テレグラフに「インターネットによって消滅しつつある50のこと(50 things that are being killed by the internet)」という記事が上がっていた(The Big Picture経由)*1。
以下はその抜粋。
1) 礼儀正しい不同意の技術
YouTubeの中身の無いコメントが代表的とは言えないにせよ、インターネットは間違いなく議論のトーンを先鋭化させた。ブログ界の最も騒々しい一画では、真面目に提起された意見の相違を受け付けることができないらしい。すべての反対者には裏があるに違いない、というわけだ。
2) 有名人の死を何とも思わないのが自分だけではないかという恐れ
Twitterには不謹慎な冗談が溢れている。
3) アルバムを全曲聴くこと
シングルはインターネットで思わぬ恩恵を受けた。
4) サラ・ペイリン
彼女の躓きのもととなったインタビューはネット上で何百万回も視聴された。
5) 時間厳守
携帯電話以前は約束の時間を守る必要があった。約束の時間の5分前にメールで遅刻を知らせることは、ネット時代のぞんざいさの表れの一つである。
7) 初めてエロ本を買う時の勇気
8) 電話帳
10) 時計
11) ミュージックストア
12) 手紙を書くこと/ペンパル
13) 記憶力
ほとんどの事実が、曖昧な記憶であろうとも、グーグルやWikipediaでたちどころに掘り起こせるようになった現在、単なる博覧強記の価値は低下した。それよりはその使い方が重要になった。インターネット時代は創造力が重視される。
14) 無駄な時間
最後に世界について思いを巡らしたり、お気に入りの本を再読したのはいつだったかね? インターネットの魅力は容赦なくますます抗し難いものになっている。
15) フォトアルバムやスライドショー
16) でっち上げや陰謀論
インターネットには変な人がひしめいていると片付けられがちだが、陰謀論を確立するよりそれを暴くことに遥かに長けていることが証明された。
17) 一緒にテレビを見ること
オンデマンドTVが同じ番組を違う時間に見ることを可能にし、TV視聴の共有体験というものを無くしつつある。
18) 権威ある参考文献
我々は信頼できる情報を未だ強く望んでいるが、対価を払いたいとは思っていない。
19) 新製品カタログ
20) 本についている注文はがき
ウェブでは、アマゾンの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」サービスが一番近いものか。
21) スポーツの結果を後で知ること
最後に新聞で試合の結果を知ったのはいつかね?
22) 著作権の強制
レコード会社、映画会社、新聞社は抵抗しているが、水門を閉じることは可能かね?
23) 結婚式で電報を読むこと
メールのプリントアウトの束から読み上げても同じ効果は得られまい。
24) ナンパ
25) 有名人の噂
死亡説もWikipediaでたちどころに確認できる。
26) 休暇中のニュース
以前は帰宅後に新聞を見るのが一つのスリルだった。今は休暇中もヘッドラインをチェックしないでいるのは難しい。
27) 電話番号を暗記すること
28) 医者やその他の専門家への敬意
29) 外国語の神秘
今はたちどころに翻訳できるサイトがある。質もそこそこ*2。
30) 地理の知識
GPSの普及。
31) プライバシー
我々は政府の個人情報収集について攻撃するが、ソーシャルネットワークではビッグブラザーが密かに集め得る以上の個人情報が公開されている。
32) チャック・ノリスの評判
34) 主流メディア
35) 集中力
Gmail、Twitter、Facebook、グーグルニュースに囲まれて仕事をきちんとできることの方が驚き。
38) ビクトル・ヤヌコビッチ
ウクライナのオレンジ革命はウェブの力で可能になった。
40) 未発掘のアーティスト
売れていない言い訳ができなくなった。
42) 久しぶりの再会時のスリル
44) ナイジェリアのビジネスマンや王子への信頼*3
46) DVDや映画の遅れた公開
海賊版に目を光らせてはいても、6ヶ月待たせるのは賢いビジネスプランではないことに会社も気付いたようだ。
47) 脚注
リンクによって不要になった。Wikipediaはまだ頑張っているが*4。
49) 同人誌
50) 昼休み
今日の昼休みに机を離れたかい?