農業に従事する不法就労の外国人が急増していることが法務省のまとめで分かった。2012年に592人だったのが、15年には1744人と3倍になり、職種別で初めて最多になった。16年も上半期だけで1070人の不法就労が確認されており、入国管理局は取り締まりを強化している。
法務省によると、16年上半期に入管法違反で退去強制手続きをとった外国人は6924人(前年同期比1161人増)。このうち不法就労が確認されたのは4711人おり、約22%に当たる1070人が農業に従事していた。
12年の不法就労者の就労内容は、工員が最も多く、農業従事者は全体の6・6%だった。農業従事者はここ数年で急増傾向にあり、15年は全体の21・9%を占める1744人と、建設作業者(1638人)、工員(1342人)を抜いて最多となった。
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