まだ調子が良くないのでほんの軽くだけ、
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人は見たいと思う現実しか見ない(ガイウス・ユリウス・カエサル著・内乱記より)
女性ランナー輝いた…妊婦さん完走、赤ちゃんも頑張った
3万5000人が都心を駆け抜けた「東京マラソン」。マラソン人気の高まりとともに、女性ランナーも急増している。妊娠7か月の妊婦、発達障害の息子を抱えた母、81歳のおばあちゃん――。風と雨に見舞われた22日、多くの女性もまた、それぞれの思いを胸にゴールを目指した。
出産を今年7月に控えながら、完走を果たした岡田綾乃さん(36)(東京都練馬区)。3年目でようやく出場権を得て、医師と相談して「無理をしない」という条件でスタートした。
途中、おなかが張ることもあったが、沿道では常に、夫の茂樹さん(37)が走りながら見守った。ゆっくりのジョギングを貫き、6時間13分の“長旅”だったが、茂樹さん手製の金メダルを首にかけられると、「一緒に頑張ってくれた赤ちゃんが、丈夫に生まれてきてほしい」と笑顔を見せた。
1)マラソン:大会当日満19歳以上
※障害を持つ方で単独走行が困難な方は伴走者をつけることができます。(盲導犬の伴走は不可)
【1】一般
1)6時間40分以内に完走できる男女(障害者、本大会が推薦する国内・国外の者を含みます。)
参加資格に妊婦は不可とは書いてありません。しかし当たり前の話ですが、マラソンは激しいスポーツです。別に走らなくとも42.195kmを歩き続けるだけでも大変な運動です。タイムは6時間13分となっていますから、平均で1時間当たり7km進む必要があります。1分間に120m弱、1秒間に約2mです。これを6時間も続けられる事が条件です。妊婦にも適度な運動が必要ですが、42.195kmを6時間で走るのが適度と考えるのは無理があります。個人差を考えても無理がアリアリです。
マラソンなんてスポーツは嗜みませんが、42.195kmを6時間40分以内と言う条件は、それなりに厳しい条件かと思っています。例えば私が思いつきで走ろうとしても到底走れる代物では無いという事です。これに関しても大会は条件をつけています。
(3)大会参加に関しては十分にトレーニングし、事前に健康診断を受診するなど体調には万全の配慮をした上で参加してください。
この条項は守ろうが守らまいが自己責任でしょうが、42.195kmを6時間で走るためにはトレーニングが必要です。そうしないと完走なんておぼつきません。妊娠7ヶ月ですから、普通の人間は安定期に入るまでは運動を自重します。安定期に入ってからであれば、妊娠状況によってはある程度の運動は可能とは言え、42.195kmを走りぬくトレーニングとして、大会までにどれほどの運動をされたのでしょう。
陸上に詳しい方がおられればアドバイス頂きたいのですが、素人的には大会前の1〜2ヶ月は連日5〜10kmぐらいは連日トレーニングする必要があると思っています。10kmなら1時間程度でしょうが、妊娠5ヶ月ないし6ヶ月ぐらいに連日10kmを走りこむのさえも相当無茶な運動と考えます。でもそれぐらいはトレーニングしないと42.195kmを6時間で7ヶ月の妊婦は走れないと思います。
もう一つの健康診断ですが、これに関しては妊婦のかかりつけ医と考えられる医師から
医師と相談して「無理をしない」という条件でスタートした
妊娠中にフルマラソンを走りたいなんて相談を受けた医師に同情します。外来をやっていると時々ビックリするような相談を受けますが、このクラスとなると、そうそう経験できるものではありません。おそらく妊婦ランナーは「絶対に走るんだ」の物凄い勢いで相談されたように思えます。最終的に医師に強制する権利はありませんから柔和な医師なら、「無理をするのは子供に良くない」ぐらいの表現で説得したと推測します。これも「おそらく」ですが、聞いた方の妊婦ランナーは、
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無理をするのは良くない → 無理さえしなければOK
ところで7ヶ月の妊婦は、そもそも何のためにマラソンを行なったのでしょうか。マラソン競技自体は過酷ではありますが、参加する人間にとっては完走するという達成感に大きな意義を見出しているとされます。私の山登りと同じで、それはそれで他人が口出しする事ではありませんが、基本的に自己満足の世界かと考えています。
自己満足のためにマラソンをするのは全然構いませんが、妊娠中にマラソン及びマラソンに備えてトレーニングを積む事に果たして意義があるかどうかになります。別に法律で決まっていないとは思いますが、夫婦で望んで妊娠した女性は、健やかな子供を産むように務める責務ぐらいはあると考えています。自己満足と責務のどちらが重いかの価値判断が問われると考えています。
わざわざ妊娠7ヶ月でマラソンを行なうことで、お腹の赤ちゃんにどんな影響があるかを普通の感覚なら考えます。マラソン参加は言うまでもなく自発的なものであり、誰かに強制されたものではありません。自分が妊娠中であっても走りたいという欲望のためだけに参加し、走った事になります。私は産科医ではありませんが、どう考えても胎児に好影響を与えるものと思えません。
自己満足のためであるなら、今年ではなく来年以降に参加する選択は幾らでもあると考えます。たとえ、
3年目でようやく出場権を得て
そんな些細な事のために、赤ちゃんより自己満足を選んだ愚挙以外の何ものにも見えません。もっとも夫の方も、
手製の金メダルを首にかけられると
子供の事は夫婦の問題であり、他人が口出しする問題でないとの意見も出るかもしれません。それも考え方と言えない事もありませんが、それでは愚挙を称賛している読売新聞は、もう暴挙としか言い様がないと考えます。もう一度、読売記事の見出しを読んでください、
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女性ランナー輝いた…妊婦さん完走、赤ちゃんも頑張った