本名、杉浦英一。 1927年生まれ。名古屋出身。1952年一橋大学卒業。愛知学芸大学(現愛知教育大学)在職中の、1958年、「輸出」で文学界新人賞受賞。1959年、「総会屋錦城」で直木賞受賞。1963年、退職し、文筆業に専念。 『男子の本懐』、『鼠 鈴木商店焼き打ち事件』、『粗にして野だが卑ではない』などの小説を多数執筆し、「経済小説」というジャンルを成立させた一人者。 2007年3月22日没。79歳。
『考える力がつく本 本・新聞・ネットの読み方、情報整理の「超」入門』(池上彰著/2016年)を読んで出会えた本。歴史の偉人本っぽく感じたけど、たくさん考えさせられた。 ログ6) はねいぬ1次思考) はねいぬ2次思考) はねいぬ3次思考) ログ7) はねいぬ1次思考) はねいぬ2次思考) はねいぬ3次思考) ログ8) はねいぬ1次思考) はねいぬ2次思考) はねいぬ3次思考) ログ9)(棋士の中原さんのお話として) はねいぬ1次思考) はねいぬ2次思考) はねいぬ3次思考思考) ログ10)(足尾鉱毒事件での田中正造は) はねいぬ1次思考) はねいぬ2次思考) ログ6) (広田さんは妻が)自殺した…
『考える力がつく本 本・新聞・ネットの読み方、情報整理の「超」入門』(池上彰著/2016年)を読んで出会えた本。歴史の偉人本っぽく感じたけど、たくさん考えさせられた。 ログ1) 魅力とは何か、非常に定義しにくい言葉です。けれども逆に、<魅力がない>とは何かを考えてみると、こちらはわかりやすいですね。魅力のない人とはどういう人か、皆さんの周りを見回しても割に多いんじゃないですか。つまり型にはまった人間ですね。これは魅力がない。周りに大勢いるということは、人間はつい、すぐに型にはまった暮らしをしてしまうのです。あるいは、型にはまった人間になってしまうのです。 はねいぬ思考) 周りを見回しても割と沢…
落日燃ゆ(新潮文庫) 作者:城山三郎 新潮社 Amazon あらすじ 平和につくした外交官が、なぜA級戦犯となり、絞首刑となったのか。元首相・外相、広田弘毅の生涯。毎日出版文化賞・吉川英治文学賞受賞。 東京裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元総理、外相広田弘毅。戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共に処刑されるという運命に直面させられた広田。そしてそれを従容として受け入れ一切の弁解をしなかった広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明にたどる。 読後感想 広田弘毅の半生記 石屋の息子として生まれ、決して家系的には恵まれたもので…
吉村昭と城山三郎は同じ昭和2年生まれの同業者。二人の対談が「きみの流儀・ぼくの流儀」と題して『回り灯籠』(吉村昭)に収められている。 城山「流儀って、いい言葉ですよね。落ち着くんだよね、なんとなく。若い人に使われると、合わないけどね」吉村「不思議な言葉ですね」 この中で城山さんは「僕は作家になりたいというより、戦争中の体験だけは残したい、というのが一番先にあった。自費出版でもいい、とにかく書き残したいと思ってね」と言われていた。二人が共通して「戦時中と戦後と変わらない。戦後をきちんと生きている人だな」「この人は本物だな」と思った作家に大岡昇平を挙げていた。 読んでみようと思いながら未読のままな…
導入 この記事は、前回の #136「株主提案という幻想──昭和の怒号、令和の静かな暴力」に続く考察です。現代の株主提案制度が抱える制度疲労を背景に、今一度「昭和の株主」とは何だったのか、その中でも特に“総会屋”と呼ばれた存在に焦点を当ててみたいと思います。 「総会屋」と聞くと、多くの人は昭和の株主総会で怒鳴り散らすヤクザのような人物を思い浮かべるだろう。配当金よこせ、社長は辞めろ――。そんな過激な怒号と共に企業に圧力をかけ、時に金銭的な見返りを要求する存在。 だが、経済小説家・城山三郎が描いた「総会屋」は、そのような一面的な姿とは違っていた。彼らは時に、元新聞記者やジャーナリストだった者も含ま…
以前から、読みたいなと思っていた経済小説を読みました。 今回ご紹介する小説は、城山三郎氏著 『男子の本懐』 という本です。 男子の本懐(新潮文庫) 作者:城山三郎 新潮社 Amazon 尊敬する政治家の一人である、金輸出解禁に生命をかけた浜口雄幸総理と、それを支えた井上準之助大蔵相を主人公にした経済小説です。 第一次世界大戦後の慢性的不況を脱するために、浜口総理と井上蔵相は、まさに決死の覚悟で金本位制を断行。 金解禁は、当時すでにほとんどが金本位制に復帰している世界経済に、日本も仲間入りすることであり、経済面での国際協調の実現になる。 また、金解禁に先立って、英、米などから信用供与を得るという…
羽田から九州へ移動する間に電子書籍で読んだ小説です。 「黄金峡」城山三郎 黄金峡 (城山三郎) この小説は、福島県南会津の田子倉ダムの建設をめぐる「田子倉ダム補償事件」をモデルとしていると言われています。
おはようございます。 読書がライフワークになっている 医療業界のコンサルタント ジーネット株式会社の小野勝広です。 昭和がバカにされる時代です。 誰もが戻りたくないと思っているでしょうか? 私自身は昭和44年生まれですから 人生の前半戦はドップリ昭和に浸かってきました。 今、振り返ってみると 確かに現代では通用しない とんでもないこともたくさんありましたけど 決して暗黒だったわけではないと思うんですね。 戦争という辛い時期もありましたけど 昭和の高度経済成長が この国を豊かにしてくれたのは間違いありません。 歴史を学べば もっとヒドイ時代はたくさんありましたので 昭和は昭和で あれはあれで良か…
織元は、ダム建設に純粋に命を懸けている。なぜそれほど命懸けになるかは詳しく描かれていない。しかし、この小説が、足掛け8年に及ぶ補償交渉が1956年(昭和31年)に妥結した福島県只見川田子倉ダム補償事件をモデルにしていることを考えると彼の立場は理解できる。この頃の日本人は、戦争の痛手から必死に回復しようとしていた。織元も日本の復興のためには電力が必要であるとの信念でダム開発に取り組んでいる。言わば「公」の価値を体現する男だ。(城山三郎『黄金峡』講談社文庫、2010) おはようございます。福島県は只見町にある只見駅から歩いて5分くらいのところに「ふるさと館田子倉」があります。田子倉ダム建設に伴い、…
おはようございます。 読書がライフワークになっている 医療業界のコンサルタント ジーネット株式会社の小野勝広です。 私も若い頃は できれば仕事なんてしたくないと 恥ずかしながら考えていましたし、 もし働かなくても 食べていけるくらいの蓄えがあれば 仕事せずに毎日遊びたいと考えていました。 そうですね~ 20代から、30代前半の頃までは この程度だったかもしれません。 しかし30代半ばから後半に差し掛かると こういう稚拙な考えはいつの間にか姿を消して 世のため人のために働く意義のようなものを しっかり理解するようになっていました。 すると不思議なことに どんどん仕事ができるようになって なぜか結…