Microsoftの研究部門と英国の新興企業Skinkersが共同開発したインターネットビデオサイト「LiveStation」が、発表から2カ月以上たった今、新たな注目を集めている。
Microsoftのブラウザ用プラグイン「Silverlight」を利用したこのプロジェクトは、2007年4月に発表され、今もユーザーを限定したベータテストの段階にある。だが、7月第1週にブログでの言及が急に増えており、「Joostキラー」と呼ばれることも多い。
LiveStationでは、ピアツーピア(PtoP)技術を利用することで、インターネット経由のテレビ番組のライブ配信がより効率的に行える。LiveStationのデモビデオがMicrosoftの動画共有サービス「Soapbox」に掲載されている。Skinkerの最高経営責任者(CEO)であるMatteo Berlucchi氏はビデオの中で、あと数カ月はベータテストを重ねてアプリケーションのパフォーマンスとスケーラビリティを調べ、10月までにバージョン1.0の一般公開を目指すと述べた。
しかし、技術系ニュースブログ「Ars Technica」の記事に対してLiveStationのスタッフが書いたコメントによると、LiveStationはJoostと競合するつもりはなく、PtoPネットワークを利用したテレビ番組のライブ配信に的を絞っているという。
LiveStationチームの名義で書かれたコメントにはこうある。「われわれはJoostが大好きで、素晴らしいアイデアだと思っている。われわれがやろうしているのは、Joostとは異なり、Joostの補完的なもの、具体的には、コンピュータ上でテレビのライブ配信を実現することだ。これまでのところ、ストリーミング配信がもたらすユーザー体験は、十分に満足できるようなものではなかったと思う。われわれは、ユーザー体験を一歩前進させ、LiveStationを見た人が『わあ、本当にこれが視聴できて、コンピュータ上でずっとつけっぱなしにしておけるんだ』と感心するようなところまで行けたら、と願っている」
技術ライセンスの契約条件の一部として、MicrosoftはSkinkersの株を少数保有している。しかし、Ars Technicaへのコメントによれば、Skinkersが主体となってLiveStationの開発を進めているという。
下のビデオは、Steve Clayton氏がSkinkersのMatteo Berlucchi氏にインタビューしたときの模様だ。
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