レイナ・テルゲマイヤー作「9歳のアメリカ人少女がはじめて『はだしのゲン』を読んだとき」
「はだしのゲン」が各国語版に訳されていることは知っていても
実際にどういう読まれ方をしているか、は
このグラフィック・アーチストのサイトを見るまで
イメージがわきませんでした。
2009年の、「Beginnings」と題された作品は
彼女が9歳だったころ、
父親のオススメで読んだのがたまたま……
という、わずか3ページの短編です。
作者の了解をいただいたので日本語訳版を掲載します。
© Raina Telgemeier, 2009
等身大の、淡々とした、あくまでも私的な
エピソード。といえばそれまでですけど、
微熱を覆うひんやりした夜景のコマとか
個人的には好きですね。
ちなみに、日本語に訳していいかしら?
いま日本ではこんなことになっていて。
というメールを送ったら
中沢先生の作品が子どもには残酷すぎるとされた、という話は残念です。もちろん「残酷」なんですが、私も、残酷な真実を否定することが何かを解決するとは思えません。
これまでに産み出された芸術のなかでも最も重要な作品のひとつ、と私が考えているまさにその作品について、多くのひとにシェアできる機会はうれしいです。
ってお返事をもらいました。
いい人や。
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