公開中止かと思われた北朝鮮を題材とした映画「The Interview」がネット配信スタート
現地時間で2014年12月25日から、北朝鮮の金正恩第1書記を暗殺するという極めて際どい内容のコメディアクション映画「The Interview」が、Google Play・YouTube・Xbox Video、さらには特設サイト上で配信されることが決定しました。
The Interview - Kernel
https://www.seetheinterview.com/
Official Google Blog: “The Interview” now available on Google Play and YouTube Movies
http://googleblog.blogspot.jp/2014/12/the-interview-now-available-on-google.html
“The Interview” now available on Xbox Video - The Official Microsoft Blog
http://blogs.microsoft.com/blog/2014/12/24/the-interview-now-available-on-xbox-video/
ソニー・ピクチャーズは「Guardians of Peace(GOP)」と名乗るハッカーによる大規模なハッキングを受け、機密ファイルや未公開作品を含む映画数本を流出してしまう、という大きな被害を受けてきました。これらの一連の犯行は北朝鮮によるものではと報じられており、その後ソニー・ピクチャーズが「The Interview」の公開中止を決定したことから、ソニー・ピクチャーズの弱腰な対応には多くの批判が集まっていました。
ソニー・ピクチャーズが「The Interview」の公開中止に踏み切った詳細については以下の記事を読めば分かります。
映画「The Interview」の公開中止をソニー・ピクチャーズが決定、映画館へのテロ行為示唆が原因か - GIGAZINE
しかし、その後、一転してソニー・ピクチャーズは25日からアメリカ国内の一部劇場での公開に踏み切り、さらにオンライン上でも配信することも決定。オンライン上では初めにアメリカとカナダのユーザーに向けて配信されることとなり、特設サイト上では5.99ドル(約720円)で48時間のレンタルが可能で、コンテンツそのものを購入する場合は14.99ドル(約1800円)が必要です。支払いにはセキュアなオンライン決済方法の「Stripe」が使用されているので、視聴することでハッカーの攻撃の標的になってしまう、ということはなさそう。
「The Interview」の製作費用には4200万ドル(約51億円)もの大金がつぎ込まれており、ソニー・ピクチャーズのマイケル・リントンCEOは、「受けた被害を踏まえれば、同映画の公開は重要なことだった。公開初日にできるだけ多くの人に観てもらうために、まずはネット上で配信することとなった」とコメントしています。
なお、「The Interview」の公式予告編は以下から視聴可能で、これを見るだけでもかなりアグレッシブな作品であることはよく分かります。
The Interview - Official Teaser Trailer - In Theaters This Christmas - YouTube
ソニー・ピクチャーズへのハッキングは北朝鮮によるものではないという主張も見受けられますが……。
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