Rubyビジネス・コモンズは福岡市天神全域に数百台のFON無線LANルーターを設置し,位置情報を利用したアプリケーションを開発する。10月6日に開催されたオープンソース・カンファレンス2007 Tokyo/Fallで行われた日本Rubyの会のセミナーで,Rubyビジネス・コモンズ会長の最首英裕氏が明らかにした。
Rubyビジネス・コモンズは福岡を拠点にRubyによるビジネスを推進する団体(関連記事)。Rubyを利用したビジネスの知識を「コモンズ」として共有することを大きな目的としており,そのための「アイデア・ノック」として,今回の無線LANルーターの設置とアプリケーション開発を行う。
数百台のルーターにより,天神の全域をカバーできる。接続しているルーターによって緯度経度情報も取得できるため,位置情報を利用したアプリケーションが開発できる。
実際のルーター設置は2008年になる見込みだが,すでにアプリケーションの開発を始めている。
「どこいくと?」は,目的(デートや観光など),今の気分に近い色,予算などを選ぶと,自分がいる位置の近くのお薦めのコースを教えてくれるサービス。
「たび 2.0」は写真を送って地図上にクリップできるサービス。
「ツィってたら飲もうよ!」は,飲み会を地図上に表示し,Twitterにメッセージを送りながら,Ustreamで飲み会を実況中継するサービスである。
FONによる無線LANは通常,自分もFONを他のユーザーに開放しているか,有料会員にならないと利用できない。しかし天神では,Rubyビジネス・コモンズのコンテンツに限り誰でもアクセスできるようにする予定だ。
【訂正】
掲当初「upstreamで飲み会を中継する」と記述しておりましたが,正しくは「Ustreamで飲み会を中継する」です。お詫びして訂正いたします。[2007年10月6日]