Linode.comのVPSホスティングを契約してみた
特に何に使おうという目的があるわけではありませんが、root権限が使えるLinux VPS (仮想専用サーバ) が欲しくなったので、価格的に手頃なLinode.comの一番安いプラン「Linode 360」を契約してみました。
Linodeは、Xenベースのホスティングサービスです。同種のサービスとしては、Slicehostの評判が良いようですが、約$20/月のプラン同士の比較では、Slicehost: メモリ256MBに対してLinode: 360MBと、Linodeの方がお得感があったので、ひとまずLinodeを選択しました。
今のところ、Ubuntu 8.04 LTS上にlighttpdとHiki (個人的なメモ用) をインストールし、動くところまで確認しました。
導入過程で、仮想ディスクの作成、OSイメージ作成などの作業を行うWebインタフェースがなかなかよくできていたので、ここで紹介してみます。
データセンタの選択
契約が完了すると、最初に仮想サーバを設置するデータセンタを選択するメニューが出てきます。ここでは、DallasとNewarkが選択可能で、(特に理由なく) Newarkを選択しました。
Dashboard
仮想サーバへのOSデプロイ、起動・停止などの操作は、Dashboardと呼ばれる画面を通して行います。
初期状態では、12GBの空き容量のみがあって、ディスクイメージは存在しません。
OSイメージのデプロイ
上のDashboardから、"Deploy a Linux Distribution" を選択して、仮想サーバにデプロイするLinuxディストリビューションを選択します。CentOS、Debian、Fedora、Ubuntuなど、主要なLinuxディストリビューションは一通り選べるようです。
ここでは、Ubuntu 8.04 LTSを選択しました。
画面下の方に、ルートパスワード入力欄があります。後で仮想サーバを立ち上げた際に、このパスワードを使ってログインします。通常のUbuntuではrootユーザでのログインは無効化されているので、ちょっと変な感じですが。
入力完了後、"Create Profile" を選択すると、ディスクイメージ作成がバッチジョブとして登録され、その進捗状況がDashboardに表示されます。
ディスクイメージの分割
全領域をルートファイルシステムに割り当てるのではなく、複数のディスクイメージに分割することもできます。
OSデプロイ時にルートファイルシステムに割り当てるディスク容量を指定することもできるようですが、ここでは一旦全領域を割り当てた後、ディスクイメージを縮小して、データ用のディスクイメージを新規作成するという手順を取りました。
Dashboardから、ディスクイメージの "Image Options" を選択することで、作成済みディスクイメージを操作することができます。
うっかりディスクイメージ縮小時のスクリーンショットを取り忘れたので、代わりに縮小後のディスクイメージについて "Image Options" 選択後の画面を貼っておきます。
編集完了後のディスクイメージ一覧は、以下のようになります。
ディスクイメージの仮想デバイスへの割り当て
OSデプロイ時に作成したディスクイメージ (ルートファイルシステム、スワップ領域) については、自動的に仮想デバイス (/dev/xvda, /dev/xvdb) に割り当てられていますが、後で作成したデータ用ディスクイメージについては、自動的には割り当てられません。
そこで、Dashboardから "My Ubuntu 8.04 LTS Profile" (仮想サーバのプロファイル編集) を選択して、ディスクイメージを仮想デバイスに割り当てる操作を行います。