紅茶を飲むと集中力がアップして仕事がはかどり、疲労も軽減される
仕事の合間にコーヒーを飲むか、あるいは紅茶を飲むかというのは意見が分かれるところだとは思われますが、紅茶党にとって朗報となる研究結果が報告されました。紅茶を飲むと仕事がはかどり、疲労も軽減されるということです。
紅茶に含まれるL-テアニンとカフェインが、仕事への集中力を高めるとのこと。そのほかにも紅茶は健康に良い効果をいろいろともたらすようで、ある医師は1日4杯の紅茶を飲むことを勧めています。
実験の結果と、紅茶がもたらすいろいろな効果は以下から。Tea has been claimed to give the brain a lift | Mail Online
紅茶の中から見つかった自然由来の成分は知力を向上させ、動作の素早さも向上させる効果があるということが研究の結果分かったそうです。
オランダの研究者は、44人の若者を被験者として行った実験によって、紅茶の中からで見つかった化学成分が精神面によい効果があるということを発見を「the journal Nutritional Neuroscience」誌上にて発表しました。お茶全般、特に緑茶に多く含まれるL-テアニンというアミノ酸と1杯の紅茶に含まれる量のカフェインの効果を調べるため、紅茶を与える群と、実際には何の効果もない偽薬(プラシーボ)を与える群を分けて実験を行いました。
有効成分の効果は著しく現れ、偽薬を投与された群と比較して、紅茶を飲んで20~70分経過した後に様々な作業を並行して行わせたところ、その正確さが紅茶を飲まなかった群と比べて高かったということです。また、紅茶を飲むことで動作の素早さも高められたそうです。
また、紅茶を与えた被験者たちの疲労が軽減される効果も見られたということです。研究者たちは実験の結果を踏まえ、「これらの結果は、L-テアニンとカフェインのコンビネーションが、骨の折れるタスクに対して集中力を発揮することを助ける、という可能性を示唆しています。」とコメントしています。
これ以前に行われた実験では、紅茶にミルクを加えてもフラボノイドや抗酸化剤の吸収は阻害されることはないという、ミルクティー派には喜ばしい報告もされています。ほかにも紅茶を飲むことで心臓病やガン、パーキンソン病にかかるリスクを低減することにつながるという結果も出ています。また、定期的に紅茶を飲むことで、骨密度を改善が見られる可能性があるとのこと。紅茶を飲むことによって得られる健康へのよい効果はいろいろとあるようです。
「the industry-backed Tea Advisory Panel」に所属するティム・バンド医師は、最新の研究は紅茶を飲むことで取りかかっているタスクに注意を集中する能力を高めることを証明したといいます。バンド医師は、健康のために1日4杯の紅茶を飲むことを推奨しています。
今回の研究は欧州で行われたため紅茶をターゲットとした研究が行われていますが、日本で親しまれている緑茶にもL-テアニンとカフェインは含まれていて、伊藤園中央研究所の研究結果に緑茶の摂取によるリラックス効果や疲労の軽減などの効果が挙げられているため、日々の生活に取り入れることで同様の効果が期待できるかもしれません。
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