2012.12.22

田原総一朗×勝間和代×安藤美冬 「メディア化する個人のジレンマ」 第1回「有名人になるということ、をあらためて考える」

[左から]高木新平さん(元「トーキョーよるヒルズ」編集長)、田原総一朗さん(ジャーナリスト)、安藤美冬さん(spree代表取締役/フリーランス)、勝間和代さん(経済評論家)

この対談は2012年6月、シェアハウス「トーキョーよるヒルズ」で行いました。

田原: 勝間さんの『有名人になるということ』という本を読ませていただきました。こういう本は普通、有名人は書かないものなんです、有名人である勝間さんが有名人になる秘訣を明かすというのはね。普通はみんなが有名人になりたいと思っているものでしょう。多くの人がそう思っている。だけど、有名人になるノウハウとかね、そんなことを書くのは恥ずかしいと思っている。

勝間: なぜですか?

田原: 勝間さんははずかしいとは思わなかったの?

勝間: 私は元々有名人になりたいとは思っていなかったんですよ。

田原: だって、今有名人じゃないですか。

勝間: それはこの本に書いたように、起業に失敗したからなんですよ。会社を起こしたんですが、お客さまが本国に帰ってしまって、全然お金がなくなってしまったので、新しいビジネスとして始めたんですね。

田原: 起業が成功していたら有名人になる必要はなかったんだけれども、起業が失敗したから有名人になった、と?

勝間: 有名人にならずにうまくいってお金が儲かっているんだったら、それに越したことはないと思います。

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