IMJモバイルは3月16日、携帯電話をユーザーがどのように使い、どのようなものだととらえているかを把握するために実施した調査「モバイルユーザー動向定点観測2009」の結果を発表した。
この調査は2月9日から2月11日、全国の15歳から49歳の携帯電話保有者を対象としたモバイルインターネットリサーチによって実施したもの。有効回答数は500サンプル。
調査結果によると、モバイルユーザーが普段接しているメディアで最も多かったのは「テレビ」(97%)で、次いで「モバイルネット」(91%)、「雑誌」(81%)、「PCネット」(80%)となった。モバイルでのインターネット利用率を性年代別に見てみると、10代女性が97%と最も高く、若い世代ほどモバイル利用率が高い結果となった。また、それぞれメディアの接触時間では、テレビが他のメディアに比べ非常に長く、PC、ゲーム、モバイルと続いた。モバイルはテレビを除く4マス(4大マスコミ)よりも接触時間の長いメディアとなっていた。
PCサイトとモバイルサイトの閲覧頻度では、半数以上のユーザーがモバイルサイトを「ほぼ毎日」閲覧していると回答しており、PCサイト閲覧頻度より高かった。また、モバイルサイト閲覧頻度を性年代別に見ると、ほぼ毎日閲覧していると回答したユーザーの割合は、10代女性が最も多かった。モバイルサイトの閲覧頻度は年齢が上がるにつれ低くなり、一方PCサイトでは高くなる傾向があった。
メディア別の生活上の重要度では、「なくてはならない」との回答が最も多かったのはモバイル(73%)、次いでPC(59%)、テレビ(55%)となった。モバイルとPCが4マス以上に、生活する上で必要なツールになったことがわかる。
モバイルユーザーにとって、モバイルはどのような存在かという質問では、「コミュニケーションツール」(76%)という回答が最も多く、「暇つぶし」(71%)、「検索ツール」(55%)と続いた。性年代別では、10代女性では「暇つぶし」「検索ツール」「ミュージックプレーヤー」との回答が他の年代に比べ目立つ結果となった。また10代、20代では「暇つぶし」が「コミュニケーション」を上回っていた。
モバイルの各機能の利用状況では、「写真撮影」(72%)が最も多く、「赤外線通信」(58%)、「バーコードリーダー」(56%)と続いた。多くの機能で女性の利用率が男性を上回っており、最も差があったのは「デコメ」で、次いで「写真撮影」「赤外線通信」となっている。また、半数以上のユーザーが有料コンテンツを利用しており、支払い金額では月額「500円未満」が23%が最も多く、「1000円以上」(16%)、「500〜1000円未満」(14%)となった。特に30代女性の有料コンテンツ利用が多かった。
利用しているモバイルコンテンツは「着メロ」(88%)が最も多く、「待受画像」(75%)、「ゲーム」(74%)と続いた。有料コンテンツでは「着うたフル」(32%)、「着うた」(26%)、「ゲーム」(20%)という順番になっている。モバイルサイト閲覧後に経験した感情や行動については、「商品やブランド・企業のことを知った」が54%と最も多く、「商品やブランド・企業のことを携帯電話で検索した」(23%)、「商品やサービスを購入・利用したくなった」(23%)となった。商品購入や店舗訪問は20代女性に特に多かった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」