誰もがブロガーだったとして、オフレコはなくならないだろ
クビになったバーテンダーには気の毒だが、これは仕方ないんじゃないか。僕はバーテンダーが店で聞いたオフレコ話をブログに書くような飲み屋に行きたくないし、雇い主は職務上知り得た秘密を勝手にブログで書き立てる従業員をクビにする権利がある。被害に遭った政治家から苦情があったか、彼がバーテンダーをクビにすることを望むかとは関係なく。
一方で政治家は公人なのだから、不適切な支出についてオフレコ話を書き立てられても文句はいえまい。向かいのバーテンダーが内緒にしてくれたって、隣に新聞記者が座っているかも知れないし。旅行中とはいえ脇が甘かったのだから、身から出た錆だ。
ジャーナリストもブロガーも同じように、自分の書いたことに責任を持たなきゃならないんじゃないかな。そしてオフレコ話を書く時はリスクを自覚して、関係者に迷惑がかからないよう考えなきゃ。
ニューヨークを訪問中のベルギーの政治家についてブログ界とメインストリーム・メディアで一騒動が持ち上がっている。この政治家についての記事を書いたことが原因でブロガーがバーテンダーの職を失ったからだ。