米国の大手テレビ放送ネットワーク3社は、ほとんど無名だが急速に成長しているビデオシンジケーションサイトRedLassoにコンテンツの利用停止を求める書簡を送った。
書簡を送ったのはFox News Network、NBC Universal、CBS。3社は、米国時間5月19日、RedLasso(ペンシルベニア州キングオブプルシア)に書簡を送り、3社が所有するニュース番組、スポーツ番組、娯楽番組を「無断でシンジケーションし、これに基づく業務を行っている」と非難した。
RedLassoはテレビ番組を録画しそのクリップにインデックスを付け、利用者が検索して取り込みほかのウェブサイトに埋め込めるようにしている。Newteevee.comの記者Liz Gannes氏はこうした事態になることを予想していた。Gannes氏は2週間前、11月に200万人だったRedLassoのユニークユーザーが4月には2400万人に急増したと指摘していた。
Gannes氏は「許諾を求めるべき時期だろう」と書いていたのだ。
記事にはRedLassoの幹部が放送局側との関係は良好と述べたともあるが、同3社はRedLassoに宛てた書簡の中でRedLassoの幹部の説明は事実に反するとし、そうした発言は「提携をにおわせるが、そうした事実はまったくない」と述べている。
放送局がコンテンツを無償で提供しつつある時代に、RedLassoはなぜこうしたビジネスを始めたのだろうか。Huluサイトを開けば、そこにはNBC Universalの番組がずらっと並び、そこから埋め込み用コードを合法的に入手できるのだ。
ロサンゼルスで5月に開催されたDigital Hollywoodカンファレンスでも、シリコンバレーの起業家たちがテレビ局との取引に続々と乗り出していた。業界筋によると、大手エンターテインメント企業は以前よりも取引に前向きだという。
また、業界筋によると、インターネット上の広告、マーケティング、シンジケーションの問題解決に役立つような提携が求められているという。
RedLassoの幹部からコメントは得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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