竹取物語 訳 :森見登美彦 発行所:川瀬書房新社 日本人の誰もが知っている「かぐやひめ」の物語である、「竹取物語」を、パンツ番長が京都の街を闊歩するような物語や「竹林と美女」を書いている、森見登美彦が現代語訳したもの。私たちが子供の頃に読んだような物語とはストーリーは同じだが、登場人物の言葉は森見風にアレンジしてある。だからかぐや姫に求婚する男たちのあほな行動や言葉は森見の世界の男たちになっている。例えば 彼らは夜もうかうか眠らず、たとえ月のない闇夜であろうとも気にせずセッセと通ってきては、垣根をほじくって屋敷を覗こうとし、そこらを這いまわってうごうごするのだ。 この「うごうご」という表現は森…