赤松健さんの運営するJコミが好きだ。
Jコミは絶版漫画と呼ばれる、出版契約の終わった漫画本を無料で配信している。
作者の許諾を得た上で、広告を入れて配信することで無料になっている。しかもその広告収入は100%作者に還元となっていて素晴らしい。
元々Web漫画が好きな私にとって、無料で漫画が読めるJコミは本当に素晴らしくて、私はオープンしてからほぼ毎日かかさずアクセスしては、ほぼすべての作品を読んでいる。
アプリも出ているので、iPhoneやAndroidからも読めるよ!
古い漫画については、絵柄で毛嫌いしてしまう人もいるかもしれないけれど、というか最初は私もそうだったのだけれど、意外と読んでみると面白いので、おすすめを紹介してみようと思う。
だいらんど
著作者:がぁさん
Jコミと言えばがぁさんと言うくらい、まずはがぁさんの作品は外せない。
独特な絵柄とストーリーに一見躊躇するのだが、読み進めるうちにハマる。一番のおすすめはこのだいらんど。
ヤクザの主人公がメルヘンな異世界に迷いこむ話。
オズの魔法使い等がベースになっていて、「隠れた名作」「もっと評価されるべき」タグが付けられている通りの傑作。
はるかリフレイン
著作者:伊藤 伸平
幼なじみで高校生になって付きあいはじめた彼氏が不慮の事故で亡くなってしまう。悲しみに暮れていると毎日決まった時間に巻き戻され、その度に幼なじみを救おうとするタイムリープもの。
毎日巻き戻るというところがコミカルでテンポよく描かれているけれど、毎日作戦を変えて彼氏を救おうとする主人公はるかが健気だ。
ちなみに舞台は鎌倉で、鎌倉駅旧時計塔が描かれている。
交通事故鑑定人 環倫一郎
原作:梶 研吾/漫画:樹崎 聖
全18巻が公開されていて見応えがある。
元々カーレーサーだった主人公が事故をきっかけに引退。その後大学で教鞭をとるようになるが、教え子の死亡事件をきっかけに交通事故鑑定人になった主人公の物語。
1話完結型だが、話が進むに連れて主人公の過去が描かれていき面白い。冷静に見えて熱い主人公がカッコイイ。
観れてないけど、2011年には実写ドラマ化もされたらしい。
アクシデンツ 事故調クジラの事件簿
著作者: 山田貴敏
Dr.コトー診療所の山田貴敏さんが、その昔少年サンデーで連載していた漫画。
主人公は事故調査官。航空機事故や交通事故などさまざまな事故について、その原因や、再発防止のための策を探っていく。事故調査ということで、上の交通事故鑑定人に通じるものがあるが、主人公のタイプは真逆と言ってもいいかもしれない。
今は亡き親友の女の子をひきとっていて、自分の娘のように養っているが、二人のやりとりが面白い。
※と思ったら、文庫版が発売されて、Jコミからは削除されていました。
入れ違いですみません。でもおすすめなので、ぜひ気になった方は文庫版を。
【お知らせ】山田貴敏先生の「アクシデンツ」について - (株)Jコミックテラスの中の人
マッシュ-時代より熱く-
著作者: 山田貴敏
山田貴敏さんの作品の中からこちらもおすすめ。
両腕を失った父と一緒に暮らし、似顔絵を描いて生活している少年マッシュの物語。コンクールに応募しようとし父親に反対され作品を破られる。家を飛び出してふらふらになってたどり着いた先がコンクール会場で、そしてその壁に自らの血で絵を書き上げる。その後いろんな人と出会い画家になっていくーという話なのだけれど、とにかく熱い!
いろんな悪い大人たちが出てきてハラハラさせられながらも、どんな困難にも立ち向かう主人公。絵を描くという題材なのにスポ根のような熱さを感じる。
完全版 レ・ミゼラブル
著作者: みなもと太郎
ビクトル・ユゴー原作のレ・ミゼラブルが、ギャグタッチで描かれている作品。長編大作を、約400ページの漫画に収めているところもすごいけれど、笑えるギャグマンガになっていながらも感動出来てしまうのがすごい。
みなもと太郎さんについては、ほぼ日での糸井重里さんとの対談が面白い。
DIVA
著作者: 小野弥夢
オペラ歌手の母に反発しながらも、DIVAへとなっていく女の子を描いた少女漫画。
こういう主人公の成長ものかつ恋愛ものって定番だけど、講談社漫画賞の作家さんだけあってぐいぐい読ませてくれる。
武神戯曲 - 〈ー〉
著作者:上田 宏
タイムリープもの。主人公の少年が2002年の東京から1923年の北京に来て京劇の修行をするお話。
こういう現代の子が昔の中国に行くみたいな舞台設定はふしぎ遊戯を思い出すけどすごく好き。
Dear Monkey 西遊記
著作者: 白井三二朗
中国が舞台と言えばこの漫画もおすすめ。
よくある西遊記モチーフの漫画だけど、主人公のテンテンと1本の髪の毛から生み出されたクローンの孫悟空とのやりとりが良い。