
ジャスト判定がかなり緩いので回避とガードをしっかりしていればバシバシ反撃できるし、
モンドの残像を交えた動きと派手に飛びまくる血が実にカッコ良くて気持ちいいぜ

死んだ場合はチェックポイントからの再開か、
3枚あるチケットを消費してのその場復活が可能。
ショップでチケットを購入して増やすことも出来るので、
前述のヒーリングと合わせて救済措置は結構多い作りだと思う。



ステージもメルヘンチックなものから雪の中を走る列車、和風の庭園、屋敷など個性豊か。
ここら辺は須田51らしいセンスね。



ｸﾏｰ！

ステージは無駄に歩き回るような構成が少々多かったり、
一部で理不尽気味な視点のボスがあったり、
射線無しで空中から痺れ弾撃って来る敵がウザかったり
ロックオンが無いのにカメラワークが微妙だったりと不満点もいくつか。

ただ、QTEとミニゲームがウザ過ぎて倒れそうだった
同じ須田51アクションのシャドウオブザダムドやロリポップチェーンソーに比べると
QTEは軽い連打が節々で挟まる程度で、
ミニゲームも変に高い難易度のものを強制的にプレイさせられるようなことは無い。
単純な「避けて斬る！」がメインで楽しく、
アクション部分の完成度はノーモアヒーローズから数えてもトップクラスの面白さになっていると思う
ロリポはラスボス戦のQTEで失敗すると第一形態からやり直しとかマジ酷かったからね！

問題はシナリオで今回はかなり不満だったぜ。



普段はメガネかけてて丁寧な口調だけどノリが良く、
置鮎龍太郎の声がばっちりハマってる主人公のモンドは
メカ腕のビジュアルも含めてカッコいいし、





ライバルである下着のCM（モンド談）みたいな格好のデイヴィットさんもいい味出してるんだが
全体的にプレイヤーが想像で埋めようが無いくらいにシナリオに説明が足りておらず、
登場人物ほぼ全員の背景や動機がほとんど分からないまま終わる。

モンドの過去に隠された秘密とは！？モンドと一緒にいるミカは何者なのか？！
処刑事務所の所長であるブライアンは何を知っているのか？！
みたいなのが思わせぶりに出てきて全然説明されなくて
キャラの掘り下げが全然されないからどのキャラもあんまり好きになれん。

エンディングもいきなり終わる投げっぱなし……いや、投げてもいない。
「オチを投げずに足元に置いてそのまま家に帰った」みたいな終わり方。
それでいてノーモアヒーローズの焼き直しっぽい図式が結構目立っててなあ。
ミッション2とかデイヴィットとかミカとかね。



メタセリフもなんかお約束だから入れてる感が。

ノーモアヒーローズ1と2、ロリポップチェーンソー、シャドウオブダムドと比べても
シナリオは微妙だと思ったよ。なんかそれっぽく手癖だけで書いてる気がした。
ボスも巨大怪獣とか機関車とかぶっ飛んではいるんだけど……。
印象的なセリフが少なくてただの一発ネタで終わってる連中が大半だ。
「痛い女」とかは良かったし、



演出はさすがにグラスホッパーだけあって
メインミッション開始前のイラストっぽいムービーで語られる依頼内容とか、
処刑対象にトドメを刺すときの
「KILLER IS DEAD」って呟いてからバッサリやるシーンとかは印象に残るんだけどね。
Ｂ級的なカッコ良さはうまい。



完全に突っ込み待ちの「メット被っただけでスーツ姿のまま月面を歩くモンド」は、
完全に突っ込み待ちだけど好きです。



キャラで印象強いのはミステリアスな美女のムーンリバーだなあ。
この絵画から切り取ったような顔がすげぇ印象に残って、出てくるたびに目が離せなくなる。
まあ……本当にミステリアスなだけで終わったのは残念でしたけどね！



あと不満点としては公式や宣伝でやたら推してるジゴロミッションがつまらないことかな。
ジゴロミッションはモンドを操作して「モンドガール」と命名された美女達を口説き落とし、
お楽しみをすることでアイテムがもらえるというもの。

相手の目線をうまく読んでムードを壊さない程度に体をガン見してモンドのガッツを高める！
ガッツが一定以上溜まるとショップで購入したプレゼントを渡せるのでそれで好感度を上げる。
好感度が最大になるとクリアでお楽しみシーン突入……というものなんだけど、
難易度が低くてガッツを高めるのは簡単だし、
好感度が大きく上がるプレゼントも完全に決まってるので非常に作業的。
モンドガールの動きやセリフのパターンも少ないので面白みが無い。
でもドリルパーツなどの重要アイテムはここじゃないと手に入らないのでやるしかないという。

ていうかこのモンドガール。特典DLCで出現する１名を除いて
シナリオに絡まず唐突にジゴロミッションで出てくるだけのなので、
モンドに口説かれてファックしてアイテム渡すためだけの存在でしかないんだよね。
だからキャラとしての魅力がまったくない。
加えてジゴロミッション自体が作業的なので鬱陶しいだけだ。

ジゴロミッションは一度クリアしても他のミッションをプレイ中に電話が掛かってくると
またプレイ可能になるんだけど、
無視してるとメインミッション中でもお構いなしに「待ち合わせの時間に遅れてるわよ」とか
「私のこと忘れてしまったんですか？」とかコールが来て俺のテンションが下がる。
天外魔境ＺＥＲＯかてめーは！

エロとしても別に……。
モンドがゲイシャガールを後ろから突いてるシーンで
凄い勢いで太鼓の音がドンドコ鳴ってるとかギャグですよ！

もっと凝った内容なら……とかじゃなくて純粋にいらなかったと思うねジゴロミッション。



アクションは過去の須田ゲーと比べても格段に進歩していて十分楽しめるレベル。
ボリュームは少なめ。演出はまあまあ。ストーリーはかなり不満。

そんなとこか。
それなりには楽しめたけど結局いつもの須田ゲーだったような気もするな……。

「改造手術で須田51の脳からQTEとミニゲームに使う部分を切除するべき」とか
「須田51がQTEとミニゲームを入れようとしたら棒で叩く人を雇うべき」とか
前から散々言ってきた俺としては、
QTEとミニゲームを控えめにしてアクション部分で勝負してきたところは評価したい。
まあグラスホッパーのゲームに須田51がどのくらい関わってるかなんて分からんのだけども。
続編は多分出ないと思うのでそのうち出る新規タイトルに期待を込めることにする。

サン・ロメロハイスクールのチアガールであるジュリエットが
誕生日にカレシであるニックとの待ち合わせに向う途中、
ゾンビの大量発生事件に巻き込まれてしまう！
色々あって生首だけになってしまうニック！
ゾンビがゾンビを呼び地獄と化すサン・ロメロ校！
学校の名前にロメロとかつけるからこんなことになるんだよ！でも大変！
しかし実はジュリエットは家族揃ってゾンビハンター！
相棒のチェーンソーを振り上げ、生首だけになっちゃったカレシはとりあえず腰に装着。
ジュリエットとゾンビの壮絶な戦いが始まる！
と、そんな感じの内容。

操作はＹボタンでチェーンソー攻撃。Ｂボタンでチアジャンプ。
Ｘボタンでチアアタック。Ａボタンでローアタック。
ＬＢボタンでロックオンして右スティックでターゲット変更。
左スティックで移動。十字キーでストックしてある回復アイテムのロリポップを使用。
敵を倒してゲージをＭＡＸにして右トリガーでスターモード発動。
スターモードは一定時間無敵で攻撃力大幅アップ。

ガードはナシ。ビューティフルジョーがガードしないのと同じ理由だ。
チアガールは防御などしない！美しく避けるのだ！
チアジャンプで避けたり、ゾンビを馬飛びで飛び越えたりして立ち回る。

途中からチェーンソーブラスターという銃が使用可能になる。
左トリガーで構えてスティックで狙いをつけて右トリガーで発射。
ニックチケットというアイテムを手に入れて左スティックを押し込むと、
カレシのニックを使った強力な攻撃を発動。
しかしルーレットを止める必要があってクセのある攻撃も多いのでやや慣れが必要。

もちろんチェーンソーでバッサバッサとゾンビを斬りまくる内容なんだが、
敵ゾンビはチアアクションのヒップアタックやドロップキック。
一部のニックチケット技を当てるとグロッキー状態になる。
この状態でチェーンソーを当てると首を跳ねて一撃で始末することが出来る。
耐久力の高い大型のゾンビも一撃なので爽快。

馬飛びでゾンビの背後に回りこんでチェーンソー攻撃でトドメを刺すと股裂きが可能。
ゾンビの股間にチェーンソーを突き立て、
そのままボタン連打で脳天まで振り上げて真っ二つにするという……。
思わず股間を押さえたくなる技。実用性は低いんだけどつい何度もやっちゃう。

グロはＺ指定の割には抑え目かな？って印象。
ゾンビの体はバラバラになるんだけど、
コミカルなエフェクトが強めで血が少ないせいか超グロい！ってほどではないかな。
ゾンビの断面図も赤一色で生々しくないし。いやダメな人はこれでも十分ダメだろうけども。

基本はチアジャンプでゾンビの攻撃を避けて、チアアクションでゾンビをまとめて、
そこをチェーンソーでバッサリ！という流れになる。
一度に出てくるゾンビの数は多くて10体くらい。一部の物凄く多い場所で30体ってとこか。
チェーンソーによるコンボはボタンの組み合わせなのでカンタン。

3体以上のゾンビにまとめてトドメを刺すと「スパークルハンティング」となり、
キラキラしたファンシーな演出と共に大量のゾンビメダルとプラチナメダルが手に入る。
メダルは道中にあるショップでの買い物に使うことが出来る。
新しいコンボを買ったり、ステータスアップアイテムを買ったりね。
ゲームに必要なコンボやアイテムやゾンビメダルで買い、
コスチュームや音楽などのおまけ要素はプラチナメダルで買う仕様。
気が効いてる分け方だ。こういうの一緒にされると結構面倒なんだわ。
最初は「プラチナメダル足りないだろ……」ってなるけど、
スパークルハンティングを連発できるようになると結構すぐ貯まります。

ボタンの組み合わせで出るコンボで敵をバシバシやっつけて、
手に入ったお金で主人公を強化していく。まとめてゾンビをやっつけるとボーナス。
アクションゲームとしては結構スタンダードな作りで、
強いコンボもハッキリ決まっているので大分大味。
でも「チアアクションで動きを止めて重いチェーンソーの一撃でまとめてぶち殺す！」
という流れはしっかり出来てるし、ジュリエットの動きも軽快で見ていて操作していて楽しい。
Bボタンをバシバシ押してればカンタンに回避出来るので大分お手軽。
大味だけどメリハリは効いているので、ゲームの雰囲気に合った程よい大味さと解釈したい。
999コインで買えるコンボの
「スーパーパラダイスラッシュ」を買ってからは世界がガラリと変わるぜ。
もうゾンビなんてバッサバッサ。

ただ、銃はいらなかった気がするなあ。
チェーンソーのゲームなのに後半のボス戦は銃を多用せざるをえないものが多い。
ゾンビを銃で撃つゲームなんで腐るほど、それこそゾンビの数ほど出てるのに余計。
でもこれはこれで楽しいから困ったもんだ。
まっすぐ向ってくるゾンビの群れをヘッドショット連発で一掃したりさ。
ドラムカンを撃って爆発させるお約束もあるし。でもちょっと釈然としない。

片腕マシンガールっていう片腕にマシンガン装着して戦うグロ多めの映画あるんだけど、
後半の戦闘中にマシンガンがぶっ壊れて
いきなり腕にチェーンソー装着して戦い始めるので「えー」ってなったんだけどそれ思い出した。

シナリオ自体はゾンビハンターの家に生まれたジュリエットが
同じくゾンビハンターである家族の助けを借りたり助けたりしながら
生首カレシと一緒にゾンビとボス悪魔たちをやっつけていくという、
エンディングも含めて非常に分かりやすい内容。でも登場キャラがみんな魅力的でいいね。
ジュリエットの家族はみんなキャラ立ってるから出番もっと多くてよかったよ。
どんなヤクをキメてるんですかって聞きたくなるくらいハイテンションな妹のロザリンドに
狙撃での援護がCOOLなコーディリア。あふれ出る強キャラオーラにメロメロのギデオンパパ。
みんなすっげー良いキャラ。
特にロザリンドのドラッグテンションはキレてていい。マジ頭おかしいよ！
まあ、実際はゲーム中にほとんど出てこなかったママが最強なのは分かる。

ゲーム中もジュリエットとニックがずっとお喋りしていて飽きさせない。
どんな時でも能天気なジュリエットとヘタレっぷりが笑えるニックの対比がいい。
ゾンビ同士の会話もなかなか頭悪い。
色んな映画やアニメのパロネタも多し。プレデターとか北斗の拳とか。
途中で「ゾンビにレスリングをさせるんだよ！」みたいなセリフがあって、
これは俺の好きなC級ゾンビ映画のゾンビキングのパロだと思うんですがどうでしょう。
須田51ならゾンビキングは絶対見てそうではあるが……。

ステージもハイスクールに牧場に工場にゲームセンターにとそれっぽいのが揃ってる。
牧場にはゾンビ牛とゾンビ馬とゾンビニワトリがいます。
デッドヘッドフレッドかよ！

コスチュームも豊富。
今のところＤＬＣは無いがそれでも種類が豊富で、
これゾンやデッドマン・ワンダーランド、魔乳秘剣帖などのコラボコスも普通にメダルで買える。
これは素晴らしいね。コスチュームはゲームで頑張ったご褒美に解禁されるものだということを、
俺たちは随分と長いこと忘れさせられていた。ここは高く評価したい。
もちろんコスを変更すればイベントデモの格好も変化する。





ゲーム的にはデフォのチアコスが一番ハマってるんだけどゴスパンクも好きだな。



死霊のはらわたのアッシュコスもあるぜ！
使うことは出来ないがちゃんと銃身を切ったショットガン背負ってる！
これ発売されるかなり前に海外サイトの情報で見て、
どうせ日本版には無いんだろうなって思ってたらしっかり収録してあって感動。
チアアクションがまったく似合わないのが難点だが
この黒のショートカットもなかなかカッコいいぜ。
死霊のはらわたは3が最高！もちろんEDは劇場公開版な！





噂の貝殻ビキニはなかなかのエロス。
でも、乳揺れはほとんど無いしチアだからどれもパンツじゃなくてスコート。
露骨なエロ目当てだとちょっと物足りないかも。
個人的にはデッドマン・ワンダーランドのコラボコスであるタイツだけでエロは十分に補充できたが。
タイツ好きなんで。

ジュリエットの声優はPS3版が日笠陽子で360版は喜多村英梨。
でもクリアすればどっちも選択可能という仕様。
最初に聴いたからってのも大きいんだけど俺は喜多村英梨の方が好きかなあ。
日笠陽子の声はちょっとお姉さんっぽい雰囲気で、
これはこれで悪くないんだけど
ジュリエットのアホっぽさには喜多村英梨の方が合ってる気がした。
プレミアムエディション限定だが英語音声もあり、これはこれでいい。
他にもショップで音楽を買ってステージ中に自由に切り替えできたりと、
繰り返し遊ぶ時に変化をつけて気分転換できる要素が多いのが嬉しいぜ


そんなわけでアクション部分はそれなりに楽しいし、
クドいくらいにB級を狙いまくった演出やキャラやノリもぶっ飛んでて心地良い。
……が、ステージ構成とQTEとミニゲームに大分問題がある。

1ステージがやたら長いわりにチャプター分けされていない。
このせいで遊んでて疲れる。



一応チェックポイントはあってそこからのやり直しや中断もできるので、
ちょっとずつ進めることは出来るんだけど、
ステージ毎に目標スコアがあってクリアすると実績解除＆アイテムで、
ネットランキング対応のランキングステージもあったりと、
同じステージに何度もトライする構成なのにこの長さはちょっとしんどい。
ボリューム自体はクリアだけなら7～8時間ってとこかなあ。

その上、タイミング良く指定されたボタンを押すQTEがてんこ盛り。
ちょっとしたシーンからボス前の演出にボス戦の最中までとにかくQTEQTEQTEの大連発。
一部のQTEはミスすると即死という仕様でかなりイラッとさせられる。
特にラスボス第二形態の体力をゼロにした時のQTEを1個でもミスすると
ラスボス戦の頭からやり直しとかふざけんなッ！
無駄なQTEをゲームに入れたがるゲームクリエイターを
棒で叩いても良い法律の整備を早急にするべきだと思った。それほどにQTEがひどすぎる。

QTEだけじゃなくて、出現するゾンビを規定数、銃で狙い打つ場面や、
落下してくる岩を銃で破壊する場面も出てくる。失敗するとゲームオーバーね。
こういうのが多くてとにかく冗長。
適度ならいいアクセントなんだけどこれは量が多すぎるよ。
コンティニューするとスコアから減点されるし。

ゲーム中にはアホなノリのミニゲームが非常に多く、
ゾンビバスケだ！ゾンビの首をぶった斬ってゴールに入れろ！
ゾンビベースボールだ！コンバインで芝と一緒にゾンビ刈りだ！みたいなのが頻繁に挟まる。
ゲーセンステージだとPONGやパックマンやクレイジークライマーや
エレベーターアクションをモチーフにしたものもあったりで、
グラフィックも凝ってるのは分かるしノリ自体は頭悪くて楽しいんだけど、
どれもこれも長い上にあんまり面白くない……。
ステージの長さも相まって非常に冗長だし変に難しい。
シャドウオブザダムドの股間ショットほどのウザさではないが、
ミニゲームの回数自体はこっちの方が多いなー。
ただでさえステージ長いのにこれでさらにうんざりだわ。

コテコテでド直球のB級ゲーム。
B級のバカノリを期待すれば、大体期待した通りのものが出てくる。
アクションゲームとしてもそれなりに楽しく遊べるレベルにはなってるし、
全力でバカゲーを狙ってるキャラや演出は
好き嫌い分かれそうだが個人的にはキマってて非常に良いと思った。
金と手間はかなり掛かってるよねこれ。
音楽もハイレベル。コスチュームやボイスなどサービス精神も素晴らしい。
それだけにステージ構成やQTEで台無しになってるのがホント残念。
面白いのに面白さを邪魔する要素が多すぎる。
好きか嫌いかと聞かれたら好きではある。
面白いかつまらないかと聞かれたら面白くはあるんだけど……。

このQTEとミニゲームの冗長さを「須田ゲーだから」の一言で済ませるのはいけないと思う。
個性じゃなくて欠点だよこれは。
サガシリーズのレベル制じゃない成長システムは個性だけど、
ロマサガ１のザコ敵の多さは純粋な欠点なのと同じでさ。

結構売れてるみたいだしグラスホッパーは油断すると何か新作を出してるし、
こういうノリの次回作に期待！ってことで。

ステージ毎に用意された目標を達成すればクリア。
ほとんどは最後に出てくる名前付きのボス敵を倒すのが目標になってるな。
ステージには複数のエリアが存在していて、そこからザコ敵がワラワラと出現する。
エリア内のザコ敵を一定数倒すと通常より強力な守備隊長が出現。
倒すことでそのエリアを自軍のものにできる。
自軍のエリアからは味方のザコ機体がワラワラ出てくるようになる。
逆に敵の攻撃でこっちのエリアを奪われることもある。
プレイヤーと敵でエリアの奪い合いをしつつ
複数存在する名前付きのボス敵を倒していく内容。

Xボタンで通常攻撃。Yボタンで射撃攻撃。
Xボタンを連続して押すとコンボ攻撃。
コンボの最後にYボタンを押すことで強力なチャージ攻撃を放つことが出来る。
チャージ攻撃はXを2回押してからY、みたいに押すタイミングで3種類に変化。
敵を倒すとなどしてSPゲージを一定以上溜めてBボタンでゲージを消費してSP攻撃。
さすがにモビルスーツだけあって攻撃は派手だし、
他にもダッシュに空中回避にと、
武将を操作する本家無双に比べるとキャラの動きがスピーディで派手になっている。

当然無双シリーズなわけでゲームを始めると
原作のパワーバランスをガン無視して敵モビルスーツが数百機と襲い掛かってくる！
「ジオンに兵なし！」とか言ってたレビル将軍に
ローリングソバットを叩き込んでも許される物量っぷり。
アムロが一年戦争で撃墜したザクの数は100機以上と言われているが、
このゲームでは無双らしく100機、500機はラクラク。少し粘れば1000機もあっという間。
誰でも10倍アムロになれるゲームだ。
敵のワラワラっぷりもいい感じで処理落ちも無い。

メインとなるモードは原作のエピソードを再現したステージを遊ぶオフィシャルモードと
歴代キャラごちゃ混ぜのゲームオリジナルストーリーを遊ぶオリジナルモードの2つ。
このオフィシャルモードいらないと思うけどなあ。
オデッサでランバラルと黒い三連星が数百機のザクを率いて進軍してくるとか
どこの世界のオフィシャルだよ！
アムロ、シャア、カミーユ、シロッコ、ジュドー、ハマーンの6人を選べるが、
キャラによってステージが極端に少なかったり
登場キャラそのものが少なすぎて
ダイジェストなんてレベルじゃない端折り方になってて再現でもなんでもなくなってたりと、
取って付けた感は否めずオリジナルモードがメインだな。

オリジナルモードは最終的に15人の中から主人公を選んでプレイ可能になる。
アムロ、カミーユ、ジュドー、シャア、エマ、東方不敗
プル、ミリアルド、ジェリド､ルー、シロッコ、ハマーン、プルツー､ロラン､ヒイロ､ドモン｡
個別にストーリーがあって使用出来る機体も違う。
ウイングガンダムゼロつえーんだろうなあ。
って思ったら予想通り凄い強さ。
ツインバスターライフル撃ちながらグルグル回るアレも予想通り超性能。ですよねー。
宇宙世紀はZZ組までなのでニューガンダムがいないのが残念。
初代ガンダムのハイパーハンマーはあれはあれで爽快だけども。

シナリオはすべての歴史を跨いで出現した謎の惑星と謎の武者ガンダムを巡って
歴代ガンダムキャラが入り乱れる闘いが起こる……というものだけど、
なんか遊んでてよく分からない内容だった。結局なんだったんだ武者ガンダム。
こちらも登場キャラが少なすぎるせいで
ターンＡからの出演がパイロットのロランと
メカニックのホレスさんだけとかワケの分からない事になってたりはするが、
ステージ開始前の会話デモやゲーム中のデモがほとんどフルボイス。
ネタっぽいクロスオーバーも多いのでそこら辺はそれなりに楽しめたぜ。









Ｇガンダム時空に引きずりこまれてるキャラ多すぎる……。
なんで東方不敗シナリオのラスボスがヒイロなんだよ！



オリジナルモードをクリアしたキャラはモビルスーツの乗り換えもできるようになる。
ラスボスである武者ガンダムは乗り換え専用。

キャラの動きは軽快でスピード感はあるしネタ会話も笑えるんだけど、
ステージ毎に複数登場する名前付きのボスがやたら硬くてテンポ悪い。
敵を倒していくと強化パーツを手に入ってそれを装備することでパワーアップできるものの
パーツは手に入れたキャラでしか使えないので、
キャラを変えれば手に入れたパーツも1から集めなおし。
経験値によるレベルアップもあるが、当然、キャラを変えると1から育てなおしになる。
強いパーツが完全に決まってるからカスタマイズの自由度はあって無いようなものだし、
凝った成長システムがあるわけでもないので全体的にやりがいが無い。
無双はそういうものだからある程度作業プレイになること自体は別にいいんだけど、
「作業プレイを続けたくなる要素」に乏しいんだよね。
シナリオこそ違うが、ステージもどのキャラ選んでも似たようなのばかりだから飽きる。
この内容で15キャラ分クリアするのはひたすら苦痛だったよ！
グラフィックも綺麗といえは綺麗だが全体的にのっぺりしてる。

ガンダムのゲームはもう飽和状態なのでこういう変のはどんどん出すべきだと思うんだが、
1作目だけあって「とりあえず基本は出来ました」状態。
2と3はかなりパワーアップしてるみたいだが1作目クリアするだけでどっと疲れたぜ……。
遊ぶとしたら来年かな！