METAFIVEが原点の地で圧巻ワンマン「まだ始まったばかりの新人バンドです」

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1月13日に初のオリジナルアルバム「META」をリリースした、高橋幸宏、小山田圭吾、砂原良徳TOWA TEI、ゴンドウトモヒコ、LEO今井からなるユニット・METAFIVE。彼らが1月21日にワンマンライブ「METALIVE 2016」を開催した。

前列左から小山田圭吾、LEO今井、高橋幸宏、砂原良徳。後列左からTOWA TEI、ゴンドウトモヒコ。(Photo by SATOMI YAMAUCHI)

前列左から小山田圭吾、LEO今井、高橋幸宏、砂原良徳。後列左からTOWA TEI、ゴンドウトモヒコ。(Photo by SATOMI YAMAUCHI)

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会場となった東京・EX THEATER ROPPONGIは、彼らが2014年1月に「高橋幸宏 & METAFIVE」名義で“テクノリサイタル”と銘打ったライブを行った、METAFIVEの原点とも言える場所。アルバム「META」の評判の高さも手伝って、満員の会場は開演前から期待感に満ちていた。

彼らはこの日、前半はアルバム「META」に収録されているオリジナル曲を中心としたセットリストでライブを実施。ビートとシンクロして巨大なスクリーンに流れるスタイリッシュで美しいモーションタイポグラフィや、メンバー6人を囲むように舞台上に設置されたLEDライトが、曲ごとにステージの雰囲気をガラッと変えていく。メンバーは等間隔に設置された持ち場でそれぞれクールに演奏を繰り広げるが、鳴らされるサウンドは極めてフィジカルかつファンキー。次々と変化する光と映像、そして6人の高密度なアンサンブルによる、情報量の多いパフォーマンスでオーディエンスを圧倒していく。

「METALIVE 2016」の様子。(Photo by SATOMI YAMAUCHI)

「METALIVE 2016」の様子。(Photo by SATOMI YAMAUCHI)[拡大]

幸宏はMCで「僕たちは2年前にもここでやりましたけど、今日は気持ちを新たに新人バンドとしてやります」と観客に宣言。「META」の評判がよくCDショップで売り切れ続出になっている状況について「ひとえに皆さんのおかげと、メーカーが『たかが新人』と甘く見ていたからです」と言って会場を笑わせた。「W.G.S.F」ではTOWA TEIがビデオカメラを持ってステージ上を歩きまわり、メンバーに接近して演奏の様子をスクリーンに映すという演出も。オリジナル曲のみならず中盤にはSKETCH SHOWの「Turn Turn」も披露され、さらにYellow Magic Orchestra「Radio Junk」のカバーがスタートすると会場から驚きの声があがった。

LEO今井(Photo by SATOMI YAMAUCHI)

LEO今井(Photo by SATOMI YAMAUCHI)[拡大]

“テクノリサイタル”以来の定番曲となっているTOWA TEIのカバー「Radio」を経て、彼らはYellow Magic Orchestraの「Key」のカバーもパフォーマンス。原曲に忠実な部分を多く残しつつもアグレッシブなアレンジで現代的にアップデートされた、METAFIVEらしさあふれる演奏に大歓声が沸き上がった。その後、幸宏が「このあとまりんがラップをすることになってたんですけど、さっきリハ中に『江差追分を歌います』って言われて」と砂原に話を振ると、彼は「江差追分はまだ練習中なんで次の機会にして、今日は外郎売りをやりますね。みんな外郎売り知ってます?」とノリノリ。「長いですよ?」と前置きをしつつ威勢よくセリフを口にし始めるが、「拙者親方と申すは……、あれ? 忘れちゃったな」と口上は一瞬で終了した。

「META」収録曲の中でももっともライブ感のあるグルーヴィなファンクチューン「Don't Move」では、まるでメンバーそれぞれが一歩も引くことなく前に出てくるような激しいセッションを展開。オーディエンスは洪水のように押し寄せる音に身をゆだねて踊り、中盤の幸宏によるドラムソロで会場は熱狂に包まれた。ラストにメンバーは優しい光を浴びながら「Threads」を演奏し、ライブ本編は終了した。

水原佑果をゲストボーカルに迎えて「Luv Pandemic」を演奏するMETAFIVE。(Photo by SATOMI YAMAUCHI)

水原佑果をゲストボーカルに迎えて「Luv Pandemic」を演奏するMETAFIVE。(Photo by SATOMI YAMAUCHI)[拡大]

アンコールでは水原佑果をゲストボーカルに迎えてTOWA TEIの楽曲「Luv Pandemic」を披露。幸宏は「今日はリハがメチャクチャすごかったんで本番ちょっと空回りしてたところがあるけど、でも楽しかったよね?」と振り返りつつ、「もっともっといいバンドになってまた帰ってきます。まだまだ始まったばかりの新人バンドですから大目に見て(笑)」と来場者に語りかけた。その後幸宏は「最後の曲は砂原P曰く『儀式のようなもの』だそうです」と言って、バンドは2年前の“テクノリサイタル”の1曲目だったYellow Magic Orchestraのカバー「Cue」を演奏。多くの観客が一緒に歌を口ずさみ、終盤にはフロアで手拍子が発生した。ライブを終えた6人が舞台前方に集まって肩を組みオーディエンスに礼をすると、会場中から彼らに大きな声援と拍手が贈られた。

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METAFIVE「METALIVE 2016」
2016年1月21日 EX THEATER ROPPONGI

01. Albore
02. Maisie's Avenue
03. Gravetrippin'
04. Luv U Tokio
05. Split Spirit
06. Anodyne
07. W.G.S.F
08. Turn Turn
09. Radio Junk
10. Whiteout
11. Radio
12. Key
13. Don't Move
14. Threads
<アンコール>
15. Disaster Baby
16. Luv Pandemic
17. Cue

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56 @yhd56

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