2019年5月29~30日に、東京ザ・プリンスパークタワー東京にて開催されたマイクロソフト社の技術者向けイベント『de:code2019』に縁あって参加させていただきました。
de:code (decode) 2019 | 開発者をはじめとする IT に携わるすべてのエンジニアのためのイベント
1日目の参加者パーティーに、あの本田圭佑さんがサプライズで登場するなど、自分の日常では体験できない様な出来事や、2日間に渡りマイクロソフトの最先端の研究事例などのプログラムが提供され、刺激的な2日間となりました。
(情報処理やデータ解析に役立てていけたら良いなって思います)
1日目(5/29)午前中の「基調講演」。
幸いにも前から4番目の席で見ていました。すっげえ技術にビックリしながら途中「AIりんな」が突然歌い出したりもしましたが、講演の最後には、マイクロソフト「Kinect」と「HoloLens」の開発者として知られるアレックス・キップマン氏が登場し「HoloLens 2」について30分近く話をしました。(めちゃくちゃ楽しそうでした)
(写真は全て写真撮影OKのものを使用しています))
「HoloLens 2」とは、マイクロソフトのMRデバイス「HoloLens」の次世代機です。
「MR」とは「Mixed Reality(複合現実)」の略で、
「目の前の現実世界」に「デジタル」が融合して表示され、そのデジタルに干渉する事が出来るシステムの事です。
透過型のレンズを通して目の前の物理空間に「3Dオブジェクト」があたかもそこに存在するかのように見せることができます。
その3Dオブジェクトを触ったり、動かしたり、拡大したりすることもできます。
よく勘違いされやすいのがいわゆる「VR」(仮想現実)と「MR」は何が違うのか??という事なのですが(※ARってのもありますよね)
VRは「仮想空間」の中に完全に入り込むのに対し、
MRは「現実世界」とCGが融合した世界
、という解釈でしょうか。
このMR技術は、今回の【de:code2019】でも数多くのプログラムで紹介され、自分もいくつかプログラムを拝聴しましたが、発表の中では
医療の分野や工業分野での「現場での活用事例」が数多く紹介されていました。
トヨタ自動車の「実際に車体とCGを融合」して作業手順書などに活用する事例が面白かったです
(これ、すごくないですか??実際の車体にデジタルが融合しているのですよ)
未来を感じます。
「HoloLens2」は従来機に比べて2倍以上の視野角、解像度で10本指を認識したり装着性もアップしている様です。
いよいよ本格的なMR時代の幕開けを感じます。
さて。
(ここはプリキュアのブログなので)何かプリキュアに役立ちそうなの無いのか??
探していた所、バンダイナムコ研究所様の
「人、テクノロジー、パックマン。バンダイナムコ研究所が考える、 Azure Spatial Anchors がつなぐ新たな遊び場の主役とは?」
と題したプログラムを見つけました。
速攻で観に行ったのですが、これがものすごく刺激的でした。
「PAC IN TOWN」というMR技術を駆使したゲームの技術紹介だったのですけど、その中で子供たちが「MRデバイス」をつけて遊んでいる映像が流れていたのですが、その楽しそうな事!!
(写真は全て#CM16「人、テクノロジー、パックマン。バンダイナムコ研究所が考える、 Azure Spatial Anchors がつなぐ新たな遊び場の主役とは?」講演より。(写真撮影OKのものを使用しています))
エンタテイメントの分野でも「MR技術」はさらに進化していくのだと実感しました。
でね。
この「MR技術」の進化を見て思ったのは、
これ、
いつの日か現実世界に「プリキュア」を呼び出せる日がくるのじゃないかと思うのです。
子供にとってはVR(仮想現実)よりも現実世界と融合するMR(複合現実)の方が相性が良いと思うのです。
(お母さんの隣にプリキュアがいた方が安心するでしょうし、仮想現実内で走りまわって現実世界の壁にぶつかる心配もないですし)
MRは「現実とデジタルの融合」です。
いつの日か、子供たちが自分の家にプリキュアを呼んで一緒に踊ったり遊んだり、
病気でベッドから動く事が出来ない子供の元に、病室にプリキュアが来て、励まして、一緒に遊んでくれる。
子供が迷子にならないように、プリキュアが手をつないで道案内してくれるのも良いですよね。
仮想空間ではなくて、自分の部屋にプリキュアが来て一緒にダンスをする。
自分の家のリビングにプリキュアがいて、一緒にお話しをする。ゲームをする。
それはきっと、子供たちはめちゃくちゃ嬉しいのじゃないかと思うのです。
今は「プリキュアショーでの着ぐるみさん」がその役割を果たしているのかもしれませんが、どうしたって数に限りがある。MR技術を使えば、全てのお子様の家に、プリキュアが来てくれるのです。
幸いにも、プリキュアは蓄積された「3D技術」があるんですよ。すっごいのが。
あとは「プリキュア」と「MR技術」、この2つが繋がれば、きっと【Hololens2】を使って、プリキュアを現実世界に呼び出すことが出来る。
そう。プリキュアはTVの中の存在じゃない。
いつの日か、子供たちの家に来ることができるのです。
子どもたちが、現実世界でプリキュアと一緒に遊ぶことが出来る、踊る事が出来る。
めちゃくちゃ良くないですか?
そんな未来。
いつの日か、そんな未来が来ると良いなって思います。
僕は技術者じゃないので何もできないかもしれないのだけど、イマジネーションは無限大。そんな未来にために何かできる事、ちょっとづつでもやっていきたいなって思います。
(おわり)