アラファト氏の毒殺疑惑、今月末にも遺体掘り起こしへ

アラファト氏の毒殺疑惑、今月末にも遺体掘り起こしへ
11月5日、毒殺疑惑が持たれているアラファト前パレスチナ自治政府議長の遺体が、今月26日にも死因の再調査のために掘り起こされることが外交筋の話で明らかになった。写真はアラファト氏の墓。ラマラで10月撮影(2012年 ロイター/Mohamad Torokman)
[ラマラ(ヨルダン川西岸) 5日 ロイター] 毒殺疑惑が持たれているアラファト前パレスチナ自治政府議長の遺体が、今月26日にも死因の再調査のために掘り起こされることが分かった。外交筋が5日明らかにした。
アラファト氏の毒殺疑惑は、スイス・ローザンヌの放射線物理学研究所による遺品鑑定で、放射性物質のポロニウムが極めて高いレベルで検出されたことから浮上。フランスの検察当局が8月、殺人事件として捜査を開始していた。
遺体の掘り起しに当たり、スイスの法医学専門家が既にヨルダン川西岸地区に入り、当局側と作業について協議しているほか、欧州の外交官によると、フランスの治安判事も月内に現地を訪れる予定だという。
アラファト氏は2004年10月、ヨルダン川西岸のラマラにある自治政府本部で倒れ、翌月に移送されたパリの軍事病院で死亡した。

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