もと経産省の役人が、日本を駄目にする役所がつくる「馬鹿なルール」を多面的に紹介する。日本がなぜ迷走するのか、なぜ非合理的なことが罷り通るのか。その根源的な背景がよく分かる。日本人であれば、是非とも一読をお勧めする。目から鱗が落ちるとは、まさにこの新書の読後感を表現している言葉である。それにしても、本当、お役人は何で仕事をしているのであろうか?。いらない規制で雁字搦めにしつつ、規制すべきことはまったく規制されていない、というこの三流国に果たして未来はあるのか。ちょっと暗くはなるが、どこを改善すべきか、ということも見えてくる。トンネルの先の光はわずかではあるが、見えない訳ではない。必読である。

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「規制」を変えれば電気も足りる (小学館101新書) 新書 – 2011/8/1
原 英史
(著)
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お役所の作った「変なルール」が国を壊す!
役所・官僚による「規制」が、国民の利益を損ない、企業の成長やビジネスチャンスを妨げていることを、わかりやすく明らかにしていく。
・なぜ日本の電気料金はアメリカの2倍なのか?
・なぜ「余った電力」を一般市民は買えないのか?
・なぜ散髪屋の定休日は地域ごとに一緒なのか?
・なぜ日本のビールをアメリカで買ったほうが安いのか?
・なぜ薬のCMは最後に必ず「ピンポン」と鳴るのか?
・なぜ学校の階段には必ず「踊り場」があるのか?
・なぜ日本の公道で「セグウェイ」が走っていないのか?
・なぜラブホテルに「使われない食堂」ができるのか?
答えは「規制」があるから。様々な業界での、役人たちの手練手管を詳細解説。
これまでの官僚・霞が関批判は「天下り」や「ムダ遣い」「国家I種キャリアの傲慢」に関するものがほとんどだった。しかし、そうした現象が起きる原因、役所の権限の源、となるのは「規制」である。「規制」は非常にわかりづらい悪文で書かれているので、役人の“レトリック”がわからないと、読み解けない。元経産省キャリア官僚の著者が、日本の津々浦々にまで浸透し、この国をダメにする規制の数々に、切り込む。
【編集担当からのおすすめ情報】
本書を読むとわかることは2つ。
1.この国ではお役所の「規制」によって、本当に細かく、いろんなことが決められている。
2.それら「規制」のせいでたくさんの困ったことが起きている。
身の回りの事例から説き起こし、わかりやすく問題点を解説。たくさんの“豆知識”を仕入れながら、「規制」を知り、お役人に騙されない思考を身につけるための、絶好の入門書。
役所・官僚による「規制」が、国民の利益を損ない、企業の成長やビジネスチャンスを妨げていることを、わかりやすく明らかにしていく。
・なぜ日本の電気料金はアメリカの2倍なのか?
・なぜ「余った電力」を一般市民は買えないのか?
・なぜ散髪屋の定休日は地域ごとに一緒なのか?
・なぜ日本のビールをアメリカで買ったほうが安いのか?
・なぜ薬のCMは最後に必ず「ピンポン」と鳴るのか?
・なぜ学校の階段には必ず「踊り場」があるのか?
・なぜ日本の公道で「セグウェイ」が走っていないのか?
・なぜラブホテルに「使われない食堂」ができるのか?
答えは「規制」があるから。様々な業界での、役人たちの手練手管を詳細解説。
これまでの官僚・霞が関批判は「天下り」や「ムダ遣い」「国家I種キャリアの傲慢」に関するものがほとんどだった。しかし、そうした現象が起きる原因、役所の権限の源、となるのは「規制」である。「規制」は非常にわかりづらい悪文で書かれているので、役人の“レトリック”がわからないと、読み解けない。元経産省キャリア官僚の著者が、日本の津々浦々にまで浸透し、この国をダメにする規制の数々に、切り込む。
【編集担当からのおすすめ情報】
本書を読むとわかることは2つ。
1.この国ではお役所の「規制」によって、本当に細かく、いろんなことが決められている。
2.それら「規制」のせいでたくさんの困ったことが起きている。
身の回りの事例から説き起こし、わかりやすく問題点を解説。たくさんの“豆知識”を仕入れながら、「規制」を知り、お役人に騙されない思考を身につけるための、絶好の入門書。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2011/8/1
- ISBN-104098251124
- ISBN-13978-4098251124
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2011/8/1)
- 発売日 : 2011/8/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 192ページ
- ISBN-10 : 4098251124
- ISBN-13 : 978-4098251124
- Amazon 売れ筋ランキング: - 981,446位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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- 2018年1月9日に日本でレビュー済みAmazonで購入
- 2011年12月8日に日本でレビュー済みAmazonで購入最近、公務員改革関連でちょくちょく著者の名前を目にするので購入。
元経産省キャリアの古賀茂明氏の本では「とても優秀な後輩」として登場し、最近では橋下徹大阪市長のもとで古賀氏と一緒に大阪の顧問に就任するというニュースが流れた。
テレ朝「モーニングバード」の玉川徹さんのコーナーにもこの本の著者が出演して「規制」の話をしていました。
役所の手口を知り尽くしている著者らしく、小難しい条文をわかりやすく紹介。
「官僚主導、官僚支配」とよく言われるが、細かいところで実際にどういうふうに「主導、支配」がされているのが本当によくわかる。
法律に埋め込まれた小さな一言がお役所に白紙委任状を与えてしまったり、法律に書いていないことを勝手に役所がしばりをかけていたり……そうしたカラクリを学校やコンビニなど、身近なところの例をもとに解説しているので読みやすかった。
- 2012年5月4日に日本でレビュー済みAmazonで購入本書の内容は役所のおバカ規則の例示だ。なぜ学校の階段には踊り場があるのか、なぜダメ教師はクビにならないのか、なぜ日本のビールや電気は高いのか、なぜピンチの後にリポビタンDを飲むのか、なぜ運転免許は5年で更新か、なぜ格安タクシーは値上げを強制されているのか、なぜ風邪薬はコンビニで買えないのか、なぜ派遣職員は電話に出られないのか、なぜキューリは真っ直ぐなのか、なぜ議員提出法案が少ないのかなどなど。おかしな規制は多々あるが、それらにはちゃんとした理由がある。ほとんどの場合は、天下り役人OBのために作られた規則だったり、新規参入者を妨害し既存利益者の保護のためだったりだ。農業法人、医療法人、教育法人に事業を限定せずに株式会社の参入を促せば、サービスが向上し、国民や消費者にとってメリットが大きいはずであるが、欲所によって「屁理屈」がこねられて、規制緩和は進まない。改革のためには、国民も規制を撤廃し、自立していくという気持ちを持たなければならないのだ。
リンゴをくれと要求するのではなく、リンゴのなる木を作っていかなければならないときであろう。
- 2013年1月12日に日本でレビュー済み前作「官僚のレトリック」がパンチが効いていて読みごたえがあったので、期待して読みましたが、突っ込み不足です。週刊誌に連載したものを編集しなおしたということには後から気づきました。多くの人に読んでもらいたいというのはわかりますが、前作とのイメージ格差に少しがっかりというのが正直なところ。やはり、王道を行かれたほうがいいのではないかと。
- 2011年11月23日に日本でレビュー済み雑誌『SAPIO』に連載された記事を集めたモノらしい。そのせいか、一項目は短めで、それぞれにキャッチーなタイトルが付けられていて、文章も非常に読みやすい。「こんなおバカな規制まだあんだってよ!ハハハ」と笑い飛ばすにはベストな本であろう。お笑いを目指したおバカな挿絵も豊富。
しかし、その規制が残っている理由に業界団体の利権が絡んでいるとの記述はあるものの、業界と官僚と政治家の利権トライアングルの構造や、その打開策に関してはもう少し突っ込んだ記述が欲しかったところだ。又、前著『官僚のレトリック』と記述がかぶることを避けたせいか、官僚側の手練手管も筆者の経歴からしてもう少し色々具体的に紹介して欲しかったが、高橋洋一や岸博幸などの解説に比べ、やや物足りない感じがした。
- 2018年12月10日に日本でレビュー済み図書館本
前著、官僚のレトリック―霞が関改革はなぜ迷走するのか。これが良かったので読んでみました。
雑誌SAPIOに連載された文章とのこと。
「おバカ規制」の多さを指摘する脱藩官僚の原さんなのです。(古賀茂明さんより若く同じ経産省に居た)
読んでいて、本当にこの国はつまらない(誰のための法律やら条例、あるいは通達)規則に縛られているかが理解できます。
おバカ規制
昔作った古い規制をそのまま残していて、今の実態に合わない
現場の事情を知らないお役人たちが変な規制をつくった
天下りした役人OBたちを養うために、無用な規制を作る
既得権益をもつ人たちとお役所がつるんで、新規参入者を排除する
この原点になるような規制が存在する。
議員立法のためには衆議院で20人、参議院では10人(予算ではそれぞれ50人、20人)の賛同者を必要とする。
地方の場合は議員定数の12分の1の賛同者。
法律を作る仕事のはずの国会議員、条例を作るはずの地方議員が、法案や条例案の提出すら許されていないと原さんは指摘する。
- 2012年4月24日に日本でレビュー済み昨今、原発の事故もあり、より現実味がまして来ました。
この機会にあらためて考えてみようかと思い購入することにしました。
- 2011年8月28日に日本でレビュー済み官僚、特に霞ヶ関の官僚は日本でも飛び抜けて頭が良い人の集団であることは間違いないだろう。その頭の良い人が作った規制は本書を読むと、奇異という言葉では表現できないある種の滑稽さを感じ取る。良く言われていることだが、頭の良い人が常に正しい判断を下すわけではないのである。むしろ、頭が良いためにさまざまなレトリックや微妙な修辞句を混ぜて、常に自分たち独自の解釈によりどのような判断でも下せるように仕組んでいく。一体、この国の官僚は誰のために仕事をしているのだろうか。企業はより良い操業条件を求めて海外に進出していく。個人でもお金持ちは、より安い税金が課されるところに資産を移していく。それもこれも世界の趨勢とかけ離れている規制を強いている我が国の官僚の責任が大きい。官栄えて国滅ぶ、とならないで貰いたい。我々はもっと声を挙げなければならないのだろう。現役官僚サイドからの反論も聞いてみたい。