コミュニケーション能力と言えば「上手な話し方」ばかりが注目されがちですが、同じく重要なのが、人の話を「聞く」姿勢です。そこで今回は、ビジネスに限らず、家族、友人、異性との会話など、あらゆるシーンで役立つ「聞き上手」になる方法をご紹介します。
■聞き下手な人の特徴は?
まずは反対に“聞き下手”な人の特徴から見ていきましょう。普段の会話で思い当たる部分はありませんか?
▽聞き上手には程遠い! 聞き下手な人の特徴 - livedoor ニュース
こちらのエントリーによれば、聞き下手な人には次のような特徴があるようです。
- 「でも」「だって」で話を否定する。
- 相手の話を先に要約してオチまで言ってしまう。
- 自分が興味を持っているキーワードに飛びついて勝手に話を進める。
- 相づちは打つものの反応が薄い。
- 話にかぶるほど過剰に相づちを打つ。
話しているところに割り込まれたり、反応が薄かったりすると、話す側もそれ以上話す気がなくなりますよね。相づちもやり過ぎると逆に話しづらくなってしまいます。人間には「話したい」という基本的な欲求があるので、聞く側はそれを満たせられるよう、相手が気持ち良く話せる心配りをしてみましょう。
■聞き上手な人の会話は何が違う?
では“聞き上手”な人は、話を聞く際にどんな点に気を付けているのでしょうか?
<聞き上手な人の特徴>
▽聞き上手マニュアル
▽聞き上手な人が実践している7つのリアクション | スゴレン
▽目指せ、聞き上手! 話し相手を満足させる方法9パターン | スゴレン
これらのエントリーでは、聞き上手な人の特徴が次のように紹介されています。
- 相手に顔を向けて話を聞く。
- 適度に相づちを打つ。
- 同意する。
- 細部を褒める。
- 相手の謙遜を否定する。
- 相手の話に戻す。
- 聞かれた質問を相手にも同様に返す。
- 質問をさらに掘り下げ、話題を広げる。
- 相手の言ったことを復唱する。
- 話を遮らず、常に相手を主役にする。
まず「相手に顔を向けて話を聞く」というのは基本中の基本ですね。そしてやりすぎは逆効果ですが、「それでどうなったの?」「どんな感じだった?」といった適度な相づちはやはり必要です。自分が聞く側の時は、常に話の主役は相手であることを意識してみましょう。「話を遮らない」というのはもちろんですが、途中になんらかの事情で話が途切れた際なども「さっき言ってた話だけど…」と聞いている側から話を戻すことができれば、相手も「ちゃんと話を聞いてくれてたんだな。」と思うはず。また相手からの質問に答えた後は、同じ質問を相手にも返すことで、「自分に興味を持ってくれているんだな。」という印象を与えることができますね。
<波長を合わせるには相手の真似をしてみよう>
▽聞き上手になる第1歩は、相手の身ぶりをまねること : ライフハッカー[日本版]
こちらのエントリーで紹介している聞き上手になるコツは、「話し相手の身ぶり手ぶりをまねてみる」というもの。わざとらしくやるのはNGですが、真似をすることで脳が活性化されてリスニング精度が向上し、相手にも安心感を与えられるとのことです。
<話を聞くプロが考える“本当の聞き上手”とは>
▽活字中毒R。「僕が人の話を聞く時に、絶対にやらないようにしていることが一つあります」
またこちらは、糸井重里さん、御厨貴さん、阿川佐和子さんの3人が「本当の聞き上手」について語っている内容です。御厨さん自身が話を聞く上で気を付けているのは、「相手の話をまとめない」ことだそう。また相手の話を聞こうとする姿勢はもちろん必要ですが、その際は「聞くぞ」と意気込みすぎるよりも、「あなたを受け入れるよ」という姿勢で、あくまで自然体でいるのが大切だと語っています。
聞くのが上手だと、自分にとっても有益な情報を得やすくなりますね。「上手な話し方」と同時に、「上手な聞き方」もぜひ意識してみて下さい。
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